多くの初心者ランナーが悩むこと
なぜ着地した軸足で地面を押したり掻いたりしてはいけないのか。
そして、大体のトレーニングで「ジャンプ」を紹介しているけれど、そのどこに答えがあるのか。
壁に手を当てて
体をしならせて、肩から腕、さらに手のひらとパワーを伝達すると、壁に触れた状態でも力を加えられる。
空手などのスポーツをかじった人であれば、「あのことか？」と似た動きを思い出すかもしれない。
「お尻で走る」という動きを理解する時に、いろんな説明があるけれど、もしも今のこみちがお伝えするとしたら、「地面に触れている瞬間だけ力を加える」と言うだろう。
というのも、ストライド幅が85センチくらいだった時と今ように140センチ、150センチと増えた時を比べて、一番違うのは足を丁寧に動かすようになったこと。
パワーを出すために、力強く動かすのではなく、パワーが出るポイントにタイミングを合わせることだけに集中していると言ってもいい。
コレってゴルフのスイングでも同じだったけれど、飛ばせない時って強く振ることを意識してしまう。
でも何度も振っていると、力感はないのに、スパッと振り抜けて、ボールが強く弾んでくれるという経験をする。
つまり、力強いを使うのではなく、タイミングを合わせることがポイント。
そして、「お尻で走る」という「お尻」に惑わされず、「パワーポジション（一番力を発揮するポイント）」を知ることで、そこにタイミングを合わせる練習を繰り返したい。
例えば、足が前に振り出せないくらい疲れていても、タイミングを合わせる意識があれば、今のこみちでキロ５分20秒ペースはキープできる。
つまり、ストライド幅100センチ程度は、力ではなく、タイミングを掴んでいるかどうかで決まる。
だからこそ、走っている時に無造作に着地しても、足で押したり掻いたりした力でしか進まない。
でもポイントを知ると、ポンと弾めるタイミングがあって、ある程度のスピードに乗れば、弾むだけでもストライド幅が100センチくらいになって、キロ５分台で楽に走れてしまう。
まして、厚底シューズを使えば、もっと楽に走れるかもしれない。
ベースポジションという基礎
片足を上げた状態をベースポジションという。
その姿勢は、慣れないとキツイ。
だから避けてしまう人も多い。
でも、そのキツさは、ランニングのキツさよりもキツくない。
足で押して掻いてで走るよりも、ポンポンと弾んで進めるので、同じ距離ならずっと楽に走れる。
そして、このベースポジションができることで、もっと難易度の高い技術にも挑戦できるし、さらにスピードアップやタイムアップができるようになっている。
多くの先輩ランナーがいう同じ内容のことは、やはり避けてはいけないコツばかり。
しかも、丁寧に間違わないように説明してくれていたことに、後で見返して気づくことも多い。
興味を持って、いろいろ調べて仮説を立てて、練習して試して失敗してまた動画を見て。
その繰り返しで、こみちはランニングが楽しくなりました。
「接している瞬間にタイミングを合わせて力を加える」
走っている時にそれがどうすればできるのか、調べてみると目から鱗かもしれませんよ。