ランニング初心者が考えた結論はコレ!
これまで、ランニングを始めて約3ヶ月半で分かったことをいろいろ試して来た結果、ある結論に行きつきました。
それが、「身体の少し後ろで着地している感覚」をランニング中に感じられていることです。
一般的にランニング中、「足は真下に降ろす」という格言のようなワードがありますが、「真下」のつもりでも実際にはまだまだ前方に着地していて、いわゆる「足が後ろに流れてしまう」状況を作っています。
確かに、「臀筋で押す」という意識も大切だと思うのですが、それが正しいと言えるのは、前側にある足がしっかりと引き付けられている時に限ります。
つまり、着地したことをランナーが感じ「地面を蹴る」というタイミングでは遅すぎて、反力を活かせないことはもちろん、押した割に速度には乗り切れないという非効率なフォームになるからです。
短距離走のフォームを見ていて思ったのは、以前なら足首でプッシュすることで加速度が増し、短い距離に限っては結果的に速いタイムが出せると思い込んでいました。
しかし、多くのスプリンターが、前側の足をしっかりと引きつけるのは、名称を忘れてしまいましたが、筋肉の反射を理由し、片側を引きつけることで、反対側は伸ばせるという動きを使っているからです。
つまり、意識的に押すのではなく、引きつける動作で反射的に押しているということ。
その考え方によって、スプリンターは走る時に前側に体を傾斜させ、倒れ込む体に対して後方へ足を踏み込むような感覚で進んでいたのです。
つまり後方に大きく流れる足は、意図的に作り出しているものではなく、できるなら小さくして早く引きつけ動作に移行させたい中で、体が前に進むことで足が後方に残っているので、まるで後方で大きく円を描くように見えていたのでしょう。
だから、意図的に地面を蹴ると、結果的に足は流れてしまうということになるのです。
つまり、走っている時に、胸から前に倒れるような感覚と着地しているのは真下よりももう少し後ろでちょうどいいはずです。
実際、こみち自身がそんな感覚を持って走っている時、間違いなくキロ4分台になっていて、段々と疲労が溜まってペースが落ちて来ると着地する場所も前よりになっています。
因みになぜ前側なってしまうのかというと、それは前側の足が引きつけられないで、早く前に着地し、まだ身体が追いついていないことで起こります。
もしもそう感じた時に、腕振りによって下半身の動きを促し、ストライドを広げられるかがポイントです。
実際、走っていてペースが落ち、前側に着地している感覚になってから、もう一度、しっかりと胸から進もうと姿勢を正して腕振りすると、ペースはキロ4分台または5分台前半に戻せました。
今日は10キロ走をしたのですが、8キロや9キロという終盤になっても、キロ6分台で淡々と走っている時に、しっかりとキロ4分台まで上げられます。
今日はタイム的に58分だったのですが、以前までと大きく異なるのは、一定のペースで走り切るのではなく、前半2キロは4分台、その後は6分台でリラックス、さらに5分台前半までアップしてまた6分に落とし、最後は一度4分台に入れて、ラストは力を出し切るまでスパートという組み立てをしています。
まだまだキロ4分台で10キロを走り切れるスタミナはありますが、例えばキロ4分10秒というスピードも引き出しにあるので、必要な時には一気にスピードアップさせられるようになりました。
それができるようになった理由は、一つだけで「着地がしっかり後方にできる」からです。
インターバルトレーニングの成果
10キロ走の後、坂ダッシュと50メートルダッシュをしました。
今まで、例えば学生に50メートルを計測してもらう時に、それこそ勢いだけで走っていました。
つまり、「速く走るコツって何?」と聞かれて、「足を速く動かすこと」という風に下半身が大切だと思ういたのです。
しかし、今回ランニングを始めて、フォームや練習方法を調べてみて、「速く走るコツ」は体幹にあると気づきました。
実はランニング中に広背筋が痛くなって、キロ4分ペースから一度ペースを落としました。
なぜ広背筋が痛くなったのかというと、それだけ以前よりも上半身をたくさん動かしているから。
キロ5分台と4分台で、脚力に違いがあるとは思えません。
あるのは、上半身を使えているか否か。
インターバルトレーニングでは、キロ3分台前半までスピードを上げますが、その時に意識するのはやっぱり体幹の安定で、しっかりと腕振りをして足が動かすのですが、それには軸となる体幹が欠かせません。
実際、100メートルを走るランナーはドタバタとは走りません。
軸があって、腕と足がものすごい速さで入れ替わり続けます。
つまり、あのスピードで、地面を蹴るとか、足で押すとかできるはずもなく、先にも触れましたが太ももを引き上げて後方で着地する感覚で走り切っているはずです。
足が速い野球選手の走りは、ある意味で本当に脚力が強く、そのパワーで体を運んでいる感じ。
一方で陸上選手が、30メートルを過ぎて同じくらいの野球選手よりも速く走れるのは、上半身の使い方が上手いからだと思うのです。
つまり脚力だけでは出せない、スピードの乗りとかストライドの広さは、上半身の動きとかなり関係があるからです。
今日も体が重いなぁと感じていましたが、結果的には10キロ走で一時間は掛かりませんでした。
6分台で走っている区間もあるのですが、その反面、キロ5分台前半でも走っていて、疲れた時にキロ8分、9分というような大崩れがなくなりました。
そうならない理由こそ体幹で、猫背で腰が落ちてしまうともう体力の消耗が一気に加速し、ペースも落ちてしまいます。
しかし、遅くなってもしっかりと胸から走っていれば、少し腕を振っていけば、キロ5分台に戻せるのです。
そんな感覚を持てるようになったので、暑くて苦しいと思った時でも、我慢して体力を回復させて、もう一度ペースを上げるという流れが作れるようになりました。