何を目指してランニングしているのか?
1500m走と10000m走では、似ている要素もあるけれど、やはりベースとなる基礎が違うのではないかと思う。
ランニングを始めて分かったことがあるとするなら、短い距離ほど上達が難しい。
例えば1500m走で目標タイムとして耳にするのは、「4分台」だろう。
キロ3分ペースで1500mの距離を走破できれば目標に到達できる。
こみち自身も短い距離であれば、キロ3分ペースで走ったことがある。
でもキロ3分00秒ペースというスピードは50m9秒相当だから、ピッチを上げて短い距離をとにかく走るというなら別だが、長距離走のフォームを維持するにはしっかりとしたストライドが欠かせない。
こみちの場合、経験的にキロ3分30秒まではフォームを崩さないでいられるけれど、キロ3分15秒あたりでかなり不安定になり、キロ3分ペースでは勢いに任せているというのが現実だ。
つまり、キロ3分ペースは長距離走の練習ではなく、単純なダッシュになっていて、当然だが1500mのような距離を走り切ることはできない。
実現の可能性がある目標としては、3000m走で12分台になる、5000m走で23分台、10000m走で45分台あたりだろうか。
とは言え、これらの目標を達成する課題にも微妙な違いがあって、順番をつけるなら3000m走から取り組むことになるだろう。
3000m走で12分台になるには、キロ4分20秒ペースで走る必要がある。
巷の評判を信用すれば、反発力の強いシューズを使うとスピードアップが期待できるかもしれない。
しかし自身の運動能力が向上することを目的にしているから、走力以外で「底上げ」しても仕方がない。
以前よりも、キロ4分20秒というスピードが身近に感じてもいるが、陸上トラックを走る時のように、一度スピードに乗せたらそのテンポで走ればいい訳ではなく、走るのは街中で曲がり角やアップダウンもあるから、何度も速度をコントロールする場面が出てくる。
2000mを過ぎて、かなり苦しくなった頃に、車に道を譲るタイミングが来てしまうとタイムは大きくロスするし、何よりそこから走り出すペースも変わってしまう。
でも、記録にはならないが走れたことが大切で、結果的に健康で楽しいなら問題ではない。
例えばこの記事を見て、自分は「キロ5分ペース」でも難しいという人がいても、考えるべきは誰かと比較することではなく、自分で何が変えられるのかということ。
実際、こみちもキロ5分ペースは大変だったし、それをクリアして、今度は次の目標がやってきた。
走力を上げるということを目指すなら、崩れたフォームで距離を走ってもほとんど意味がない。
まず現時点での理想的なフォームを知り、そのフォームで走り出して、崩れたら一度ストップして、また走り出す。
こみちの場合は、その距離が1キロ2キロと増えて、3キロまで走れるようになって、キロ5分ペースを達成できた。
そして、5キロ走に変わると、まだ距離に慣れていない間は後半でフォームが崩れて失速してしまう。
だからスピードではなく、フォームをキープして5キロを走り切れるように練習する。
フォームをキープするには、基本となる乗り込み動作が継続してできること、そのためには軸足を安定させる体幹がポイントだろう。
そのためには、腰周りの筋力アップが欠かせないから、スクワットやランジのような動きをランニング以外に取り入れるようになる。
スピードアップという課題は、個人的にも限界が違うけれど、持久力に関してはやり方次第で伸び代が多い。
ランニングがコツコツと楽しめるのも、その辺りが関係しているのだろう。