どうやら「股関節」が使えるかがポイントらしい
走るにしろ歩くにしろ、人間が前に移動するには体重移動が不可欠です。
イメージとして、50キロ60キロ、さらにはもっと重い肉体を移動させるのは疲れます。
なので、その重さをどう活かしているかがポイントです。
例えばブレーキ解除した車を後ろから押すとして、止まった状態から動き始めが最も力を使います。
つまり、動いたり止まったりを繰り返すのはとても非効率なのです。
車の場合、地面に触れたタイヤが押された力をある程度まで潰れることで耐えようとします。
そして耐えきれなくなった時にじわじわと回転し始めます。
と言うことで、「押し始め」を減らして、「常に動き続ける」方が楽なのです。
それと同じ理屈で、ランニングを楽に行う方法は、「推進力」をキープすること。
スタートから加速し、ある速度まで来たら、その推進力のまま動き続けたいのです。
その時に除外される意識は、「加速」です。
地面をより強く蹴ることです。
加速したいならそれでも良いのですが、当然ですがパワーをより消費します。
ずっと加速状態では、長く走ることはできません。
一方で、止まるくらいのペースでも車を押す時と同じで、「動き出し」が「加速」同様に疲れます。
と言うことで、スタートから加速までの動きとそのスピードをキープさせる動きは別物で、多くのランナーが学ぶべきは後者のスピードをキープさせる動きでしょう。
坂道を下る時、背中から強い風で押されている時、体は普段よりも楽に前に進みます。
つまり、転倒さえ回避できれば、普段よりも楽に移動できます。
繰り返しますが、スピードキープの時は地面を故意に蹴りません。
なぜなら加速ではなくキープだからです。
と言うことは、足は転倒しないタイミングで動きさえすればよく、むしろ何もしない方がエネルギーも使いません。
つまり、移動速度に合わせて、足を回せれば良いのです。
そのための動きこそ、「股関節で走る」なのです。
大切なので繰り返しますが、下り坂を自然に任せて降りる時に、大切なのは膝の曲げ伸ばしではありません。
なぜなら前に進もうとする力は下り坂が提供してくれるので、そのスピードを減速させないように足は邪魔しないことが求められています。
曲げ伸ばしすることで勢いを妨げるなら、そんな動きも特に必要ではなく、しなくて良いならしない方がいいくらいです。
体を下から支えるためだけに足は前に動かして、体が落下した時に受け止めそのまま前に流せればいいのです。
それが股関節を使うことで最も効率的に行えます。
だから、股関節で走れと誰もがいい、そうした走りができると加速後のスピードキープ力が向上するので、今までよりも一定速度で長く走れるようになります。
遅いペースで長く走っていても、一向に速くならないのは、足を使って走っているからです。
つまり、加速状態の動きで、でも疲れるから回転を落として走り続けているのと同じ。
そうではなくて、加速状態は加速して、その後はキープさせる練習を繰り返しこと。
インターバル練習として、普段よりも短い距離をより速いスピードで走るのも、先ずは加速に慣れることが必要だからです。
ランニングで割とキロ4分が出せるようになって思うのは、キロ5分と疲労はあまり変わりません。
これがキロ3分になると、まだこみちのスキルでは全く別物ですが、変わらない理由は、キープする動きは股関節の回し方の違いだけだからです。
地面を蹴ったり押したり掻いたりしている動きに大きな違いはありません。
しかもペースが上がるとストライド幅も広がるので、「足を回している」のは基本同じで、その間に空中移動している距離がペースアップした分だけ長くなっているのです。
どうすればストライド幅が広げられるのか。
足の動きに違いがあると思って、足の動かし方を意識しますが、実はそうではなく、股関節を回せればスピードキープできるようになり、同じように回してもそのスピードで走れるようになります。
なので回転は同じでもスピードが出ている。
つまりストライド幅が伸びてしまうのです。
地面に足が触れている間の動きこそ、スピードキープの見せどころなので、いかにスピードを落とさないで駆け抜けられるのかを繰り返し練習することが大切だと思います。