ランニングで「お尻を使う」とは何か?

 どうやって「お尻」を使うのか?

ランニングを始めて何度か「足首ではなく、お尻を使え!」と言われて、戸惑ったことはありませんか。

もしかしての話ですが、ある結論に達したので紹介します。

ヒントになったのは「膝と足首の角度を、着地し再度踏切るまで変えない」というアドバイスでした。

その時はまだ、着地して足の裏に体重が移動するように乗り、やがて踏切るまで、ずっと膝や足首の角度を変えないのだろうかと軸足側のこととして意識していました。

しかし、あるタイミングで気づいたことがあって、それが「もしかして」の発想です。

ランニングで、軸足に乗り込んで走ることがマストだとして、それは遊脚の引きつけも含まれます。

さらに言えば、「真下への着地」も乗り込み動作で解決しますし、そこからの疑問だった「お尻を使う」という意味をどう理解するのかという話です。

ポイントは、軸足の話ではなく、遊脚の話ではないかということ。

つまり、軸足に乗り込んでいない走りをしている時点で、そもそも「お尻を使う」が理解できないのは当然で、あとはどう頑張っても「お尻を使う」ことはできません。

なぜなら、遊脚がまだ体よりも後ろに残っていては、「お尻を使う」動作に至らないからです。

ランニングでは「4」と「7」のポーズが必須で、「4」は着地して軸足に体重が乗り込んで遊脚が引き付けられた状態を指し、「7」はそこからさらに遊脚が前に進んで幅跳びの踏み切り動作のような動きを指します。

つまり、「お尻を使う」とは、「7」のポジションのことで、しっかりとストライドを伸ばすためには遊脚を前に振り出そうと意識していなければいけません。

そもそも遊脚が引きつけられないフォームの地面に着いた状態で蹴る蹴らないの話ではなかったのです。

さらに、「7」のポジションになると軸足がしっかりと体重を支えていなければならず、膝や足首で地面を蹴っている余裕などありません。

しかし、遊脚がしっかりと前に振り出せた時、それは言い換えると軸足で踏ん張れたことを意味します。

つまり「お尻を使う」とは、「7」のポジションで潰れないでそれらの動きを行う時に、軸足側のお尻の筋力が活かされているという話ではないかと思ったのです。

遊脚を振り上げるためには、少し骨盤を前に押し出す感覚が生まれ、それは同時に地面を支える軸足側ではお尻を使って押し出す動作にもなっています。

「お尻を使う」とは、足首や膝で地面を蹴るとか蹴らないという意味ではなく、遊脚の理想的な動きを支えるために、軸足側で何をしなければいかないのかと考えた時の「お尻」を活かす動作のことで、ランニングで必要とされるストライドを伸ばすために欠かせない行程を示しています。

実際に「7」のポーズを取ってみると、片足で立った状態から、自由になった反対側の足を後ろから前に振り上げた時に、最後の辺りでは軸足側のお尻に強い力が掛かるのが意識できるでしょう。

つまり幅跳びの踏み切りをするような感覚で、振り上げる太ももと軸足のお尻を最大限に活かせたら、ストライドを伸ばせるはずだと分かります。

同時に、大きな筋肉が動いている時に、膝の曲げ伸ばしや足首の底靴(つま先をピンとすること)の効果は思うほど大きくありません。

逆にふくらはぎなどの消耗を考えると、足首を使って地面を蹴るのはランニングでは望まれない動作と考えるべきでしょう。

だからこそ、「お尻を使う」ということが何度も触れられ、その意味を初心者ランナーのこみちはずっと理解できませんでした。

しかし、先に紹介した動きの中で考えると、「お尻を使う」という言葉が理解できたのです。

確かに「7」のポジションがランニングフォームの中で作れたら、お尻を使うしまいます。

まだ「お尻を使う」がどういうことか分からない人や、そもそもそんな言葉を聞いたことがない人など、まだこみちの予測の段階ですが、ランニングの参考になれば嬉しいです。


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