運動オンチが最初に意識すること

 運動オンチとは何か?

一回見て、すぐにできてしまう人がいます。

運動神経に優れた人。

一方でこみちのように、一回見たくらいではできない運動オンチもいます。

ヨーイ、ドン。

そんな感覚で言えば、運動神経が優れた人に追いつくことはできません。

しかし、運動オンチでも運動のパターン、つまり「基礎」を身につける練習を徹底することで、一流のアスリートにはなれませんが、そこそこのレベルには到達できます。

ゴルフでいう70台の人は、練習量も技術的な引き出しの数も相当で、100前後の人とは異なる部分もあります。

その差を埋めるには、勢いだけでは難しく、いくつかの大きな課題を克服し、また時間や練習を重ねなければいけません。

しかし、そんな70台の上級者でも、「プロ」と比べると欠いているスキルがあります。

多分、そこからが「才能」の領域でしょう。

だとするなら、「一回でできない」から運動オンチなのですが、それは練習で克服できる範囲かもしれません。

正しい手順や方法をまだ実践していないからできないだけで、平均レベルまでは才能はほとんど関係ないとも言えます。

運動オンチが最初に意識すること

ランニングを始めて約半年が経過するこみちですが、当時と現在を比較して、股関節周りの筋力や柔軟性は格段に違います。

ランニングでスピードを決めるお尻や太もも裏の筋肉、足を前に振り戻す腸腰筋など、当時はできなかったことが段々とできるようになって、明確な差が生まれました。

結果、キロ8分でも苦しい感じで走っていたのに、キロ5分で走れるようになったのだと思います。

また1キロの距離も大変でしたが、5キロとか10キロでも走れてしまうのも、それだけ「基礎」ができて来たからでしょう。

つまり、運動オンチを自負するなら、基本動作をしっかりと反復してマスターすることです。

運動神経のいい人は、一回でできるのかも知れませんが、覚えてしまえば同じことなので、基礎を一通り終えることには、最初に感じた差がなくなります。

個人差はありますが、こみちで言えばキロ5分ペースで10キロを走り切ることは、練習しなければ有り得ません。

でもコツコツと続けていると、できるようになりましたし、これは感覚的な話ですが「キロ5分ペース」は才能ではありません。

基礎ができるようになる頃には、キロ5分ペースになってしまうとも言えます。

これがキロ3分ペースとかならちょっと違いますが、練習次第で到達できる目標だと思います。

既に少し触れましたが、ランニングだから「走る」だけが基本ではなくて、走るための体づくりも必要です。

しかし、もっと考えなければいけないポイントは、そもそもの目的が何かということ。

例えば健康のために運動習慣を身につけたいだけなら、ウォーキングの方が安定ですし、効果的です。

走るのは、運動の負荷が高いのでどうしても膝などを傷めてしまうリスクがあって、歩くだけでは満たせない時に目指すべき方法です。

その流れで言えば、キロ5分ペースで走る必要も人それぞれですし、キロ8分ペースで気ままに気分転換もできるランニングなら、それはそれで楽しくもあります。

同じキロ8分ペースだとしても、膝を痛めてしまうような走り方をするよりも、楽に安全に走れた方がいいはずで、つまりは「基礎」を身につける目的もそこにあります。

一方で、半年間ランニングを続けたこみちの場合、キロ8分ペースで10キロの距離を走っても、運動負担として求める心拍数に到達できません。

運動には、身体的な疲労が筋力トレーニングになり、心肺機能の向上にもつながります。

しかし、あまりに負荷が合っていないと、時間の割に成果が得られません。

つまりこみちにとってフォームを再確認したり、疲れた状況で気分転換するという意図ならいいのですが、トレーニング効果としてはキロ8分ペースはあまり望ましいペースではないのです。

これはこみちだけではなく、コツを掴んで楽に走れるようになると、無理するのではなく、普通に走っても速度域が変わります。

こみちにとって心身が充実しているとキロ5分20秒ペースが心地よく、疲れているとどうしてもキロ6分、7分になります。

遅くなってしまうのは、筋力の高低ではなく、リズム感が悪くてフォームにばらつきがあるからです。

それだけでも、ペースは大きく変化します。

以前にも触れましたが、キロ4分だから大変なのではなく、よりリズム感が整っていたら、気持ちよく出てしまうスピードです。

つまり基礎がしっかりとしているランナーほど、フォームのブレが少なくて、調子が悪いと言いながらも簡単には崩れません。

だから、ペースもガクンとは落ちないのでしょう。

初心者の方でこれからランニングを始めたいと思う方がいれば、なぜランニングなのか、さらに目指すべきランニングフォームとは何か、を考えることも必要です。

個人的にはウォーキングでもいいと思いますし、駅から駅まで歩くことで、新たな発見があればそれも楽しみです。


こんな記事はいかが?