キャンピングカー系ドラマ 「アイドルになった彼女を連れ出して」 準備編

「キャンピングカー」というワードでできることを創造しよう

「キャンピングカー」とイメージが結びつかない「アイドル」を融合させてみた。

「アイドル」と言っても、昔のように「可愛い女の子」というイメージだけではない。

一流大学に通う学生が、キャリア形成として「アイドル」になることもあるし、歌やダンスが好きで「アイドル」を目指すなどさまざまだ。

中高年のこみちから見れば、「アイドル」と名乗る女の子たちの年代は、子ども世代よりも若い。

30代くらいの女性なら、もっと現実的でシビアな部分が出てくるが、そこはまだ夢や理想がモチベーションになっているかもしれない。

でも、「可愛い」という外観以上に、「しっかりと生きている」という印象が強く、世間から「女の子」がどう評価されるのか誰よりも理解しているのも「アイドル」である彼女たちだろう。

どんな「アイドル」をイメージするのか?

まず年齢は重要なキーワードになる。

10代前半から30代まで幅広く活躍しているアイドルが多く、活動の主軸も目的もかなり差がある。

「座っているだけで可愛い女の子」というイメージは薄く、しっかり者、面白い子、歌やダンスなどの芸事が得意な子と何か特長がある。

特に20代に入るとより顕著になって、料理をはじめとした特技を身につける人も増える。

バラエティー番組に残るのは、喋れる人だし、場の空気を読んで動ける瞬発力も試される。

「アイドル」限らないが、新人から始めて3年くらいすると、同期同士でも特長に差が出てくる。

「卒業」によって一般人に戻る人もいれば、グループの看板を外しても芸能界に羽ばたける人もいて、どれが正解というよりも、活動を通じて自身の未来を探ることもテーマになるだろう。

なぜ「旅に出る」ことになったのか?

思いつきの想像で言えば、アイドルとしてパッとした活躍ができなかった「女の子」を登場させたい。

アイドルになれるくらいだから「可愛い」には違いない。

しかしその可愛さが、世間的な基準を満たせているかは分からない。

そんな悩みも重なって、「卒業」をする運びになった女の子だ。

登場人物として、アイドルだった女の子と旅に出るもう一人を誰に選べばいいだろうか。

こみちのようなおっさんという選択もあるし、地元の友人という選択もある。

流れで第一話は、旅に出るまでのプロローグになる。

「卒業」と言っても、公に向けた卒コンが設けられる訳ではなく、グループやスタッフに挨拶を済ませるだけの形式的なものだ。

グループの公式サイト内で、「卒業します。今までありがとうございました」と記載するだけで去って行くのも珍しくない。

「元アイドル」になってしまった女の子は、キャンピングカーで待っている男のところだ。

恋愛がタブーで、アイドルにってから表立ってデートも我慢してきた。

でも昔とは違い連絡する手段はあって、密かに二人は友人関係を続けていた。

「おかえり」

車を見つけて乗り込んで来た元アイドルの彼女を、満面の笑みで迎えたのはYouTuber をしている男だった。

とは言え彼もYouTuberを専業にはしていない。

というかそれほど知名度がなく、収益も十分ではなかった。

行き先を決めずにとりあえず現場から移動する。

実際会うのは初めてで、運転している男にとっては夢みたいな話だった。

「疲れた。なんか終わっちゃったって感じ」

アイドルとして人気は出なかったけれど、助手席に座った彼女はとても輝いて見える。

そして彼女の言葉通り疲れても見えた。

「ご飯に行く?」

「嗚呼、お腹は空いてないな」

彼女の言葉に頷くも、実は男は腹ペコだった。

テレビ局に出入りしていると、食べ物や飲み物は事欠かない。

事実、グループでの収録を終えて控え室に戻った時に、彼女は弁当を摘んで、差し入れされたお菓子を摘んでいた。

「ごめん、寮から荷物を持って来たいな」

彼女の言葉で行き先が決まる。

まぁ、こんな感じで、もう少しディテールを煮詰めていきたいと思っている。



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