移動できる「住まい」という考え方
例えば、絵を描く才能があって、その対象物を求めて全国各地を巡ったとしよう。
問われるのは、そこで何を探して描くのかということ。
一方で一時期流行った「車中泊」で全国を巡った時に、その移動する利点をどう魅力あるものとして扱えるかがポイント。
つまり、地のものを使った料理をテーマにするなら、その環境をそのキャンピングカーに備わっているのかということ。
旅先での調理という一択で、調理方法に幅がないということは、それだけ料理の腕が問われるということ。
だから、キャンプ料理という括りに限定するのも方法だけど、問題は「キャンピングカー」って何に使えるのという部分。
それならテント生活やバンガロー生活の方が、面白いと思ってもらえそう。
いつでも移動できるというメリットも、そのフットワークの良さをどう活かせるだろうか。
北海道から沖縄まで1日で移動したとして、そこにどんな魅力があるだろう。
本来、衣食住に関することは、生活に欠かせないから、興味がなくても知りたくなる部分。
キャンピングカーが衣食住として扱われたら、ブームではなく、手段として再認識されるはず。
でも、現時点では趣味嗜好の範疇だろう。
今思うのは
キャンピングカーでも、自転車を積載し、仮眠できるベッドがある車。
それで全国各地を訪ねて、自転車で巡るのだ。
もちろん、ただ景色を撮影しても意味がないから、何かテーマを探してそこに対するアプローチとして動画撮影をしていく。
というのも、キャンピングカーで料理に凝るのは限界がある。
それにキャンピングカーというカテゴリーから抜けらないから、視聴者層が広がらない。
言うなれば、テレビ番組にあった全国各地の美味いものを食べ歩く企画を再現したい。
つまり、それがキャンピングカーであることは必須ではなくて、取材のしやすさという視点で選ばれるに過ぎない。
単純に家族やペットとアウトドアを楽しむなら便利なキャンピングカーだが、それを活かして動画撮影に結びつけようとすると、一気に難易度が上がる。
今ではもう諦めた感もあって、キャンピングカーを移動オフィスとして便利に思っても、それ自体で何か活かせるフィールドが見つからない。
有名人や美女、イケメンたちが登場するなら別だと思うけれど、こみちのようなオッサンでは活かし切れない領域だった。
例えば、折り畳み自転車と公共機関を組み合わせ、旅するようなスタイルの方が、幅広い視聴者層にアプローチできると思う。
でも、巣篭もりが強いられたここ数年だからこそ、支持されたニーズもあったはずだ。
みんなが行動的になっていく中で、今まで以上にyoutube の動画を視聴してくれるのかも気になる。
限られた時間だからこそ、ダラダラと長い動画は敬遠されるだろうし、そもそもテーマが合わないと視聴しようかさえ悩まないだろう。
その意味で、「キャンピングカーの魅力はココにある!」という明確さが薄いと、もう簡単には手を出せないカテゴリーになってしまうだろう。