「ランニング」を「ウォーキング」から始めてはいけない理由の話

そもそも「ランニング」は「ウォーキング」とは違う!

東京マラソンの映像を眺めていて、トップ集団を走るランナーのフォームも様々だなぁと思いながら、でも無意識に特有の雰囲気があることにも気づいていました。

さらに映像が切り替わり、参加ランナーの中盤、下位と映された時に、さっきまで見ていたトップ集団とは明らかに異なる動きをしているランナーがいることにも気づいたのです。

ランニングだけではありませんが、何かをした時に、見ている側がそれほど詳しくないのに、何となく相手が慣れた人かそうではないのかを見分けられる時ってありますよね。

それは、得意とか不得手という実際の評価とも違う認識で、「慣れ」みたいなものを見抜く時です。

おじさんになってゴルフを始めた人のフォームには、その「癖」があって、一つには柔軟性の違いがフォームに影響していたりします。

初心者であっても、若い人がスイングすると別の癖があっても、おじさんスイングにはなりません。

この違いって何だろうという話です。

一般的に「走る」と「歩く」の違いは、両足が一瞬でも空中に浮くか否かとも言われます。

つまり、「歩く」という限りは、片足を持ち上げて着地するまで、もう片方の足を地面から離してはいないのです。

動きとしては、「右足」「左足」「右足」「左足」と…。

もっといえば、速く歩くには、その動きを速くすれば良いということです。

一方で、「走る」という動作の特徴は、空中動作があるということ。

文字で説明するのは難しいですが、「右足」の時に実は「左足」も別の動きをしていて、「左足」の時には「右足」も別の動きをしています。

ランニングを始めた頃、こみちはその違いを全く意識していませんでした。

ぱっと見、歩くと走るって似た動作に見えるので…。

でも、ピッチ走法とストライド走法という言葉を知り、その違いを調べている中で、「乗り込み」という動作があって、それはつまり軸足に体重を乗せた瞬間、反対側の足を一緒に引きつけるという陸上競技の基礎動作があります。

速く走れるかどうかではなく、歩くではなく走るということをするなら、「乗り込み」という動作を覚えないことには始まらないということです。

こみちの場合、片足ずつ動かす走り方をピッチ走法と思い込み、軸足に体重を乗せる走り方をストライド走法と思っていました。

でも、「走る」という定義からすれば、こみちが勘違いしていた「ピッチ走法」は「歩く」の進化版であって、「走る」ではありません。

だからある程度の速度まで来ると、それ以上速くならなくて、フォームを見直す必要が訪れます。

そして、両者の違いに気づかないまま、間違えたフォームを続けると、後ろ足をいつまでも残したようなフォームになります。

なぜなら、お尻に当たるくらい派手に動く後ろ足に気を取られてしまうからです。

体の後ろ側で起こる現象を真似しようと思って、フォームを変えてしまうと、スピードの違いではなく、動きの異なるフォームになってしまいます。


こみち自身、ランニングを始めて知ったことをネタに動画作ってきました。

もう、基本的な動作はこれくらいで、あとはそれを練習するだけだと思っていたら、ふとアスリートとこみちのような初心者ランナーのフォームに明らかな差があって、その違いがなぜ起こるのかを調べてみました。

それが、上に貼り付けた動画です。

特に縦方向に弾みながら、足を入れ替える動きは、短距離走ランナーでもよく見る動きでしょう。

入れ替えるテンポはトップアスリートには近づけませんが、同じ動作を覚えて真似ることは、趣味で走るこみちもマスターしたいと思っています。


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