例えば「10キロ」を走るって
ランニングをしていない頃なら、「10キロ」の距離は車や電車で移動する距離です。
しかし、「10キロ自力で移動する」とイメージした時に、「走ればいいのか!」と思えます。
雨が降っていたら、ゴールした後のことを心配しますが、「移動する」ことに関して困難には感じません。
時間や予定を完全に無視し、疲労で数日間動けなくなるかもしれないこともクリアできるなら、正直、100キロは到達できると思います。
「走る」って何だ?
例えばアスリートの世界で1500m走は50mを7秒ペースで走る競技です。
と言うことは、そもそも50mを7秒で走れなければ、競技を始めてもどこかの壁で敗退が決定しされていることになります。
野球やサッカー、ゴルフのような他のスポーツであれば、可能性は少なく厳しいことに変わりませんが、「プロ」と言う選択肢がずっと先に残されています。
その意味では、「走る」と言う競技は、趣味としては続けられますが、プロや仕事としては困難な選択です。
これはこみちの実体験ですが、知り合いでゴルフのアマチュアとして大会に出場されている方がいて、その方にスイングを教わったことがありました。
英会話で言う「発音」のような位置付けの部分を教わったのですが、ゴルフが上達するポイントは各クラブを距離基準でより精度の高いショットができるようになることみたいです。
つまり、100ヤードと設定したら、ボールが様々な状況に置いてあっても、その距離により近いショットができなければいけません。
言えば、どれか一本のクラブでしか打てないよりも、複数のクラブで狙えれば、より様々な状況であっても、決められた距離で打つことができます。
ということは、基礎は打ちっぱなしでもいいけど、上手くなるなら実際にラウンドしなければいけないわけで、技術を高める努力に加えて、コース戦略を覚える経験値、さらに気象条件なども、一人で練習するだけではカバーしきれないことが分かります。
これは競技の異なるサッカーでも同じで、サッカーが上手くなりたいなら個人的なボールコントロールは練習できますが、ピッチに立つとスタンドから見ているほど周囲の位置関係がつかめません。
刻々と変化する状況を正確に判断し、自分が何をするべきかを理解するにはチーム練習が不可欠です。
言ってしまえば、陸上競技のように数値で分かる限界は提示されませんが、競技を1年してもできない人にはできませんし、ボールを扱う技術は大人になってからでは補えない部分も出てしまいます。
共通して言えるのは、瞬間的なパワーと柔軟性が若い頃と比べてどうしても低下するので、思うようにはできない限界があります。
ランニングに話を戻すと、こみちで言えばキロ2分20秒以下のスピード域を求められても、もうどんなにハードな練習を続けても到達することはありません。
しかもそのスピードで長く走り続けられる練習を本気で始めれば、どこかで体を壊してしまうでしょう。
だからこそ、100mはもちろん無理で、400m、800m、1500m、3000mと距離を伸ばせばそれだけスピードも下がるのですが、競技として考えるとキロ2分20秒が限界の走力では優勝は無理で、入賞や参加賞、自己ベスト狙いになってしまいます。
フルマラソンで先ずはサブ4だ!そして、ゆくゆくはサブ3を目指したいという想いは素晴らしいのですが、実際に早朝のランニングを続けて来て、そこまで競技熱がありません。
ストイックになっても、それこそ現実的にサブ3は難しく、頑張ってサブ4になれたとしても、キロ5分40秒ペースで4時間走り続けることに正直なところ関心が持てないんです。
それよりも、ラン旅のような類いで、景色や街並みを楽しみながら、気ままに移動するようなランニングの方が好きで、キロ3分も4分も5分も余り違いは感じません。
その意味でも、カーボンシューズにも関心が薄い理由です。
じゃあ、毎日なんで走っているのかを考えたら、今は「習慣」です。
走って帰って来て、汗をかきますが、疲れてヘトヘトになるというほどでもありません。
大きく息を吸うことが日常生活ではほどありませんが、ランニングをすると心肺機能を使ってスッキリすることができます。
精神を整えられるのも理由でしょうか。
例えばこみちが今高校生で、大会で好成績を残せれば、どこかの大学に推薦で進学できるとして、それを知って練習にさらに熱が入るか考えました。
例えばそれで大学進学できて、競技をさらに4年続けたとして…。
社会人でも続けられるか?と悩むことになりそうです。
やはり、スポーツで生計は厳しいと思うので、こみちの場合は仕事ではなく、趣味として考える方が良さそうです。
だから朝起きて、気ままに走って来るくらいが丁度いいように思います。
その間で、体を使えば楽に速く走れるとか、悩んだり考えたりするのがいいんです。