コロナ禍で注目された「車中泊」ってまだ流行っているのだろうか?

 「車中泊」という社会問題を考えてみた!

こみちは中高年で、イラストを描くことが好きだ。

例えば右のイラスト、日本特種ボディーで販売されている人気のキャンピングカーだ。

特徴は最近国内でもニュースになる自然災害などでも役立つような走破性や大型バッテリー、土足での出入りも容易なエントランスを備えている。

こんなキャンピングカーで日本全国を巡ったら、今の暮らしでは味わえないような発見もたくさんできる、そんな予感がする。

一方で、キャンピングカーやマイカーを使い、道の駅などで車中泊をしている人も多いと聞く。

以前から車中泊というと、治安面や防火対策、さらに本来の目的で立ち寄った利用者への影響を考えるとまだまだ課題は山積みだと感じる。

というのも、キャンピングカーを購入しても、いざどこに行こうかと考えた時に、道の駅やサービスエリアなどを長時間占領することで、一般ユーザーには迷惑となるようなケースもあるからだ。

何より道の駅などを利用するのは「無料」というメリットもあるからで、RVパークやキャンプ場を使えば、一泊数千円でスペースを借りることもできる。

しかも「住居」として考えると、ガソリン代や日々の生活費、そして駐車場代と家で生活するよりも格安で車中泊できる訳ではない。

以前から気になっていた日々のゴミ捨てや生活排水など、キャンピングカーの機能だけでは解決できない課題も残されている。

こみち自身としては、キャンピングカーを住居にはできないと感じている。

スペース的な問題点もあるが、一般的には全長5メートルを超えた車両になるとさらに駐車場スペースが確保し辛く、逆に5メートル未満のキャンピングカーでは一人、若しくは二人がどうにか工夫して過ごせるくらいだ。

一泊二泊くらいなら、逆にマイカーで移動し、夜は宿泊施設を利用する方がゴミ捨てや洗濯、食事などの面でも利便性が高いと思う。

特に人気の少ない場所での車中泊は、ちょっとしたことで安心できないし、身の危険が無いとは言い切れない。

そこまでの安心感を含めたら、「無料」と「車中泊」を得るために、道の駅を占拠してしまうメリットはどこにあるだろうか。

少し前まで、YouTube のコンテンツにも「車中泊」をテーマにした動画がアップされていた。

ロケーションのいい道の駅などを訪れて、隣接した施設で買い物や入浴などを済ませて、車内では調理や食事、車中泊での感想を紹介している。

何か秘密基地で過ごしているようなワクワク感が、車中泊の魅力にもなっているが、正直なところ一般車での車中泊は、体育座りしたスペースで過ごすような感覚で快適ではなかった。

まして、車内で火を使う気持ちにはなれないし、イメージとの違いはあり過ぎた。

だからこそ、一般車ではなく、キャンピングカーに魅力を感じるのだが、ゴミ捨て問題などは解決できないし、長期間の宿泊はいろんな面で問題もある。

「車中泊」の大きな課題とは?

こみちとしては、車上生活では住民票を持つことができない点にあると思っている。

つまり、家を捨てて、車での生活を始めると、車検に必要な納税証明書を受け取ることが出来なくなる。

登録された住所に送付されると考えると、2年毎の車検には「住所」を失う不安が大きい。

そのあたりは、実家で家族が生活しているなら回避できる部分もあるが、それだけ「住所」を失うことで社会から隔離されてしまう可能性がある。

路上生活者のホームレスと比較して、車上生活者は簡単に見つけられない。

なぜなら、旅行者として車中泊を趣味で楽しむ人なのか、一見するだけでは見分けがつかない。

そして、それによって道の駅では夜な夜な「車中泊」をする車が各地から集まり、車窓を目張りした違和感のある車両が並んでいる。

車中泊目線なら通行人の目線が気になるところだが、一般ユーザー目線では集団での車中泊は近寄り難い怖さもある。

そして最近では道の駅でも車中泊を禁止する所も増え、ますます無料で利用できるエリアに車中泊をする車が集まることになる。

YouTube でも、山の奥で車中泊をし、その経緯を動画としてアップしている方がいるが、山奥で車が一台停まっていたら、いろんな意味で心配してしまう。

どこまでが自由として許される範囲なのかと考えると、キャンピングカーの装備がどれだけ充実していても、越えられない社会問題があるし、本当に自分自身がそんな車中泊に憧れているのかと自問したくもなる。

YouTube 動画では、視聴される内容を重視してしまう傾向が強く、逆にその後ろで起こっている問題に関心を寄せられないこともある。

ある意味、ホテル住まいできるくらいの経済力と、住所として登録している住まいを持てないと、気軽に車中泊もできないのが本音なのかもしれない。



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