「命を守る」ということ
いきなり命を守ると言われて、少し大袈裟に感じる人もいるでしょう。
しかし、山道や雪山などはもちろん、街中であっても自身の命を守ることに注意する必要があります。
例えば、人通りの少ない区間で、いつもなら起こらないようなトラブルがあって、そこから一歩も動けなくなってしまう可能性も0ではありません。
普通に考えれば、そんなことなど起こらないはずですが、起こってしまった時にどう命を守るのかが問われます。
こみちの体験談
ジョギングを始めてまだ経験も十分ではないのに、こみちは40キロの距離を単独で走りました。
ただもしものためにと考えたのは、電車の通る区間に沿って走ることで、何かトラブルやアクシデントになっても、最悪は電車で帰宅できるようにと考えていたことです。
しかし、事前にルートを決めていたにも関わらず、結果的には想定外の道路工事に遭遇し、直前でのルート変更があって、思うように進むことができなくなってしまい、正しいルートを失ったまま不安な気持ちで走りました。
そこは郊外ではありましたが、住宅もあるどこにでもありそうな地域です。
しかし、全く土地勘のない場所でもあり、目にした地名や案内板に気づいても、それこそ東西南北の方角は太陽のある方角で想像できるものの、事前に想定していた駅の場所などもどこにあるのかさっぱり見当もつきません。
つまり、もしもそこで足を挫き、走れなくなったとしてもそもそも駅までどう進めばいいのかさえ分かりませんでした。
そうなってしまうと、まだ走れるとか歩けるという状況でも、目的地がどの方角なのか分からない以上、移動することもできません。
もっとも、背負っていたリュックを下ろせば、そこにはスマホが入っていて、マップを開けばルートを調べられるのですが…。
家を出て数時間が経過し、スマホのバッテリー残量も30%くらいで、このまま一歩も歩けなければ、それこそ帰りの道のりすらも調べられなくなってしまいます。
腕に付けていたスマートバンドは熱の影響でフリーズしていて、さらにスマホも残りの使用時間が限りられている中で、帰り道を探して進む状況でした。
garmin forerunner 965以上のモデルに搭載されているマップ機能
時計の盤面に、現在地が表示されるという機能は、何かトラブルが起きた時に、命を救ってくれるかもしれません。
周辺のどの方角に駅があるのか。
川を越える橋はどこなのか。
そんな現状を知れるのと知れないのでは、進みたい気持ちだけではどうすることもできない時に、運命を分けるような体験になるかもしれません。
965の価格の半額以下で購入できるスマートウォッチの一つが、amazfit のgtr4です。
GPSも搭載しているので、ランニングの時にgpxファイルを読み込めば、簡易的ですが目的地までの経路を線で知らせてくれます。
しかし、目的地までの距離感はそれでもわかりますが、その途中に何があるのかまでは時計単体では分かりません。
例えばそれはgarminの265でも同じで、地図による現在地を確認できないので、自身の居場所が分からなくなってしまうとスマホしか頼れない状況に陥ります。
その意味では、人に遭遇する確率が低いトレランや登山とは異なるものの、不運が重なればやっぱり身動きが取れなくなる可能性もあるのが長距離ランニングの危険性です。
ただ、amazfit gtr4とgarmin 965では価格差がかなりあって、あと5万円を趣味の旅ランに使っていいのかと悩みます。
仮に5万円を使うにしても、旅ランを楽しむために予算に回した方がいいのではないか。
gtr4のルートナビゲーションでできる範囲というのは、安全性を担保できるレベルという意味とも言えないか。
何より、山道を走るというレベルでは965さえ持っていたら大丈夫ということはなく、さらに起こり得る危険性に対応した装備も必須になるはず。
どこまでを想定して、装備品を揃えるのか悩み所です。
gtr4の最長gps使用時間の方が、965よりも長く、スマホが使える限り、地図表示の部分だけが差になってくるので、本当に必要なのはスマホを充電できるバッテリーかもしれないなとも思います。