テレビかネットか? 時代は想像以上に変化している

 Wカップの放映権に関するニュースで

残念だったクロアチア戦ですが、「テレビで無料視聴する」ことが大変になっています。

それは放映権を買い取るコストが高騰しているからです。

その費用はスポンサーなどからの広告費が使われるので、視聴率などが見込めないと広告主が集まり難いということにもなるでしょう。

Wカップの場合、例えば日本チームは予選で3試合をこなし、成績が良ければ本戦へと進むことができます。

この本戦は予選を勝ち上がった16カ国によるリーグ戦ですが、これまでの実績からすると日本チームが予選と突破しても、本戦で勝ち進むことはありませんでした。

つまり、実績からすれば4試合しか日本チームが出場しないのです。

また今回の開催地がカタールということで、日本とは時差が6時間くらいあります。

現地で夜に試合があると、日本での観戦は夜中になってしまいます。

そんなこともあって、テレビ局として無料視聴を果たすメリットを見出すのは難しくなってしまうという流れです。

いつの間にか「ネット広告費」が「テレビ広告費」を超えた!?

放映権の高騰を調べていたら、ネット広告費がテレビ広告費を超えているという記事を見つけました。

公式な情報ではないので、事実かどうかはわかりませんが、それだけ広告費がテレビからネットへと流れているのは間違いありません。

こみち自身、普段は自分でテレビはつけませんから。

ネットの場合、自分の都合で楽しめますが、テレビの場合は放送時間に合わせるか、録画することになります。

こみちの家でも、録画した番組が溜まってしまい、結局は観ないままになってしまうことが多いです。

ネット広告が主流になって

検索履歴などから、個人の関心や興味を分析し、ニーズに合った広告が掲載されたりします。

テレビ広告ではできなかった方法で、ネットという特性を活かした手法とも言えるでしょう。

問題があるとするなら、テレビ番組の製作コストが下がった時に、言うなればYouTube のコンテンツと同じような内容が増えてくるということ。

視聴者から募った動画を繋ぎ合わせたり、カラオケで得点を競ったり。

ドラマなども、テレビ番組というだけでなく、ネットのアプリで視聴できたりするので、「テレビ」が家になくても、十分に暮らしていけるほど、「見る」楽しさはネットで補ているでしょう。

昨今のコンプライアンスで、テレビ番組が面白くなくなったとも言われる背景には、健全性を重視したことで、「テレビとは何か?」を考える時期になったのかも知れません。

「誰もが安心してテレビ番組を観られる」という健全化を目指すなら、ひと昔前のように時間帯などで区別するだけではなく、専用チャンネル化するしかないのかも知れません。

とは言え、テレビ番組としてのコンテンツをネット上で再現するのはそう難しいことではなく、「安心して観られる」という部分にも配慮した視聴方法を構築しやすいでしょう。

ネットを活用していない年代に対して、まだまだテレビ番組の存在は貴重ですが、ネット広告費が増加しているという背景を考えても、時代としてテレビ番組よりもネットでの視聴が増えていると言えます。

確かに、出先でもサッカーの試合が観戦できるし、リアルタイムを逃しても、再視聴もできるので、ネット視聴は忙しい現代人に合っています。

YouTube でも、大きな格闘技の大会が開催されると、ファンが集うチャンネルがいくつも開設されて、テレビ放映されない試合を有料で楽しめながら、そんなチャンネルにも接続して、一緒にワイワイと騒げるのは、テレビ視聴ではなかった現象です。

テレビの在り方が問われている

ネットとの違いがあるとするなら、テレビには公平性や信憑性の面で利点があります。

実際のところは分かりませんが、「テレビニュースで〇〇と言っていた」といういうと、誰もが疑うことはないでしょう。

それだけ、テレビのニュースに信頼を寄せていますし、頼りにもしています。

とは言え、娯楽性の部分で、エンタメ関係に、どこまでその信憑性が問われているのかとなると、かなりハードルは下がっていて、視聴に堪えない内容でなければ問題はないでしょう。

しかし、ネットを自由に活用できる若い世代を筆頭に、テレビでなければいけない理由も少なくなってしまいました。

その意味でも、「テレビ」というマスメディアの果たすべき役割をネットとは異なる部分で確立させなければ、それこそ再放送やネットでも観ているようなコンテンツを扱うようになり、それは広告収益を減らしてしまう流れにもなります。

それだけ「無料視聴」という今までの当たり前が、時代に合わなくなってしまったのかも知れません。


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