走れない時だからこその「練習メニュー」を考える

 今までが順調過ぎた?

特に運動能力に長けてもいないこみちですが、ランニングを開始してから膝をいためたり、脛を傷めたりと、いろんな部位に違和感を感じながら今に至ります。

それこそランニングを始めた頃から、歩きなら20キロ以上は歩けたので、時間無制限の体力勝負だけなら40キロの長い距離も早い段階で達成できました。

一方で、ストライド幅を広げる練習を始めて、それまでフォームを大幅に変化させることができたことで、キロ5分ペースで頭打ちになっていたスピードが、キロ4分、3分と瞬発力的に向上できました。

夏にふくらはぎを壊し、数日前にハムストリングを傷めて、練習環境を振り返ることになりましたが、思えばそこまでの進歩は始めた頃の予定以上の結果でしょう。

50mを6秒で走る必要はあるのか?

例えば、現在のレベルで50mを7秒で走れる人が、どんなトレーニングをすれば6秒に上げられるでしょうか。

そこには専門的な知識や練習方法があるのかも知れませんが、考えるべきポイントは別にあって、そもそも6秒で走ることが最終目標なのかということ。

つまり、こみちのように旅ランをしたくて、その手段として走力を上げたのであれば、6秒というタイムではなく、スタミナとか安全性のような前提があってこそです。

ハムストリングを壊した原因は、多分先日の60キロ走で右足の不調を左足でカバーしたことでしょう。

右足で力を使わない代わりに、推進力のほとんどを左足に頼り、当然ながら左足のハムストリングにはかなり疲労が蓄積されていて、さらにその後の通常ランニングでも左足を使って走り続けたことで、違和感や傷みとなったと思います。

楽しく走れなくなって、やっぱりその状況ほどつまらないものはありません。

キロ4分ペースで長く走れて、でもケガして走れない時期が来てしまうなら、もっと遅いキロ7分ペースでもいろんな場所へ走れることが大切です。

そう思うと、練習方法を見直すことも必要です。

確かに日々のランニングでは、最初はゆっくりで、慣れてくるとキロ4分ペースを切るくらいの速度まで上げたりします。

また、4分台前半ペースで長く走ることにも慣れて来ました。

ただ誤解なく言えば、そのペースも頑張って出している訳ではなくて、学習して覚えたフォームに従っていれば出てしまうスピードなのです。

言えば車のギアみたいなもので、1速で走り出し、2速、3速と上げて、調子が悪いとそのままですが、良い時は6速まで勝手に入ってしまいます。

なので、速いから疲れて大変ということではなく、無理していると大変になります。

そして現状は、自身が思っていた以上に左足のハムストリングが疲労していて、そこに気付けないで負荷を掛けてしまったということです。

ふくらはぎを壊した時は、片足に体重を掛けて、足首を上下させることもできませんでした。

しかし、今の痛みはそこまでではなく、日常生活では全く痛みはなくて、膝が伸びた状況で瞬時に力を入れるような場面だと痛みが伴います。

つまり、腰高のフォームでパンパンと地面を弾むように走る時に痛みが出ます。

結果、キロ6分7分のランニングでは割と走れて、そこからスピードアップしようとしてフォームを高速型に変えたら痛くなります。

高速型と低速型で、高速型が優れているということではなく、単純に推進力の出し方が違うに過ぎません。

高速型は、体の裏側の筋力をより活かすので、ハムストリングもたくさん使います。

その時に、強度に耐えきれず、痛みが出てしまいます。

そこで考えたのは、この高速型と低速型のフォームを分けないで、融合させる試みです。

というのも、高速型のフォームの方が楽に速く走れるので、好んで使いたくなります。

逆に、調子が良いのに、低速型のままで走るともの凄く疲れます。

それはキロ7分ペースで走り始めても、自然にペースが上がってしまうことでも分かります。

ただ現状としては、下からのペースアップではキロ4分半ばで頭打ちになり、ダッシュ練習でテンポをつかんでキロ4分から3分中盤に慣れておくと、キロ4分ペースが苦では無くなります。

つまり、まだフォームに溝があって、スピードに対する体の使い方が連続していません。

1つのフォームで、キロ7分ペースから3分ペースまで滑らかに移行できたら、もう少しケガのリスクも抑えられる気がします。

今回のハムストリングの負傷は、確かに無理した結果ではありますが、日頃のトレーニングが高速よりになっていたということばかりではありません。

少し体を休めて、また楽しく走れるようになりたいです。

走れないことが一番辛いですから。

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