接地時間を見直す
足が地面に着いてから再び足が離れるまでの時間を意識して走っているだろうか。
速く走るためには必須のスキルが、この「接地時間」を短縮させることにある。
しかし、別に速く走るつもりがないランナーには無縁なのかというとそうでもない。
というのも、接地時間を短縮するには、足が地面に着いて体重を支えて前に流すまでの安定感が増さないといけない。
初心者ランナーで、走ると膝関節が痛くなるという経験がある人は、それだけ膝関節に負担を掛けながら走っているとも言える。
その理由は走り方にあって、接地時間が長い原因でもあるが、推進力を受け止めるように膝関節で力を受け止めながら走ってしまう。
中上級者になると、腰高なフォームを意識し、推進力を邪魔しないように接地して走っている。
つまり膝関節にも負担が少ないから、痛みにもならない。
よく「真下接地」のような言葉を耳すると思うが、真下に着くことで接地時間も短く、また膝関節に掛かる負担も減らせる効果がある。
膝頭がすぐ下に迫っているか!?
ランニング中、下を見て太ももが遠くに感じないだろうか。
もしもそう感じるなら、膝下メインで走っているのかもしれない。
逆を言えば、しっかりと走ると膝頭の位置は思う以上に近いところに来ている。
しかも膝頭があるタイミングが長い。
キロ6分ペースとキロ4分ペースの違いのほとんどは、この膝頭が定位置に止まっている時間の違いで、下ろして上げるスピードはあまり変わらない。
つまり、足が一回転する時に、ずっと同じスピードで回っているのではなく、膝を持ち上げた位置で休み、反対側の足が上がるタイミングで降ろしている感覚だ。
だから、コロンコロンと足が回るよりも、パンパンと拍手するような雰囲気で、足は緩急があって動きいている。
週1回頑張ったら他の時は…
足を適切なリズムで動かすのはとても大変だ。
何となくできているということはなく、できていなければ練習にはカウントされない。
しかし、毎日、毎回、その意識で走るのはやっぱり大変なので、週1回意識して走ったら、他の日は自由に走ってもいいと思う。
もしくは1回の練習の一部で意識したら、残りは自由な感じで走る。
というのも、接地時間と両足の入れ替えるタイミングは、想像よりも早目で、多分実際に行う人を見ると「そんなに早いタイミングで入れ替えるの?」と思うだろう。
つまり、それだけ接地時間が長いということで、膝関節にも負担の大きいフォームで走っていることに気づく。
でも、とにかく焦って結果を求めないこと。
広い意味で、長く続けられることの方が大切だと思うから。