誰かと競う楽しさも…
トラック競技で競う時は、スタートからゴールまでの間に食事や仮眠をするなんて聞いたことがない。
でも、数日にわたるようなトレランでは、まるで1週間くらい続けて日本列島を走り回った長距離ツーリングをしていた頃を思い出させるような刺激がある。
しかも自分の足だけを信じて、一歩ずつ進むのだから、それこそバイク移動以上に過酷だろう。
youtube でたまたま見つけた滋賀県一周に挑む大会を見て、自分に負けないという想いと、誰か先を行く人に追いつきたいという意地と、エイドでは家族や仲間がサポートしてくれたり、あえてそこも誰にも頼らないポリシーとか入り組んで、時にドキュメンタリー的な光景も見え隠れする。
自身の記憶を思い起こすと、数日間のツーリングで十分な睡眠が確保できず、たまたま立ち寄ったコンビニで食べものをゲットし、駐車場の車止めに腰を降ろして食事をしていた。
あまりに睡眠不足だったので、体育座りで頭を両膝の付けたら、そのまま寝落ちしてしまうということがあった。
何分も寝ていないけれど、勝手に自身を追い込んで、それがツーリングなのに妙に楽しくて、確か毎日500キロ以上を5日とか1週間続けて、まだ足りなくて帰宅してまた休憩して同じことをもう一回繰り返した。
その時に思ったのは、日本列島ってすぐに端から端まで行けてしまうなぁということ。
でも、それはバイクという便利な乗り物があったから。
しかもあの頃よりも体力はずっと無くなっていて、数日もそんな過酷な旅は続けられないだろう。
だからこそ、そんなレースに出場し、それぞれの想いで楽しまれている姿には知らず知らずのうちに見入ってしまう。
こみちもフラッと20キロ以上を走って、時に身体のどこかに痛みが出て、でも歩いてでも進む時に、気持ちだけは彼らと同じ感覚になれたりする。
誰かと競い合いたいとは思わないけれど、一人での長距離移動は事故やアクシデントが怖い。
何も知らずにあの頃はできてしまったけれど、今思えばレースというサポート体制の有り難さにも気づく。
長距離旅ランへの思い
この前、24キロを走ってみて、実は達成感に満ちていた訳ではなかった。
数ヶ月前ならこんなにも走れたと喜んでいただろう。
でも不思議なもので、同じくらいの距離は段々と当たり前になって、30キロは?50キロは?と欲ばかりが増してしまう。
頑張っている人をみると、自分も同じように頑張りたくて、でも彼らと同じことで頑張れる訳ではなくて、本当なら自分なりの目標や頑張る場所があるはず。
いやぁ、たまたま見つけた動画だったけど、とても面白かった。
こみちはこみちなりの距離しか挑戦できないけれど、ここまで到達できるかなぁと思って走り出す楽しさを忘れないでいよう。