ジャパンキャンピングカーショー2022が開催された!
国内最大と評されるキャンピングカーショーが幕張メッセで2月10日から13日までの4日間開催されました。
延べ2万人を超える来場者があったと公式サイト(ジャパンイベントドットコム)にも掲載されています。
また場内に展示されたキャンピングカーも195台と最大のイベントに相応しい台数で、国内のキャンピングカーの動向を知ることができました。
とは言え、従来からあるバスコン、キャブコン、バンコンと呼ばれるカテゴリーに変更はなく、例えばバンコンではベース車両としてトヨタのハイエースを用いたキャンピングカーが多数あります。
初心者ライトユーザーからの支持も多いバンコンの場合、機動性と機能性の高次元でのバランスにビルダーたちも苦心されているようです。
大型化することで機能性を追求できるのは当然ですが、同時に国内ユースでの利便性はどうして損なわれてしまいます。
限られたスペースの中で、どのような取捨選択が行われ、キャンピングカーとしてパッケージングしたのかに注目です。
ポイント1
これは戸建て住宅でも同じですが、住宅の場合、在来工法の他、RC構造、鉄骨構造など、骨組みとしての特長から選ぶことが少なくありません。
その先に断熱性や採光、間取りや水回りの装備へと話は進んでいきます。
さらに戸建てではエクステリアと呼ばれる庭や外壁などにもアピールポイントがあります。
しかし、キャンピングカーのサイトで、ベース車両からどのような下処理を行われたのかを紹介しているページが少なく、多くは車両価格と車内レイアウト、さらには各装備の簡単な紹介という構成が一般的です。
その意味では、車両の補償期間や維持管理に掛かるおおよその費用などにも触れるメーカーが現れると業界の発展に繋がると思います。
大好きなダイレクトカーズのリトリートスーパーロングも出展されていました。
この車両のポイントは後部に横向きの常設ベッドがあることです。
バンコンの車内レイアウトを設計するとき、スペースが圧迫されてしまう常設ベッドを設定するか否かは大きなポイントで、デイユースや少人数の用途ならあえて常設ベッドを設定しないことで、積載性や広く圧迫感の少ない車内レイアウトが期待できます。
その中で、このリトリートスーパーロングは、しっかりと後部にベッドを設けてあり、夫婦での使用でも時間を気にしないで就寝する人ともう少し起きていたい人のようなライフスタイルの違いにも対応してくれます。
東和モータース販売が取り扱うモデルは、国産モデルの他、海外モデルもあることでしょう。
キャンピングカーショー2022でも展示されたSunlightシリーズは、バンコンの機動性とキャブコンの機能性を両立させているのが特長です。
CLIFF540は、シリーズ中で一番コンパクトなモデルですが、全長は541センチと国産キャンピングカーと比較しても存在感は十分にあります。
しかし海外モデルのキャンピングカーでは運転席と助手席が反転し、停車中もスペースが損なわれません。
国内モデルの克服し難いデッドスペースが無いので。サイズ以上にゆったりとした車内空間を感じられるでしょう。
もちろん後部には常設ベッドとその下側に収納スペースを確保しています。
ただ懸念されるのは、LPGガスを使用すること。
フェリーに乗船したいなら、ここは要チェックでしょう。
ポイント2
バンコンタイプのキャブコン化のメリットって何でしょうか。
いつも気になっていて、でも聞いたことがなくてずっとそこは不思議に思っています。
というのも、キャンピングカーの完成度は外観でも内装でもなく、安全性がどれだけ担保されているのかです。
そうでないと怖くて乗っていられません。
つまり、ベース車両の最大荷重を超えた積載など選択肢から真っ先に除外されるべきだからです。
車高が高くなるとそれだけ横風やコーナーリングで揺れを誘発します。
運転で無理が効かないとか、しっかりと減速するのも、重たい車重が一般車両とは異なるからです。
そこをカバーするために、サスペンションの補強だけで十分と言えるのでしょうか。
その意味では、完成されたキャンピングカーをどこまで試走して販売に踏み切っているのかもポイントです。
横転事故は運転に問題があると言ってしまえばそれまでですが、広くキャンピングカーを普及させる意味ではそのあたりの業界基準が我々ユーザーにも示されると嬉しいです。
やはりNUTSのボーダーバンクス!
海外モデルを含めても、ボーダーバンクスでできないなら仕方ないと思わせる存在感と業界を通してフラッグシップと呼んでもいいでしょう。
その証拠に、NUTSの公式サイトでも新次元の車中泊が楽しむための急速充電とシステムが紹介されています。
結局、多彩な装備を無理矢理積載しても、それを稼働させる電力供給が追いつかないと、普段使いは何かと面倒です。
もちろんサブバッテリーの大型化というのも解決策の一つですが、その根底にあるのは充電システムでしょう。
さらに、そこで使われているのは、品質に深く関わる部分には惜しげもなく海外の高品質なパーツが使われていて、その事実をしっかりと情報公開していることにも企業の健全性を感じさせます。