今朝のランニングはキロ4分20秒ペース!?

 接地時間を短くするとは?

接地時間の始まりは、足を地面に触れさせた時になります。

しかし、足を地面から離すタイミングは「足を上げた時」ではなく、「体が通過した時」であることがポイントです。

つまり、接地時間の短縮で欠かせないのは、出来るだけ遅く(体に近づいて)接地し、通過で足を離すことです。

さらに言えば、通過すると足は自動的に地面から離れてしまうので、そのタイミングと地面を踏み込むタイミングを合わせましょう。

タイミングが合っているとは、地面に足が触れて、足に体重が乗り、勝手に足が地面から離れて、しかも足を前に振り出すのもかなり楽に感じるはずです。

これが、無駄に接地で踏ん張って「溜め」を作ってしまうと足が後方に取り残されて、脚力と腹筋を使って前に足を振り出さなければならず、ケイデンスを高い数値でキープできません。

キロ4分ペースまでならそれでも走れるのですが、キロ3分40秒、20秒とケイデンスもストライド幅も上げて走る時は厳しくなってしまいます。

なぜ腰高なのか?

接地時間と深く関係するのですが、腰の位置が地面から近い場合、足が地面に触れられる時間も長くできます。

経験として、足が地面に触れていると、それだけ足を使って走ろうとするので、スタミナを消耗しやすいはずです。

一方で、腰高(腰の位置が地面からより離れている)の場合、足の長さが同じなら腰が地面から離れることで地面に触れられるポイントが真下付近に限られます。

つまり、結果的に接地時間が短くなり、ランナーが空中移動している時間が多くなります。

多く出来ることで、脚力を使わずに推進力だけで移動しているので、楽に走れます。

こみちのように脚力の乏しいランナーほど、接地時間を短くして空中移動を積極的に活用しましょう。

だからこそ腰高、もっと言えば骨盤の角度を寝かし過ぎないなど、ランニング時の姿勢を確認することで最適なフォームになります。

実は「腰高」にはもう一つ意味があるようで、それは接地時に軸足ではない遊脚側の骨盤が接地の衝撃で下がってしまうことに注意すると言うものです。

地面に着地して、膝関節が衝撃を受け止めて曲がってしまうと、推進力を大幅に失うことになるので、基本的は曲がっていてもいいのですが、曲がってはいけません。

それと同じで、遊脚側の骨盤を落としてしまうと、推進力がそこに逃げて、さらに次の一歩でも骨盤が寝ているのと同じ状態になるので、「腰高」ではなくなります。

一般的には腹圧を高まって、イメージとしては腹筋に力を入れるとは少し違い、腰を据えるような感覚で、接地時だけはグッと腰回りを固めます。

もう一つは、腰高にすることで、足を回した時に膝関節の曲げ伸ばしがかなり制限されて狭くなり、そうすることで力を瞬間的に加えやすくなります。

今朝のランニングで中盤はキロ4分20秒ペースでした。

しかし、後半さらにペースアップして、最終的にキロ3分20秒ペースまで上げるのですが、その時に何をどう変えているか観察すると、より「腰高」になり、膝関節の曲げ伸ばしが減りました。

つまり走っている時にタイミングを合わせて「クッと」と力を入れるポイントが生まれて、より加速していたのです。

脚力を使って体を弾ませているのではなく、体の移動に合わせて足も動かすのですが、さらに足が離れるタイミングに力を加えることで、体をより前に押し出せます。

それだけ接地時間を短縮し、腰高のフォームで走れていることになるので、効率的に体を前に運べます。


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