キロ3分30秒をどう捉えるかの話

 キロ3分30秒ペースとは?

こみちがキロ3分30秒ペースで走る時、ケイデンスが197、ストライド幅が145センチくらいになっています。

以前から話していますが、ストライド幅は足捌きのスムーズさで、ジャンプして伸ばしているものではありません。

ケイデンスを上げた時にストライド幅も伸びるのが普通で、もしも短くなっているのならフォームが正しくないと疑った方がいいでしょう。

今のこみちの実力からすると、キロ3分30秒ペースは楽に感じるペースではありません。

例えばキロ4分15秒まで下げると、心拍数が急激に上がることはなく、距離が延びるに従って段々と上昇している感じです。

その意味で、キロ3分30秒ペースで走ると心拍数がより上昇しやすいので、まだ楽に走るペースではないと思います。

ただ正直な話、キロ3分30秒ペースは50mを10秒で走るスピードで、運動から遠ざかっていた人がいきなり走っても到達できるくらいのパワーに過ぎません。

つまり、キロ2分30秒や40秒まで上がると全く話が違いますが、キロ3分30秒ペースは長い距離を走るから大変なのであって、瞬間的なパワーとして大変だということではなさそうです。

今のこみちの能力から考えて、現時点のフォームはもう完成形だと思います。

今朝もランニングをしましたが、スタートをキロ6分くらいから始めて、5キロを走り終える時にキロ3分20秒ペースでゴールする。

やはりキロ3分30秒ペースが楽ではありませんが、いわゆるスプリントフォームで走っているのではなく、ランニングフォームとして出せているので、走り終えて呼吸もできないほど苦しいレベルではありません。

ゴールして一度歩き出したとしても、その後に同じペースで走ることはできますし、パワーを出し切って走り切っていません。

あくまでもリズミカルにケイデンスを変えないように接地のタイミングを合わせているだけで、そのケイデンスが197だったので、結果的にペースがキロ3分30秒だったということです。

例えばキロ5分ペースと比べて

今のこみちがキロ3分30秒ペースで10キロを走り切ることは難しいです。

ただ走っている感覚としては、絶対に無理というレベルではなく、今の練習では厳しいだろうという感じです。

事実、毎日5キロしか走らないので、たまに8キロや10キロを走ると3キロ過ぎからリズムが乱れて、5キロを過ぎるとフォームが安定しません。

同時にペースも落ちて、そこからは根性を鍛えているだけの練習になってしまいます。

つまり、キロ5分ペースで走っても、慣れてキロ4分20秒ペースくらいまでは上達するのですが、その先のスピードは練習方法を見直さないと難しいはずです。

過程としてステップアップしていけばいいのですが、いずれにしてもキロ3分台で走るには最初からそのフォームを覚えた方が早いと思います。

ではキロ5分ペースとの違いはどこなのか。

それは足の入れ替えスピードです。

アスリートのフォームがゆっくりに見えるのは、接地での足の入れ替えが早いので、待っているタイミングに目が行きやすくなります。

逆を言えば、市民ランナーはずっと同じペースで足を回すので、ペースに合った足の忙しさになります。

最近、しっかり走っていると感じた時に、ペースがキロ3分40秒くらいになることが多く、逆にキロ4分15秒ペースが凄くリラックスしたテンポに感じます。

とは言え、スタート時はキロ6分くらいなのは、フォームができていないからです。

筋力や体幹の強さも大きく関係するのですが、悪いフォームで走ると遅くなり、いいフォームで走れたら勝手にペースも良くなります。

なのでペースの速い遅いは、ある段階まではフォーム次第だと言えます。

こみちで言えば、キロ3分10秒くらいが一番ランニングフォームとしてよくて、ペースが落ちるに従って、接地の処理が悪くなります。

なので、キロ5分ペースのフォームは、接地のタイミングも処理もかなりバラバラで、それをそのまま継続して走る練習に意味があるのかというと無いように思うのです。

だったらキロ3分台のペースで、300mを数本走るような練習をして、キレイに足を回す感覚を覚えた方がいいと思います。

ペースは3分台が理想ではなく、運動ができる人はキロ2分40秒でもいいですし、これから頑張ろうと思う人はキロ4分40秒でもいいはずです。

でもこみちも経験していますが、最初からキロ4分40秒ペースでも厳しいはずです。

その時はペースで考えずに、ゆっくり(こみちはキロ7分、8分でした)でいいので、接地時に乗り込みができている感覚を感じながら走ってみましょう。

乗り込みを感じるとはどんな感覚かですが、0から100までのタイミングがあったとして、正しく乗り込みできているというのは「50」なら「50」で体重を支えて跳ね返していることです。

しかし、それが完璧にできるのはオリンピック選手のレベルで、こみちがキロ3分30秒ペースで走る時の感覚なら「50」に対して「48〜52」くらいのばらつきがあります。

またキロ5分ペースだと「30〜70」くらいの精度で、かなり曖昧に足が動いているのが伝わるでしょうか。

キロ6分になると、もうタイミングさえなくて、適度に足を動かしているくらいになります。

なので、ランニングを始める時は適当に走るので、キロ6分台なのですが、走りながら体の使い方を思い出して、自然にペースが良くなります。

以前はキロ5分ペースくらいになった頃に、タイミングが良くなったと思っていましたが、それがキロ4分15秒ペースくらいに感じだし、今はキロ3分40秒ペースくらいになってきました。

速く走れるのではなく、タイミングの合わせ方に慣れて、安定しているからです。

それを感じる一番の根拠が、心拍数の低さでしょう。

まだキロ3分30秒ペースでは心拍数も上がりやすいですが、キロ4分15秒ペースになるとキロ5分や6分と大きく変わることがありません。

つまり、ペースの速い遅いではなく、体調の方が関係するくらいの運動強度の差です。


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