「乗り込み」と「パワーポジション」
最近、長くても5キロ前後しか連続で走っていません。
代わりに、フォームの改善に力を注いでいて、「乗り込み」から「パワーポジション」へと意識が変わって来た段階でした。
例えば、キロ5分ペースで走る時、課題はストライド110センチ以上をどう確保するのかです。
こみちの場合、100センチでは走れても110センチは難しく、ピッチを180から200へと上げて対応していました。
しかし、それではこの先、限界を迎えるのは明確で、だからと言って持久力だけのトレーニングにはしたくありませんでした。
そこで、どのようなフォームで走れば、「ストライドが伸ばせるのか?」が課題になっていました。
結果から言えば、「乗り込み」を覚えることでした。
例えば踵着地をやめて、足の裏全体で着地できるフォームに移行したのです。
ただ足の着き方を変えたのではなく、前足で着地した瞬間、すでに重心も足の真下まで引き寄せることです。
初期の走り方から乗り込み動作を加えた走り方に変えるまで、約1ヶ月掛かっています。
なぜなら、それだけ体力を使うので、慣れるまでは楽ではありません。
もう少し言えば、体幹がないとそもそも移行できないので、単純に手足の動かし方の話ではなく、いかに姿勢を安定させられるのかに着目し、そのための練習でひと月必要だったということです。
「乗り込み」から「パワーポジション」を探す意識
乗り込みを覚えることで、キロ5分ペースで走るストライド110センチが出せるようになりました。
そのフォームに慣れるために走り込み、130センチになる頃にはキロ4分台とか3分台も出せるようになります。
しかし、明確に力を発揮させられるポイント(パワーポジション)ははっきりと掴めていなくて、調子次第で140センチにもなりましたが、120センチがキツイ時もありました。
その頃、意識は遊脚をいかに前に振り戻せるのかにあって、スピードバウンディングの時は地面スレスレの軌道で前に振り出していました。
しかし、どこかしっくりと来ない感じで、何か違うと思っていました。
「キロ3分20秒ペース」で変化したこと
圧倒的に変わったのは「乗り込み」動作です。
単純に体重を預けるということではなく、「乗り込み」の時にこれまでとは全く異なる動作をしています。
それが、「軸足の引き寄せ」です。
このポイントはとても目から鱗で、念のために言いますが「遊脚の引き寄せ」ではありません。
つまり、着地した足が軸足になって、反対側の遊脚をいかに引き寄せられるのかをずっと意識していました。
しかしそれが間違いで、着地した軸足になった足をいかに前に引き寄せられるのかがポイントです。
その意識をしたフォームで走ると、「キロ3分20秒ペース」で走れます。
いわゆるダッシュのような筋力を発揮して絞り出すスピードではなく、呼吸もできて継続可能なフォームです。
しかも、パワーポジションに入っているのが明確に感じられ、後でアプリの記録を確認するとストライドが160センチ以上になっていました。
実際にそのフォームで走ると、キロ4分ペースとは進み方がまたちょっと違います。
もう少し紹介すると、もう膝下に関しては何もする余裕はありません。
強いて言えば、動きを妨げないようにリラックスすることです。
実は部分的に、キロ2分台にもなっていて、でもまだその速度域はダッシュ的に側面もあります。
つまり、脚力で引っ張る要素が強いということ。
一方でキロ3分台ペースの時は、理想的なフォームに体をはめ込むと、結果的にキロ3分20秒ペースになってしまうのです。
繰り返しになりますが、ポイントは軸足の捌き方です。
それができた途端に、キロ3分20秒ペースになったので。
しかもバウンディングが本当に変わりました。
以前はやり方というか、力の出し方を間違えていて、コツがわかってからだと弾み方が変わりました。
この変化は、かなりの進歩だと思います。