バイク弁当で人気の「大滝食堂」を知ってしますか?

 「大滝食堂」が提案した「バイク弁当」

がっちりマンデーで放送されていた「大滝食堂」のバイク弁当。

バイクのタンクを模した弁当箱で提供される豚唐揚げが人気だ。

バイク好きなら「モリワキ」と聞けば、8耐やマフラーなど、何かワクワクする。

そんなワクワク感をくすぐるあたりが、「大滝食堂」のコンセプトだったのだろう。

秩父にある山間の店舗で、ビジネスとして考えると数客面では強みを出すのが簡単ではなさそうです。

しかし、「大滝食堂」が考案した「バイク弁当」が大ヒットする理由は、バイク乗りならほど良い走行距離で、景色の変化や旅する気持ち、さらにはバイクのタンク型の弁当箱まで持ち帰えられるなど、とても理にかなっていることもあるでしょう。

もう少し紹介すると、タンクの種類はかなりあるのに、メニューとしては「唐揚げのみ」なのです。

でも、その食堂に行く人は、毎日ではなく、ツーリング先として考えることを踏まえれば、安定したメニューであれば、あれこれと選べることよりも「どのタンクをゲットしたいか?」の方が重要です。

だったら、あれこれをメニューを増やさずに経営できることは、良いことづくめでしょう。

ヒットする理由はどこにあるのか?

例えばバイク好きで、タンク型の弁当箱を思いつく人がいたとしても、それをデザインして商品化するだけでは大滝食堂のようなヒットには繋がりません。

大滝食堂のヒット理由は、きっと弁当箱の形だけではなく、バイク乗りが「どこに出掛けたいか?」という心理に基づいていることでしょう。

つまり、ビジネスの成功に誘導する「流れをどう作り出すか?」が、経営者側の意図ではなく、客の心理になっていること。

「味だけ」で勝負するなら、どこでも食べられる味よりも、そこでなければ食べられない味でなければ意味がありません。

「味にこだわらない」のであれば、別の何かに「特別感」を作り出す必要があるのです。

つまり、単純に「バイクのタンク型弁当箱」では、面白味を感じる人が手に取らない限り売れません。

だからといって宣伝費を多く掛けたとしても、「大滝食堂」が作り出した「流れ」には及びません。

むしろ、SNSなどで「こんな弁当箱をゲットした!」とツーリングの思い出と一緒に紹介できる意味でも、今っぽいヒットと言えます。

「何を作ればヒットするのか?」を考えるよりも、「人は何に動いているのか?」を考えことが大切なのかもしれません。

何気なく行うことに何かを加えられたら、「流れ」を作り出すことができるからです。

その意味では、比較的時間が取れない世代に人気の動画よりも、視聴してくれそうな世代や年代に向けたコンセプトの方がYouTube チャンネルとしても人気になるでしょう。

「大滝食堂」のヒットから、こみちなりに深掘りしてみました。

こんな記事はいかが?