これだけ暑いと「車中泊」できますか?

 家に居ても暑いのに…

最近のキャンピングカーに家庭用エアコンが装備されていて、ほぼ丸一日連続使用できるという場合もある。

でも、ここ最近の猛暑を考えると、「便利だなぁ」ではなく「使えないと困る」レベルだ。

車という視点で考えれば、泊まれる車という時点で便利な乗り物だと思うが、家として考えるとキャンピングカーで十分なのかは疑わしい。

最も、だからこそ少し高地に移動して、平地の暑さを凌ぐことをするのだろう。

多分、今までの経験で想像できることしか起きない!?

例えば、これから車で3年を費やして日本一周を達成しても、その時に「日本一周とは?」と聞かれて、いくつかの思い出や記憶が呼び起こせたとしても、それ以上は何も起きないだろう。

言い換えれば、それ以上を望むなら「日本一周」を始める前から工夫しなければいけない。

まして都道府県の各県庁を巡るくらいでは、日本一周もそんなに語れるものにはならないだろう。

例えば、各都道府県で、年齢、性別、職業を問わず、丸一日を同行させてもらうようなスタイルで旅をしたら、その経験はきっとその後の創作活動に役立つだろう。

職業だけでも、飲食から建築、ドライバーに、社長やタレントなどなど、一般的に言われるそれぞれの職業の説明ではなく、実際の誰かを間近に見ることで得られる経験は貴重だ。

以前にも触れたけれど、バイクでツーリングすると現地でいろんな人と話ができる。

しかし車でドライブすると、誰からも話しかけられない。

まして家族旅行となれば、家を出て現地で遊んで帰宅する間、話したのは店員とのやり取りくらいだ。

これではどこに行っても、同じことになってしまう。

つまり、日本一周だったとしても、いかに現地の人と出会えるかがポイントで、車の中に居ては始まらないことだと思う。

例えばフル装備のキャンピングカーで旅をした時、道の駅で食材を買って、車内調理して車中泊。

これは旅としては本当に避けたいプランだと思う。

なぜなら、家にこもっているのと大きく違わないから。

例えば、旅先で女性に声を掛けて、一杯飲みに行く。

別に変な下心などなくて、ただその街で暮らしている人と一緒に食事をしてもらう。

「仕事が終わるのって、今くらいなの?」

「この街、好き? 東京に行きたいなって思ったことない?」

もう今ならそれほど興味もないけど、若い頃なら「夢」とか「なりたい自分」なんてテーマで盛り上がれた。

「またね!」

多分、もう二度目って無いんだけど、でもそんな出会いは10年、20年経過しても色褪せない思い出になる。

それって地元のスナックとかに行けば、割と誰でもできる旅スタイルかもしれない。

結構な確率で、そんなスナックのママって面倒見がよくて、いい感じでいろいろなことを話してくれそう。

ただ、もう都道府県という地域性はなくて、個々の人生観になるから、日本一周ということに大きな意味がなくなってしまう。

今、よく思うのは、人生って80年だとして、誰かと何日一緒にいられるだろうってこと。

妻とは他人だった頃の方が短くて、それこそ人生の半分以上も側にいる。

それでもまだ知らないことってあるし、多分、50%も知っていたらかなりなものだ。

言い換えれば、これから誰かに出会って、その人の何をどれくらい知られるだろうって。

生い立ちを聞いて、今の暮らしを聞いて、これからの夢や人生観を聞いて、さてどれくらい知れた?

多分、それだと3%くらい。

つまり、100人とか1000人の人と同じような出会いがあっても、結局は誰のこともほとんど知らないままになってしまう。

もちろん、そんな出会いにも意味があって、誰かと上手く行かない時に、別の誰か、別の場所って選択肢があると知れること。

そう、人生の一回に失敗しても、やり直しはできる。

ただ前回のことを粗末に処理すると、その癖が抜けなくて、また繰り返してしまうってこと。

そして、出会いって合わせ鏡みたいなところがあって、こちらの想いと似た相手しか出会えない。

いい人にはいい人だし、そうで無い人にはそうで無い人。

自分を変えないと、相手も変わらないし、出会いそのものも変化していかない。

意味ある相手、価値ある相手に出会うには、自分自身を高める工夫も必要だ。


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