以前からの疑問
こみちがキロ5分ペースで走るためには、ケイデンス200が基本。
ピッチ走法で走る場合、ストライド100センチになってキロ5分になる。
例えばyoutubeで、ある女性ランナーのキロ5分ペースという動画を観ていると、ケイデンスが170から175で楽に走れている。
理論上、ストライド114センチ以上になっていないと難しいはず。
別の男性ランナーは、キロ5分ペースをケイデンス160で走れてしまう。
その時のストライドが125センチというになる。
別の男性ランナーは、NIKEの厚底シューズを使っていて、キロ5分ペースを出す時にケイデンスは165程度という。
3000円で買ったセール品のランニングシューズを使うこみちには、俄かに信じられないケイデンスの低さで「キロ5分ペース」をみんなが維持されている。
ケイデンス160台は、こみちならキロ8分ペース相当で、確かにそのペースであれば、カメラに向かって話をしてもいられるだろう。
結局のところ、キロ5分ペースというのは、ランナーの半数以上が到達できるスピードで、さらに大会参加レベルの上位3割くらいの人ならペース走(そのペースで走り続けられる)もこなせてしまう。
フルマラソンで4時間以内で走り切るサブ4を達成できるのが、全参加者の上位3割と聞くので、練習を続けているランナーにとってはそもそもキロ5分ペースは困難ではないのだろう。
短距離走と長距離走の違い
100mを13秒で走る人が、11秒になるのは簡単ではない。
タイム的にということだけではなく、短距離走でタイムアップするには筋力をよりフルに稼働させる必要があって、運動不足のこみちが思い立ったとしてもケガのリスクが頭をよぎる。
その時点で、簡単にやってみようとはならない。
一方で、長距離走というのは、例えばキロ5分ペースなら50mを15秒で走ること。
15秒というスピードは、小学生でも多くの人が出せるだろう。
運動が苦手な大人でも、50mなら達成できるのではないか。
つまり、キロ5分ペースは筋力的に難しいということはなく、あとはどれだけ慣れてコツコツと続けられるのかということ。
これがキロ3分ペースになると50mを9秒ということなので、長距離系のアスリートがキロ3分ペース辺りになるのはなんとなく筋力との関係が見えてくる。
しかし、キロ2分台が求められるレース後半のような場面では、それこそ長距離走のコツコツと継続する練習では補えず、短距離走に求められる筋力アップも不可欠になる。
5000mや10000mのレースでラスト一周を60秒切るペース(50mを7.5秒)で走ってしまう訳ですから、学生時代ならまだしも、今のこみちにはその一周さえできそうにない。
結局のところ、フルマラソンでいうと2時間10分とかで走るトップアスリートは、キロ3分ペースで走り続け、レースの展開次第ではキロ2分台でも走る走力を持っているレベル。
それを達成するには、長距離走のコツコツと短距離走の筋力を兼ね備えていないと難しいはず。
しかし、サブ3達成がキロ4分ペースで50mを12秒と考えると、筋力的なハードルよりも、持久力的なトレーニングが大切になるのかもしれない。
つまり、こみちのようにキロ5分ペースで走るのに、ケイデンス200ストライド100センチというランナーがキロ4分ペースを維持させるのは簡単ではないにしても、練習とシューズ選びによってはサブ4やサブ3までなら、どんなランナーにも可能性があるということ。
つまりyoutube 動画で見かけるような、ケイデンス170や160台で走れてしまうランナーであれば、サブ3もキロ4分ペースのハードルはそんなに高くはないはずです。
いかにストライドで10センチの差が大きいのか?
(より高い反発を得られる)厚底シューズを使うことで、もしも簡単にストライドを伸ばせるなら、市民ランナーであれば使わない手はないでしょう。
実際に数キロであれば、いきなり厚底シューズを履いた初心者でも、その効果が得られているという動画もある。
しかし、より強い反力を得てストライドを伸ばすので、それに耐えられる体幹や筋力がないと、身体のどこかに負担が集まってしまうのは避けられない。
フルマラソンでいきなり結果を求めて厚底シューズを使うと、後半に失速してしまう原因は反力を活かしきれなくなってしまうからだろう。
つまり、ランニングフォームがある程度完成し、しっかりと乗り込みができるレベルになってから「反力」を得た方がレースで活かせると思う。
事実、youtube でも練習段階では「薄底シューズ」を勧める方も多く、その理由は自力のアップができることと、不意に負荷が掛かりにくいので故障などを避けられることを指摘する。
ランニング初心者は厚底シューズで足の負担を減らし、さらに慣れて来たら薄底シューズでトレーニング。
そしてタイムアップを考えた時に「厚底シューズ(厳密にはカーボンの入ったレースシューズ)」を履きこなすということ。
こみちはどうすればいいのか?
結局のところ、まだ10キロを50分で走れないこみちは、初心者用のシューズを履いて、コツコツとケガしないように走ることでしょう。
それがある程度形になって、さらにタイムアップしたいと思った時に厚底シューズという選択肢があるのであって、練習を体力強化とするならむしろ感覚が掴みやすく、自身の走力を確認しやすい薄底シューズという選択肢もあるのかもしれない。
結局は誰と比べるでもなく、趣味でランニングをするのであれば、自分が求めるスタイルを目指していいはず。
ただ、あまりにもみなさんがキロ5分ペースを楽々でこなしているので、「こみちが何か間違えている?」と思ってしまう。
しかし、実力以上の結果を焦って求めても、ケガして走れなくなっては意味がない。
「乗り込み」のために、軸足にしっかりと体重の乗せて、次の一歩を潰れずに踏み出すことがランニングの基本だと思うので、先ずはそこをコツコツと練習したい。
結局のところ、それがランニングを長く楽しむコツだと思うから。