2022年の締めくくりは『NHKの72時間』で決まり!?

 気になる場所で72時間を過ごせば

何気ない景色に出会っても、それを気に留めることなく通り過ぎて生きている。

それだけ現代社会で生きる人に余裕なんてない。

平成生まれの人も既に30代で、社会的には立派な大人で、会社などでは現場を仕切るエースだったりするだろう。

そんな彼らには、「昭和」という時代が懐かしく感じられるようで、畳の部屋にちゃぶ台があって、家族全員が床に座って食事をすることも、段々と歴史的な過去になっている。

そもそも当時はしゃがむという動作が生活のシーンにあった。

しかし、テーブルでの食事や洋式トイレ、車もセダンではなく背の高い車がメジャーになった。

生活様式の変化と言ってしまえばそれまでだが、「便利さ」から得られる豊かな暮らしを手に入れた今の生活だが、なぜか「心の余裕」は減ってしまったようにも感じてしまう。

日本海側に住む過疎化の進む町に、軽自動車の荷台に日用品を沢山積んだ移動スーパーが家々を回る。

そんな暮らしを72時間で取材していた。

家の近くまで来てくれるとは言え、道端には雪があって足元は滑りやすい。

起伏のある場所なら、足腰に不安のある高齢者なら楽ではない。

しかし、軽トラックが予定時刻に到着すると、どこからか町で暮らす高齢者たちが集まってくる。

以前なら移動スーパーというサービスが便利だと思うだけだった。

しかし今は、いろんなことに気づいてしまう。

それは介護福祉士になって、高齢者の健康状態が分かるようになったからだろう。

転倒をきっかけに介護施設に入所するケースだって少なくない。

転倒が原因で足を骨折すると、その期間に筋力が落ちて、その後は歩けなくなってしまうこともあるからだ。

そうならないためにリハビリをするけれど、そこには難しい問題もある。

仮に歩けるようになっても、家族からの勧めもあってそのまま施設で暮らすことも多い。

確かに安全性を考えると施設という選択肢もあるが、その土地に縁あって暮らして来た年月もあっただろう。

72時間では、そんな人の生活歴を取材し、紹介してくれる。

だからこそ観ていて、最初は見過ごしてしまいそうな風景でも、よくよく注意して立ち止まるといろんな人生模様が見えて来る。



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