キャンピングカーは重量と快適性の戦い!?
国内での使用を考えるなら、幅2メートル長さ5メートル以下が便利です。
さらに言えば、ベース車の素性も大切です。
乗用車がベースなら乗り心地も期待できますし、商業車ならタフさが売りとなるでしょう。
もっと言うなら、キャンピングカーそのものではなく、どんな設備の整った場所で車中泊するつもりなのかもポイントです。
キャンピングカーの歴史が長いヨーロッパ諸国では、オートキャンプ場がたくさんあって、そこには電源と水の確保が期待できます。
そうなれば、サブバッテリーの容量がキャンピングカー選びの基準になることは少ないとも言えます。
また給排水タンクの容量も、キャンプ場内でキレイな水が使える以上、それほど重要に思わないかも知れません。
そうなった時に、例えば電子レンジではなくオーブンレンジにして、もう少し手の込んだ料理をしたり、シャワー設備も備えて気ままに体を洗えるようにしたのでしょう。
最近では、日本国内でもガスではなくIHを選ぶ人も増えましたが、以前調べたところによると、ガス調理器具は3000WくらいのIHに相当するので、利便性を考えるとキャンピングカー内ではIHよりも「ガス」を使った方が効率的かも知れません。
もっとも、こみちのようにキャンピングカー内で本格的な調理よりも、スモールオフィスとして使いやすい空間と考えるなら、卓上のホットプレート同等の1000wでも十分に使えると思います。
バンコンタイプ(ハイエースなどベースにしたキャンピングカー)では、40リットル級の冷蔵庫を、キャブコンタイプ(カムロードなどのトラックをベースにした)では90リットル級の冷蔵庫を備えた国産車をよく見かけます。
海外製モデルの場合、国産車程度の比較的コンパクトなモデルでは60リットル級の冷蔵庫を備えたりもしますが、150リットル級の大型冷蔵庫を装備していたりもするのです。
その他で注目なのが、乗り心地に対する配慮でしょう。
国産車と比較して、タイヤ径も大きく、耐荷重に優れたタイプが使用されています。
そして、快適性を上げるためにあれこれと装備を増やせば、ベース車両の耐加荷重をオーバーし、安全なドライブは楽しめません。
海外製モデルは、大きさの割に軽量なものが多く、キャンピングカーにあった内装材が豊富なのでしょう。
結局のところ、同じ装備ならどれだけ軽量化できるかがポイントで、国産モデルの場合には車重をカタログに掲載していないケースもあります。
せめて、オーナーになった時にどれくらいの荷物が持ち込めるのかは、概算として事前に聞きたい項目でしょう。
日本国内での宿泊先では、電源や水を確保できるRVパークのような場所もありますが、道の駅などでは車中泊そのものを禁止する動きにも注意が必要です。
そんな場合では外部電源の確保は厳しいでしょうから、国産キャンピングカーに目立つサブバッテリーの大型化は国内使用を考えるとユーザーに嬉しい装備です。