例えば「日本一周」を旅ランしたら…の話

 日本一周の意味

インターネットが存在して、時間や物理的な距離が無くなりました。

例えば、ランニングに興味を持って、youtube 上の動画を見て回っていると、2年前とか3年前とか、もっともっと古い動画を発見することもあります。

その動画が作られて実際に公開が始まったタイミングでは、こみちはまだ出会っていませんでした。

でも、インターネットはそんな時間的なズレも無関係にしてくれるので、数年でも数十年でも、もっと長い何十年だとしても「出会う」ことができます。

距離に関しても同じで、地方で青春時代を過ごし、18歳で都会に出て生活を始めた人は、昔なら住まいが変わることで田舎の生活が少しずつ遠くになって、数年、数十年が経過すると生まれ育った町なのに、どこか遠くに感じるものです。

しかし、snsなどを使えば、日本国内はもちろん、世界中のどこにいる人とでも瞬時に繋がることができて、今いる場所や生活環境とは異なる繋がりが保てます。

昔、こみちがバイク少年だった頃、スケッチブックを持ってツーリングに出掛け、気に入った景色を描いて来るということを楽しんでいました。

描いた絵をどこかに公開する手段もなくて、旅の移動をライブ中継することもなくて、その瞬間に見える景色だけが「存在」でした。

だから、あの街で経験したこと、あと場所で起きたこと、それらは全て記憶でしかありません。

これも昔の話ですが、新潟県に思い出の地があって、3年くらい経過していたと思いますが、ふと訪ねてみようと思ってバイクを走らせたことがあります。

そして、久々に訪ねた場所は記憶のままで、何も変わってはいませんでした。

とは言え、当時に出会った人たちとは違う人がそこを歩いているはずで、時間を本当に遡った訳ではありません。

時は変化していて、当時のあの景色はどこにもなくて、あの時から今まで時は流れています。

日本一周は、約1万キロから1万5千キロくらいだそうで、当時ツーリングで1日1000キロ走ることもあって、計算上は半月あれば日本一周を達成することができます。

しかし、徒歩で3年掛けた日本一周とは記憶の残り方が違うでしょう。

一方で、今という時代を考えた時に、1ヶ月ごとに住まいを引っ越して、都道府県全ての街で暮らしたとしても、そこにどれだけ強い思い出ができるのかは分かりません。

今、何処の町にも似たような店がたくさんあって、生活スタイルも均一化しています。

つまり、何処にいたから特別な経験ができるということではなく、どんな意識を持って生きているのか次第にも思うのです。

旅ランを計画中!?

春に静岡県を訪れたいと思っていて、今はその旅の計画を考えることが楽しいです。

一方で、東京駅から熱海駅まで走るとどれくらい大変かと調べていたら、約100キロでした。

100キロという距離を考えると、一泊二日として考えると出来そうに思います。

しかし、日頃ランニングをしていて、例えば車の往来がある場所を走っていて、危険を感じないかというとそんなことはありません。

スレスレの距離で追い抜かれて怖い思いもありますし、突然前を横切られて立ち止まったことも一度や二度ではありません。

歩道を走るならキロ5分ペースはちょっと速すぎますし、周りの歩行者との関係を考えればキロ6分ペースが良いところでしょう。

経過として休憩や徒歩も含めたら、その7掛けくらいで考えた方が安心です。

となると、キロ7分や8分、つまりかなり徒歩ペースに近いことが分かります。

しかも、100キロという距離を凄い長距離とは思っていなくて、それこそ二泊三日と考えれば、1日30キロでしか有りません。

つまり、できないことに挑戦するという距離ではなく、その30キロの道のりで何を経験できるのかということの方が何倍も大切です。

だとすると、「東京から熱海まで走ること」が大切なのではなくて、もっとピンポイントで、例えば熱海という街を訪れて、そこでどんな感覚が得られたのかをじっくりと向き合った方が楽しいように思い始めました。

それこそ、スケッチ旅行がしたいなら、移動はすべて電車として、ダホンの小径自転車で輪行してもいいはずです。

同じ30キロを移動として走るのではなく、町を散策する目的で走る方が面白いように思います。

それこそ自分を見つめ直すというような目的なら、日本一周を徒歩で巡るということもありです。

四国のお遍路なら、多分1000キロくらいだと思うので、じっくりと50日、100日掛けて巡るのも貴重な経験になるでしょう。

そう考えると、ウルトラマラソンのような大会ってとても有難い存在で、道中が安全に確保されて、スタッフによるサポートもあることを考えると、長距離を走って行く達成感がより味わえると思います。

静岡県に行ってみたいという漠然とした思いつきから旅ランとの融合を考えて、全行程を走りたいのかと自問自答すると、そこに魅力がないとは思っていないけれど、もっと本当にしたいことって別かもしれないと思い始めました。

こりゃ、まとまらなくなりそうです。

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