ランニングで「跳ねるのか」「掻いているのか」の境界線

 キロ4分ペース辺りから

キロ6分5分ペースの時とは異なり、キロ4分ペースで走ろうとすると接地のタイミングもシビアになります。

理想を言えば、フォアフットでスパッと乗り込みから踏み切りまで行うことですが、それにはアンクルロックの技術が欠かせません。

アンクルロック、つまり足首関節を一定角度で固定することで、ふくらはぎの筋肉はその状態を保とうとします。

しかし、素早い接地前後の動きに対応するために、アキレス腱が有効に働きます。

というのもペースが上がってくると、足首関節を押し込んでもほとんど推進力にならない他、次の一歩までのタイミングも遅れてしまいます。

ストライドとケイデンスの両方に悪影響を与えるので、アンクルロックが必須というわけです。

上手くアンクルロックできていると、乗り込み時の自重でわずかに踵が地面に触れるかも知れませんが、足の前足部をメインにして乗り込むことで、踏み切りがそのまま行えます。

一方で、踵に体重を乗せるヒールストライクやフラット着地では、踵、つま先、踵、つま先というような動きが起こり、その間に推進力は低下し、スピードに乗せられません。

それを補うために、足で押したり、掻いたりする動きが目立ち、力感の強いフォームになりがちです。

今朝、ある区間をキロ4分ペースで走りました。

しかし、もう少しペースアップさせようと力んでもスピードに乗せられません。

それよりも動きが鈍くなって、ペースを維持させることが難しく感じました。

その原因が接地前後の動きの悪さで、特にアンクルロックが不十分なために、反発力をいかせていないのです。

言うなれば、接地時に足が地面に着くとグニャと潰れてしまうのです。

その後に足首関節を戻そうとして、さらに掻く動作になって、ストライドも伸びなければ、ケイデンスも頭打ちになってしまいます。

スプリント的にダッシュした時にキロ3分台で走れるのは、接地できるタイミングが残っているからで、ランニングのようにすでに体が一定速度で進んでいると接地時間が減っています。

それ故に、キロ4分ペースの動きにまだ体が追いついていないので、リラックスしたフォームで走り続けられません。

これがキロ4分30秒ペースまで落ちると、フォームにリラックスさが生まれるので、そのスピード差から生まれる接地時間の違いでつまづいているようです。

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