YouTube からの広告収益
2022年12月現時点で、チャンネル登録者数が100人を超えた「こみちチャンネル」ですが、収益化の最低条件である1000名以上までかなり開きがあります。
現実的な評価をすれば、今のような動画を作り続けても収益化には到達できないでしょうし、何かの間違いで1000名超えしても、肝心な収益をあげることはまず期待できません。
理由はいくつかあると思いますが、例えば今よりも高品質なイラストが描けたとしても、視聴に繋がるニーズはあまり見込めないことも挙げられます。
というのも、個人的に「この人、絵が上手いなぁ」と思っているチャンネルでも、視聴回数は想定される期待値を超えてはいないからです。
一方で、「描き方(how to)」にシフトしても、「似顔絵を描いてみたい」とか「イラスト制作が好き」とか思う人は、何らのベースがある人で、それこそ試行錯誤することが面白いという感じではないでしょうか。
だから、写真をそのまま下絵としリアルな絵を描いても、そんなに面白くはなくて、「写真そっくり!」と驚かれても、描いた方にすれば内心では「なぞっているから」と感じてしまうでしょう。
どんなイラストであれば、収益化に耐え得るのか。
プロの漫画家やイラストレーターも、きっと同じ悩みを抱えていて、何をどう描けたら仕事として成立するのか、それこそ誰にも分かりません。
5年くらい前なら、海外のチャンネルで、とてもリアルに描かれる方がいて、画家とかイラストレーターというよりも、「技術者」という分類になりそうなほど、モチーフにそっくりな描写ができる人がもの凄い再生回数を獲得されていました。
ある意味、リアルさを価値あるものと評価してもらえるなら、多くの絵を描くことが好きな人はその方向に進むかもしれません。
でも、写真そっくりなら、スマホのカメラで簡単に撮影できる時代です。
わざわざ描くことの意味が見つかりません。
辛うじて残されるのは、鉛筆画や色鉛筆画、水彩画のようなアナログの手法で、リアルさを追求することでしょうか。
実情として、一枚のイラスト制作に数時間、数十時間を掛けたとしても、それを仕事として見返りが期待できる収益に結びつくのかは、特に日本国内では難しいでしょう。
もちろん、天才的な才能やスター性のある人なら、そんな予測を覆せるとは思いますが、国民性という意味でも「アート」として描く難しさがあるからです。
新開誠先生の「すずめの戸締まり」を映画館で観たのですが、実際は分かりませんが、かなりCGを効率的に使って描いたと思いますし、それこそ「描き手がリアルに描けること」を最重要視してはいないでしょう。
つまり、イラスト制作そのものが重要ではなく、そこに至るまでの構想や描くべき動機があってこそだと言えます。
個人的に似顔絵っぽいイラストも描きますが、似ているかいないかが重要だとは思っていません。
と言うのも、似顔絵を描く時に選ぶべき「元絵」があって、その人の特徴をより際立たせることを目的に選びます。
そうすることで、より「似ている」を得やすいのですが、似顔絵師の方々は別として、なぜ人物画を描くのかという理由が、それこそ表現の幅を広げることだとするなら、「人柄」を感じる元絵の方が描く価値も高いと思うのです。
こみちは絵を描くことを、視覚によるメモと考えていて、文字では書き残せない「雰囲気のような感覚」をいかに描写で代用できないかと思ってきました。
文字であれば、「身長175センチ前後の少しがっちりとした体格の男に見えた」と表現する場面で、イラストを使うことで身長や体型さえも、その人自身の目で確かめてもらうことができます。
その意味では、イラストがアニメ過ぎては目的を果たしません。
ある程度のリアルさを保ちつつ、でも雰囲気を伝えられる塩梅を目指しています。
とは言え、そこにニーズがあるのかは分かりません。
さらに言えば、既に「描くこと」そのものが時代に淘汰されているかもしれません。
スキップできない広告、視聴時間が定められた広告視聴
一般的に動画による収益性を考えると、「視聴回数」を思い浮かべるでしょう。
しかし、実際にはYouTube でも「広告視聴」があってこそ収益に繋がります。
つまり、広告を出せても、その広告を視聴しても本編を観たいと思ってもらえなければ、動画視聴そのものに価値はありません。
ということは、YouTube が突然視聴そのものを有料化され、従来のシステムから大きく方向転換をしたなら、それまでの収益も維持できるとは限りません。
ある意味、月収300万円を超えるような高額の収益を得るのは困難で、上限が数十万円までのYouTuber が増えるという未来です。
最もそんな数十万円も収益とは言え、製作費コストなどを差し引く前ということを考えると、実際の労働と利益は一般的な就労と比較して、特に優位性があるとは言えなくなるでしょう。
つまり、既に利益を確保できていて、しかも製作費も多くないようなチャンネルなら、副業として継続するでしょうし、芸能人をはじめとした組織としてコンテンツを生み出す大手が主流となるでしょう。
それこそ一人のスターが、奇抜な企画を出しても、演出面でも構成面でもプロの制作会社や話術に長けた芸能人に敵うとは思えません。
既にそのことに気づき、収益化していたYouTuber も、今後の活動を吟味しているのではないでしょうか。
例えば、趣味として動画を作ることは楽しい作業です。
つまり、本業を別に持っていて、空き時間で楽しむくらいが動画製作の落ち着きどころかもしれません。
もしくは、テレビ番組でも扱うことが難しいテーマを見つけ、独自の取材や観点で有益なコンテンツを生み出すかです。
率直に、厳しい時代だなぁと思います。