短距離走では0.1秒とか
長距離走でも0.2秒と言われる接地時間。
この短い時間にあれこれとはできないと思った時に、「ゴルフのインパクト」で悩んだ頃を思い出した。
ゴルフのインパクトも、腰の捻転、シャフトのしなりをどこまで正確に活かせるかが問われる。
確かにパワーがあるとあるレベルまでは到達できるけれど、最終的には「正確な動き」に敵わない。
ランニングを集団でしたり、誰かに先導されるといいタイムが出せたりするけれど、ゴルフでも似たことが言えて、打ちっぱなし場の平な場所では上手く打てても、いざコースに出ると視界の広さに普段通りのスイングができなくなる。
その意味では「ゴルフ」が上手い人ほど、「正確な動き」を普段から練習しているのだろう。
ランニングでも同じで、まず着地で腰の位置が崩れたらフォームはイメージ通りにならない。
膝や足首がブレるのも同様だ。
昨日、youtube で、100メートル、3000メートル、10000メートルのいろんな動画を観ていた。
特に着地した時の反対側の足(遊脚)をどのタイミングで引きつけられるかを確認していた。
「乗り込み」の大切さはいろんな所で語られることが多いけれど、その次に来る「遊脚の引きつけ」の重要性は為末大学で初めて聞いたと思う。
実はちょっとしたきっかけがあって、それは「ショート動画」である方が、「陸上経験者しかできないこと」という触れ込みで、ジャンプして素早く前後に開いた足を入れ替える動作を紹介していた。
この動き、走力を高めるトレーニングを解説されていた方も紹介していて、つまりは「接地していかに素早く引きつけられるのか?」を問うている。
こみちの場合、前後の入れ替えは80%くらいの精度でできて、さらに一往復だと60%、それ以上はできない。
一回、ポンと上がって前後を入れ替えることはできても、ポン、ポンと連続するのはコツがいる。
でもこの動作ができないということは、ランニングで着地しても遊脚を意識して引き付けて走っていないということだろう。
反力を得て走ることが大切なのは知っていても、その知識を自身のランニングに活かせているのかと言われれば、こみちの場合はかなり不正確な動きをしている。
前後を入れ替えると毎回着地位置がバラバラで、つまり、走っている時もそれだけ適度に足を運んでいることになる。
足を揃えた状態で前後に開いてまた閉じて着地するのはまだ簡単で、しっかりと足を80センチくらい開いて行うには体幹が必要になる。
最近、ランニングの途中に行う動作として、両腰に手を置いた状態で、片足ケンケンをしている。
足首を返して進むのではなく、腰膝足首は固定して、背筋を使ってケンケンをする。
例えば3000メートルなら、3000歩。
つまり片足1500回、ケンケンで安定して弾むことができたら、ランニングでもストライドが圧倒的に伸びるだろう。
疲れて来ると着地で腰が水平を維持できなくて、体もくねって、接地時間が長くなってしまう。
ランニングでは、バタバタと走っている状況と同じだろう。
真っ直ぐに引いた線の上を正確に交互に入れ替えながらケンケンできたら、それだけでフォームの安定感は格段に変わるはずだ。
あと昨日の3000メートル走で気付いたのは、まだ臀筋を十分に使えていないこと。
こみちの場合は左が得意で右が苦手。
でも遊脚の引きつけ動作は、左の方が得意で、右が遅い。
つまり、接地した時に踏み込み動作も引きつけ動作も右足の動きが特にダメで、それが左と同じくらいになるだけでも、2割3割と速くなると思う。
実際、スピードを上げて走った時に、体が右から左に回ってしまうことがあって、多分原因は左腰で押した反動で右腰を強く切り、回転して結果的に体が左に向いてしまう。
それだけ左右のバランスが悪い。
他にもいくつか修正や強化したいポイントがあるけれど、ただ欠かさずランニングするだけでは克服できない動きで、遅くて正確に動きを身につけることが近道に思う。
みなさんは、ランニングでどんなことを考えながら走っているでしょうか。
1つ気付いたのは、「速いランナー」ほど、走りに無駄がないということ。
学生ランナー、実業団ランナー、世界レベルのランナーと見比べると、軸がブレている割合が違って感じる。
3000メートルをバラバラなフォームで、自力だけで9分切って走れるような人は、しっかりとトレーニングしたら末恐ろしい選手になるでしょうし、自力でやっと15分で走れるこみちなどは、コツコツと動きを修正や強化をして自力の無さをカバーしてタイムを縮めるしかない。
ランニングも奥が深いです。