コツコツと練習できるのが「ランニング」の良さかもしれないという話

 「ランニング」に興味を持って

「ランニング」で上達するには、上手な人の「真似」できることが大切。

だから、興味を持って上手い人のフォームを観察していると、その動きを知らぬ間に目で覚えてしまうことがある。

一方で、そんな「真似」ができる条件を整えることも大切で、それが心身の機能を向上させる基礎を身につけることだろう。

「ランニング」で求められるのは、「体幹」の強さと「柔軟性」、「スタミナ」と「筋力」ではないかと思う。

こみちにとって、「キロ5分ペース」というスピードで走るのは簡単ではなかった。

がむしゃらに走れば、瞬間的に到達できるとしても、1キロ、2キロと走り続けるには「ランニング」をしっかりと身につけないければできない。

youtube を観ていると「厚底シューズ」が話題で、ランニングのスピードを決めるストライド幅を補助してくれるらしいから、早くレベルアップしたい人は試してみるのもありだろう。

本当かどうかは分からないけれど、キロ6分ペースでジョギングしている人が、カーボンプレートの入った厚底シューズを履くと、キロ4分30秒前後で走れるという。

この辺りのスピードは、こみちも普段から馴染みあるペースになるけれど、あえて違いを言えば、お尻をどれだけ積極的に使うのかが違う。

ランニング動作で推進力を決めるのは、軸足が着地している時だ。

両足が浮いている時間は、その準備に使われる。

つまり、キロ6分ペースでも、キロ4分30秒ペースでも、同じ動作をして準備を終える。

そして着地した軸足と、それまで軸足だった反対側の足が遊脚に変わり交差する。

こみちがランニングを学ぶ中で、この「交差」するポジションが変化して来た。

ランニングを始めた頃、軸足が着地してもまだ反対側の足は後ろに残っていて、極端に言えば軸足が地面に着いてから後ろの足が前に振り出されていた。

つまり、振り出されている時間が接地時間となり、あまり回転効率が良かったとは言えない。

実際にそんな走り方をすると遅くしか走れないから、小股でちょこちょこと、ストライド幅の狭いフォームで走ろうとする。

バタバタと足を動かすので、こみちはそんな走り方を「ピッチ走法」だと思い込んでいた。

誤解した「ピッチ走法」に慣れた頃、キロ5分20秒くらいで走れるようになった。

ストライド幅が90センチとか100センチで、それ以上にならないのは、空中で両足を入れ替えるということを知らなずに走っていたからだ。

極端な言い方をすると、「前後にどれだけ足を広げらるのか?」という距離がストライドだった。

初級者と初心者の違いがあるとするなら、ランニング中の前側の足と後ろ側の足、そして体の位置関係が違う。

初心者は両足の真ん中に体がある。

つまりランニングをする時に、前に足を伸ばして着地し、後ろ側の足を前に運ぶ中で体も移動して来る。

一方で、初級者のランニングでは、前に伸ばした足が着地した時、体も一緒に移動して来て、後ろ側の足もほぼ引き寄せられている。

あえて言うなら「大」みたいな初心者と「I」みたいな初級者で、動きが全く異なっている。

その意味では、「大」になるフォームで走ると、どうしても前側の膝に負担が掛かり、膝を傷めてしまうことがある。

こみち自身も膝を傷めたことはあるし、勢いで長い距離を走ると階段を登れないくらい痛くもなった。

でも最近は、夏場で暑く、走って足が疲れるということよりも、体に熱がこもって茹だりそうになってしまう感覚が強い。

3キロ、5キロくらいの距離なら何も持たなくても走れるけれど、10キロ近くになると背中にリュックを背負い、水分補給しながらでないと体が持たない。

それこそ自分のペースで走るのなら、暑くなければ不安なく20キロくらいはいけると思う。

40キロ、60キロとなってくると、それに耐えられる体幹が備わっていない。

つまり脚力的に限界を迎える前に、フォームが崩れて走れなくなるだろう。

初心者から初級者になるには、基本的なフォームができることだと思う。

そして、それができるようになると、キロ5分ペースも見えてくるし、運動能力に長けた人やシューズの力も借りて、キロ5分ペースを到達する人も出てくるだろう。

こみちの場合は、実はまだこの段階ではキロ5分ペースにはなれなかった。

加えて、股関節のストレッチを始め、さらに反発を得ながら走ることを理解し、その動きが掴めて来て、やっとキロ5分ペースがどれくらいの動きでできるのか分かり始めた。

そして、体幹が破綻しない限り、脚力としての動きをスピードアップさせると、キロ5分ペースからキロ4分30秒、キロ4分と上げることができるようになる。

スピードが上がると、両足の入れ替えなど準備時間も短くなるので、それを筋力トレーニングで補って行く必要がある。

だから、キロ3分台まで来ると、こみちはフォームを崩してしまう。

準備が追いつかないからだ。

つまり、パワーアップだけでなく、股関節を含めた柔軟性やフォームを維持する体幹を鍛えることが必要だと気づく。

そして、例えば何気なく走っている時に、時計でペースを確認すると、「キロ5分ペースで走っていた」ということが起きる。

頑張って走って出すのではなく、普通に走っていて出せるようになる。

それは大股で走っているからではなく、着地では「I」になり、空中で飛んでいるからだ。

移動距離が一歩で40センチ変わると、ペースも全く違う。

キロ5分ペースの時から、ストライドを40センチ伸ばせると、キロ3分30秒ペースくらいになっているはずだ。

言い換えると、足一個分でもストライドを伸ばせると、それまで大変だったスピードがあっさりと出せる。

そのためには、初心者から初級者になる段階で、いかにフォームの基礎を作ることができるかに掛かっているだろう。


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