「車旅」系チャンネルで稼ぐために 男性でもできるチャンネル運営を目指して

 そもそもなぜ「車中泊」が流行ったのか?

「車中泊」が車旅の頻出ワードになったのは、コロナ禍のソーシャルディスタンスがあったからだ。

その流れもあって男性ばかりではなく、女性たちも車中泊する動画が公開するようになった。

女性たちが作る「車旅」系チャンネルの特徴

女性の場合、2つのタイプに分けられる。

動画内でしっかりと喋れるタイプと、女性らしい外見で魅せるタイプだ。

どちらも男性の視聴者を獲得しやすいが、その動画を評価したポイントは少し異なるだろう。

しっかりとトークできる女性は、話す速度や声質も心地よく、例えるなら女性アナのような知的さも可愛いらしさが共存していることが多い。

なので、外見もショートヘアーだったり、その意味では「色っぽさ」を出していない。

一方の外見で魅せるタイプの場合、サムネからはっきりとアピールしている。

肌の露出が多かったり、それこそ「女っぽさ」を巧みに利用する。

さらに言えば、トークできる女性のチャンネルでは「車中泊」だけでなく、キャンプや釣りなど、アウトドアの要素が加わっている。

アクティブな行動と、性格的にもさっぱりとした印象がある。

男性から見ると、女性であっても、友だちになれる相手なのだ。

逆に女性らしさで魅せるチャンネルでは、サムネで顔を見せないことが多い。

ある意味、グラビアアイドルのイメージビデオのような感覚で、映像もアップが多く、後ろ姿など雰囲気を楽しむような撮影が中心だ。

顔出ししないことでプライバシーも保てるし、いつもとは違う自分を演出しやすいのかもしれない。

その点では、男性視聴者がどんな気持ちでその動画を選んだのか明確に理解して作っている印象だ。

男性が「車旅」チャンネルを運営するなら

外見で異性を魅了できる男性以外は、女性でいうところのトークできて、アクティブなチャンネル一択だろう。

さらに区分するとしたら、最新のキャンピングカー事情やキャンプ道具など、情報量をバックボーンに為になる動画が目指すのがいい。

もう一つのパターンが、たわいない話題でもいいので、気楽に聴けるラジオ的な内容を目指すことだ。

ただ女性のチャンネル主と決定的に違うのは、男性のみが運営する場合、視聴者層は異性ではなく同性だということ。

ということは、話題としてバイクや釣りなど、男性同士でも話せるトークネタが必須になる。

イメージとしてはこんな感じ。

道の駅に到着し、まだ運転席に座っている時から撮影を開始して、「見えますか。〇〇の駅です。時刻は午後8時30分。駐車場は半分くらい埋まってますね」と。

カメラで周辺を映し、「まだ一般客もいますね。車中泊組は…、あの辺がそうかなぁ?」とはっきりは映しませんが、キャブコンの姿を軽く見せておきます。

「さて、これから食糧でも調達しますか? 知ってますか、この道の駅ってコロッケが美味いですよ。ああ、ネットで調べたんですけど…」と。

それこそ、撮影者の顔を映す必要もなく、でもそれは顔出ししないという意味ではなく、視聴者がラジオ感覚で観ているという設定だからです。

だから、「うわ、〇〇の店員さん、美人。ちょっと覗いてみますか」。

そう教えられたら、見ている人も気になりますよね。

でも顔を映す必要はありません。ただ、声は拾いたいところです。

「すいません!」

「いらっしゃいませ」

「(録れているかなぁ)こっちのコロッケは何ですか?」

「右側が男爵いものコロッケで、その手間が肉入り、左側が野菜コロッケです」

「どれが人気ですか?」

「そうですね、この男爵かなぁ?」

「お姉さんも好きですか?」

「美味しいですよ」

「じゃ、お姉さんのおすすめを3つ」

「ありがとうございます」

少し間が空いて、「聴こえてました? 声も可愛いですよね。ああ、すいません。ありがとうございます」と聴こえて、床ばかり映っていた画面が動き出します。

ある意味、YouTube なので動画というイメージですが、映像を挿し絵的に使い、音声中心のラジオ感覚でも面白くできると思います。

というのも、こみち自身、同じ動画を繰り返し見たりするので、毎回画面を見ている訳ではなく、ワイヤレスイヤホンで聴いてだけも多いからです。

「買ってきました! これが本日の夕飯。割引気になっていた寿司と可愛い子がオススメしてくれたコロッケ、飲み物はご当地のビールで、このイラスト、確かこの道の駅の…」

食べながら、マップをカメラで映して、「もう少し北上したいなぁと思っています。〇〇に行きたいですよね。〇〇が有名でしょう。一回、見たかったから」

そんな感じで、例えば旅になかなか行けないサラリーマンが電車で帰宅する時に、自分の動画を見て旅している気分になったり、週末の家族旅行のイメージトレーニングだったり、いずれにしても女性が登場する動画ばかりがウケる訳ではなく、むしろ、同性だからこその内容が程よかったりするのです。

だから、旅先で訪れた観光地でも、イメージビデオのような撮影ではなく、「この滝、高さ45メートルで、横幅は18メートルあって、大きさ伝わりますか?」と数値を用いたスペック紹介もしっかりと落とし込みます。

「日本で3番目の落差みたいですね。一番は〇〇。映像はこちら!」

もしも過去に訪問していたなら、その映像を差し込み、「でも、迫力は負けてませんよね。水量があるかななのかもしれないですね」とイメージショットではなく、滝を見上げた視線で、しばし撮影します。

「一瞬ですよ。一瞬!」

いきなりカメラを振ります。

「めちゃくちゃ可愛い人、発見!」

でも画面には映っていません。

そして、滝を後にしながら、「30代かなぁ。2人とも美人だったです」と。

「なんか、1人旅が嫌になったなぁ。今度は奥さんも連れて来よう」などと言いながら、車を停めていた駐車場へと戻ります。

どうでしょうか。

こんな感じで旅の実況中継を動画としてアップするのは。

思うのですが、テレビ番組の質を目指すのは無理があります。

また女性にしかできない演出も真似できません。

だとしたら、男性の場合、いかに同性がラジオ感覚で聴いていられるかがポイントだと思います。

それこそ「見るラジオ」とでも言えそうな内容を目指すのはどうでしょうか。




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