百均のイヤホン
今年だったか、去年だったか、1000円で購入できると聞き百均のイヤホンを使い始めました。
聴くに堪えない音質かというと、全くそんなことはありません。
曲を聴いてテンションが上がり、鼻歌まで出てしまうくらいになれます。
では、それで十分なのかという話になります。
昔、ホンダからスティードというアメリカンタイプのバイクが販売されていました。
当時は大型バイクに乗るのが大変で、400ccのバイクが一般的でした。
スティードもハーレーを模したようなデザインで人気だったのですが、大排気だからこそ感じられる腹に響くような太い低音を完璧に真似ることはできません。
それは技術的なことではなく、物理的な部分なのでしょう。
つまり、「軽い」ということは、持ち運びに優れる一方で、安定感では損なわれる部分も否定できません。
「音を聴く」という場合も同様で、楽器から直接聴く生音、大型スピーカー、ヘッドホン、イヤホンと「軽量化」されれば、どうしても損なわれる部分が起こり得ます。
これは聴いた話ですが、振動板を大型にすると、それを均一に振動させることが大変になるそうです。
振動板の大型化は、イヤホンがヘッドホンの音質に近づくことで、より高品質の音を聴く手段でもあります。
もしかすると、ヘッドホンなどで表示されている「Ω」の数値には、振動板を的確に振動させることと関係しているのかもしれません。
より高出力の音源でなければ、適切に聴けないという意味は、振動をコントロールした時の繊細さに関係していて、それこそ「軽さ」という要素に似ていて、諸刃の剣になっているのでしょう。
大型のアンプは重く、運ぶのは厄介です。
でも、それだけ音を出すことに長けています。
言い換えると、スマホから聴くという前提にした時に、聴ける高音質の限界も決まってしまうのでしょう。
USB DACが流行ったのも、そんな事情があったからかもしれません。
「っぽい」は分かるけれど…
実はこみち、イヤホンで聴いた時に心から感動した記憶がありません。
普段、ギターを弾くのですが、ジャランと弦を弾いた時に腹に響く低音は、イヤホンで再現できていると感じないからです。
「っぽい」とは思うのですが。
その「っぽい」が、99%再現されているか、50%かという感じです。
衝動的にイヤホンが欲しいと思っても
YouTube でいろんな方のレビューを聞き目星を付けてみるのですが、別のレビューを聴いて迷います。
あるYouTuber の見解は、音楽マニアという見解で、別の方は日常ユーズという具合で、先にも触れましたが、本格的な機材で聴いた方が絶対に高品質です。
どこまで「イヤホン」で求めるかということだと思います。
だからこそ、高音質に憧れつつも、そもそもそこまで自分が聞き分けられているのかさえ怪しいし、百均のイヤホンでも十分に聴いていられます。
ただ3〜4時間くらいで充電は切れてしまいますが。
本当にいろいろと考えるのが楽しいのですが、「沼」にはまったように、どれを選べば良いのかわかりません。
Amazonでセールが開催されているので、急に「イヤホンが欲しい!」と思ったのですが、本当に欲しいものは対象ではなく、価格重視で選ぼうとするとどこかで妥協してしまいます。
とは言え「ACC」接続でしか聴けないので、上限はそれほど高くは望めませんが。