勝手にフォーム分析してみた話

 たまたま見かけた40代風の男性ランナー

買い物でスーパーまで歩いて行った時に、歩道の後方から走ってくるランナーを発見しました。

ジャージ姿で走るこみちに比べ、ずっと今っぽいオシャレな男性ランナーで、初心者という感じもありません。

走りながら腕時計でペースを確認している様も慣れていて、勝手な想像をすると5キロから10キロの距離を走っているという雰囲気です。

やがて歩いているこみちに近づき、横を通り過ぎてさらに先へと進んで行くのですが、その時に目に入ったのは履いているシューズがかなり薄底で、しかも膝関節から先を使うフォーム。

ちょっとアンバランスに感じます。

そもそも薄底シューズを好むのは、「乗り込み」動作で足の裏が地面の感覚を掴みやすくるため。

薄底だからいいのではなく、厚底でプレートが入っているとその反発素材が邪魔をして感覚を鈍らせてしまいます。

そして接地感を大切にする理由は、乗り込みから踏み切りへと移行させるベストなパワーポジションを見逃さないため。

膝関節から下を使うフォームなら、そもそも接地感を活かすポイントがありません。

もしもこみちが膝関節から下を積極的に使うフォームだったら、クッション性の高いシューズを選んで、楽に弾ませてもらいながらランニングを楽しむでしょう。

実際、追い抜いて行ったランナーは、キロ6分台のペースで、5分台になることはあってもキロ4分台に入るのは走りのリズムを崩してしまう感じです。

膝関節から下で走るということは、それだけストライド幅が狭く、ピッチを上げて走ることでしかペースを上げられません。

ケイデンス200spmでもストライド100センチにならなければ、キロ5分ペースはかなりきついペースです。

まぁ、そもそもとしてキロ5分ペースで走る理由はないのですが、ストライド幅の狭いフォームは、頑張っていてもあまり進まないということを知っていた方が良さそうです。

先ずは足の裏を重心が移動していることを感じとる!?

いきなり正しいフォームをあれこれ言われても、それができないから膝下で走ってしまうのでしょう。

そこで先ずは足の裏に意識を集中させて、着地から始まり足の裏が地面から離れるまでの間に、足の裏を重心が移動していく感覚を感じ取りましょう。

感覚としては、足の裏が船底のように丸くなっていて、それを転がすように走ります。

目の前を見ながら走っていても、意識は足の裏に置き、左右の感覚を交互に感じながらランニングをするのです。

動きに慣れて来るとキロ5分台のペースまでは到達できます。

キロ5分ペースは、さらに股関節の連動がスムーズになると自然に突破しているはずです。

ランニングを始めた頃、以前にも話したことですが、ストライド幅100センチがなかなか超えられませんでした。

超えるためには、かなりオーバーアクションで走らないと難しかったくらいです。

でも今は、キロ5分ペースが自然に出てしまうのも、股関節の可動域と接地の処理が慣れて上手くなったからです。

膝下だけを動かすのでは、前後に動かせる範囲も限られ、それが股関節からしっかりと動けば自然にストライドも伸びる。

それだけのことなのですが、自分が想像するよりも足は動かせていないことになかなか気づけません。

こみち自身もフォームが段々とできて来て、その段階で足の筋肉も急に変化しました。

例えば、膝頭上辺りは細くなり、太ももの付け根は太くなり、上から見ても足の凹凸が以前とは違います。

内腿に筋肉ができた時に、その理由を調べてみると、足を前に振り出す時に、外側に逃げてしまうのを内側に寄せる動きをしているからだと知りました。

理由は兎も角、体の変化は動きが身につけば自然と変化します。

なのでベテランランナーが、足を見るだけでそのランナーのスキルが押し計れるというのも、そんな理由からでしょう。

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