日本特種ボディー新型「サクラ」に期待すること

ビーカムとカムロードの話

日本特種ボディーが製造販売しているキャンピングカー新型「サクラ」は、いすゞのビーカムというベース車を使ったモデルです。

そんなベース車の上に箱を乗せて、テーブルやイス、キッチンやベッドを作ってキャンピングカーに仕立てます。

最近、キャンピングカーを比べる時、ベース車に許された最大荷重がどれくらいなのか気になります。

というのも、例えば3トンまで(厳密には前輪何トン、後輪何トンと個別に確認する必要がある)耐えられるとして、それらの総重量が2.9トンだったら、積み込める荷物は0.1トン、つまり100キロまでとなります。

乗せたいキャンプ道具や宿泊に必要な荷物を考えると、その重量で収まるかなぁと考えるでしょう。

その意味では、いすゞのビーカムを選ぶのか、もう一回り小さなトヨタのカムロードにするのかは、キャンピングカーを選ぶ時の重要なポイントになって来ると思います。

現時点で、こみちはより高い安全性を得るために、いすゞビーカムがオススメします。

巷の噂で走行時のシフトチェンジに癖があるとも聞きますが、ワンサイズ小ぶりなカムロードのモデルが実は新型「サクラ」以上に大きなボディーサイズであることに戸惑いすら感じます。

車作りで最も重要なパーツがシャーシと聞いたことがあって、高出力のエンジンを乗せる大前提でもあるからです。

力強い走りは、もちろんエンジンも必要ですが、高い強度を持ったシャーシがなければ、よれてしまいまともに走れません。

確かにそれを聞けば、ベース車のスペックを超えたことは無謀なことだと感じます。

トヨタでも、ビーカムの上位車両をビルダー向けに提供してくれたら、もっとキャンピングカーが面白いだろうと思います。

ある意味で、その答えがコースターになるのでしょうか。

ただ、コースターの場合、標準ホイルベース車でも、最小回転半径は5.5メートル。新型サクラやカムロードのように4.8メートルと比べると、小回りで苦労するだろう。

新型サクラに期待すること

新型サクラの良さは、エンジンを停止した状態での使い勝手にあります。

それを支えるのが、天井に取り付けたソーラーパネルであり、発生した電力を貯められる大型のサブバッテリーでしょう。

特にソーラーパネルはMAXで6枚搭載できるらしいが、スペースの関係で人気のMAXファンは装着できなくなります。

小ぶりのベンチレーターでも十分なものなのか、キッチン部分に追加で換気扇を設置すれば改善されるのか、はたまたMAXファンにはどうやっても利便性の面で敵わないものなのか気になります。

仮に6枚搭載しても、猛暑の日にエアコンを使えば、発電量よりも消費電力の方が上回ることもあるくらいです。

つまり、6枚で十分というものではなく、多い方がバッテリー残量をより気にしなくてもいいという状況です。

一枚減らして、5枚とMAXファンが最善なのか、6枚搭載でファンを工夫すれば改善できるのか、どちらが良いものなのでしょうか。

室内をオフィスとして使うことを最優先すれば、6枚一択でしょう。

旅の相棒として、室内での調理も積極的にしたいなら、換気も考えてMAXファン搭載を条件に加えるべきです。

ビーカムは大型のオルタネーターを搭載しているので、走行による発電もかなり期待できるみたいですが、雨天時や長期滞在を踏まえると5枚と6枚で悩むところでしょう。

意外にも

新型「サクラ」の外観を見ても分かりますが、バンク部分が他のキャブコンタイプに比べて小ぶりです。

こみちとしては、現時点では荷物置き場と考えているので、横幅のコンパクト感は気になりません。

しかし、他のキャブコンが横幅2メートルを超えることも多い中、新型サクラは2メートル以下。

意外にコンパクトなのです。

個人使用や二人使用を想定すると、それくらいのサイズ感が走行時と居住時のバランスが良くて理想的です。




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