今からキャンプ系「YouTuber」は生き残れるか?

すでに「YouTube」も経験者を求めている!?

収益化だけが目的ならまだしも、それを主たる仕事と考えるなら「経験者」が必須なのかもしれません。

ここでいう「経験者」とは、YouTube で始めましたというスタイルではなく、すでに異業種で何らかのバックボーンがある人を指しています。

例えば「キャンプを始めました!」という切り口なら、インパクトが弱いので、別のキーワードを追加しなければいけません。

見た感じでは、「ソロ」「女子」と言ったワードが多いのかもしれません。

とは言え、女性なら成功できるかというと、それはそれで「ビジュアル」という意味を含んでいて、ある意味で「芸能人的な見た目」が問われるのでしょう。

例えばそうなった時に、「芸能人が開設したチャンネル」にどう立ち向かえるかという話になって、売り出しのタレントやモデルたちが、事務所のバックアップを受けながら参入してくるでしょう。

そうなると、自身の賞味期限をどれくらい設定し、例えば5年後にどう軌道修正できるかも考えておくべきです。

その意味では、「バックボーン」を持ってYouTubeに参入する利点は、仮にYouTube でなくてもビジネスとして成立できるところでしょう。

何がなく感じますが、「バックボーン」の有無は今後のYouTubeで生き残る大きなポイントです。

例えば「脱サラ系」という場合

世間的には、脱サラして起業する場合、資格取得やフランチャイズに加盟など何らかのアクションが不可欠です。

その部分を「ライター」とか「イラストレーター」のようなクリエイターで実現する場合、未経験と代表作品があるとではその時点での扱いが異なるのも当然です。

プロの小説家になりたいなら少なくとも何らかの「賞」を取ることが必須ですし、イラストレーターも「美大」や「デザイン事務所」という肩書きが有利になるでしょう。

現実問題として、YouTubeなら素人っぽさも親しみやすさだった時代もありましたが、今や活躍されている人は、幾つかのタイプに分かれ、これからの参入で勝算が見込めるのは、緻密な戦略を練ってこそです。

中には斬新なアイデアで、個人でのヒットも無いとは言えませんが、例えば5年を超えて継続できるチャンネル運営となると、かなり厳しいのではないかと感じます。

つまり、脱サラして起業の方法が「YouTube」という場合、その後もまたしっかり計画しておかないと、チャンネルを辞めることになって、中高年になっていたら、それはそれでそこから苦戦しないとも言えません。

なぜなら、チャンネル運営を正当な職歴として評価してもらえるかがポイントで、ロジカルに説明しようとすると結局は「バックボーン」というものに立ち返ることになります。

例えばある業界に3年ほどサラリーマンとして働いていたという場合、イラストレーターなら実際に顧客を見つけて「イラスト」を納品し、報酬を受け取るところまでできなければ意味がありません。

銀行に勤務していたなら、みんなが聞きたいのは「融資」絡みの人間模様で、カウンター業務の処理方法ではありません。

もちろん、サラリーマンとしてはカウンター業務ができることを求められるのですが、「バックボーン」という意味では一般人が知りたいことを経験しているから価値があるのです。

多くの場合、脱サラして、過去の経歴を活用することはほとんどありません。

というのも、それだけ脱サラ後の仕事は前職と無関係な場合が多いのです。

逆を言えば、過去の経験を活かして脱サラできる人は相当な有能者でしょう。

分かりやすい話をするなら、前職で税理士をしていた場合、その経験や知識を活かして活躍できるでしょう。

チャンネル運営にも活かせますし、例えばキャンプ系のチャンネルでも他者との違いを打ち出せます。

同じような資格でも、社労士や行政書士も難しい資格ですが、チャンネル運営でもハウツー系ならまだしも、キャンプ系としては結びつきにくいかもしれません。

センスに自信があれば、フラワーアレンジメントとキャンプ系を融合させても独特の雰囲気を出していけるでしょう。

でもそこまでの才能があるなら、仕事をフラワーアレンジメントにし、趣味としてキャンプ系でもよくなります。

実際、キャンプ系で旅をしながら住みたい場所を探すという人がいますが、実はこみち自身も20年以上前に都内から地方への移住を考えて、山梨県のある地域で仕事探しをしたことがあります。

その頃、広告を作り仕事をしていたので、地方でも仕事が見つかると考えていました。

しかし、確かに仕事はあったのですが、都内で経験できような仕事は、やはり都内にしかありません。

つまり、これから地方に住むとしても、都内の会社を経由できるかがポイントです。

言い換えれば、外国語が堪能で、海外の企業に登録し、移住しながら仕事ができるということなら話が違います。

しかし、アウトソーシングされた案件は、どうしても将来性という意味では不安定ですし、それだけを仕事として老けてしまうの考えものです。

ましてこみちのように崖っぷちの中高年なら、もう好きにするしかないという話ですが、まだまだ選択肢がある段階で、「バックボーン」がないままに勝算が見込めない「YouTube」に人生を捧げるのはおすすめできません。

最後は自分の人生ですし、誰かに決めてもらうことではないのですが、タレントのたまごたちがそう簡単に売れないように、何かに秀でた人は別にしても「堅実さ」ほど揺るぎない経歴はありません。

キャンプ系を始めなら、表面的な視点だけでなく、一歩踏み込んだ侘び寂びも感じさせる深みが求められるのでしょう。

こみちとしては、「なぜ、旅をしたいのか?」の答えが見つからず、キャンプ系やキャンピングカー系にこだわることが、むしろ自由な生き方を難しくしていると感じます。


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