「車中泊」に魅力を感じない!?

「狭小住宅」とは違う!?

最近、YouTube で「都市型狭小住宅」を扱うチャンネルをよく見掛けます。

都内に詳しくない人にはイメージし難いかもしれませんが、良い意味で「東京」にはいくつもの顔があって、自身が理想としているくらいに合った街が存在します。

例えばこれから「グルメ系のチャンネル」を始めたいなら、地方で暮らすよりも都心にいる方がネタの豊富さという意味でより理想的です。

でも都内の住宅事情は、そのニーズもあって相場が割高です。

例えば「一年」という期間限定で、ハンバーグでも、蕎麦でも、デザートでも、反響と自身の好みを踏まえて選んだメニューに特化したブログやチャンネルを始めるなら、都市に住むメリットはあるでしょう。

その際、狭小住宅という一般的な住宅よりも狭く、でも機能的で利便性の高い住まいを利用すれば、さらにこれから新しい一歩を踏み出せるはずです。

では、同じことをキャンピングカーなどの「車中泊でできないか?」と考えた場合、結局のところ車を止める場所をどう確保するのかに行き着き、キャブコンのような背に高い車ではさらに駐車場選びも困難です。

かと言ってネタが豊富な都市を避け、自然豊かなエリアを選べば、どうしても人出が見込めない場所ほどコストを掛けにくい部分があって、それはネタ探しにも影響します。

比較的手頃な価格の軽キャンカーで、停車しやすい道の駅などを選んで日本各地を巡った時に、ブームに後押しされている今なら良いとしても、5年後には大きな改革が不可欠になるでしょう。

以前よりキャンピングカー系チャンネルがおすすめに出て来ないことが多く、もちろんそれは以前よりも視聴していないからですが、再生回数などを観ても十分に視聴されている方ばかりではありません。

コロナ禍という稀に見る時代の変化があって、そこに「キャンピングカー」の特殊性がヒットしているとも言えた事情も考えると、社会が以前のような幅広い活気を取り戻した時に視聴者の志向に変化があるとも言えます。

サラリーマンとして働き、キャリアを重ねてさらに幅広い可能性を身につけるという生き方を一つとした時、YouTuber として動画コンテンツを作り続けながら、長く視聴者の期待に応え続ける働き方とを比べた時に、より多くの人が成功できるのはサラリーマンで、その経験を活かして起業していく流れの方がリスクを考えると後々に潰しが利きそうです。

エンタメ中心のコンテンツにした場合、10年、20年後に同じような内容を続けても、視聴者もまた社会的に変化を経験し、好みや求めている内容が変わってくるはずです。

一方で、新規の視聴者を考えた時に、これはお笑い芸人などにも言えますが、中継と呼ばれる芸歴になると、以前のようなフレッシュな笑いも難しく、自ずと変化を求められるでしょう。

モテ期ではありませんが、人生の中でそれぞれに何回かは「上手く行く」時期があって、そのタイミングに合わせてそれまで準備していた内容が乗れたら、ステップアップもできるはずです。

タイミングよく一回当たっても、そのまま継続できると思わず、しっかりと準備しておくことが不可欠です。

それこそ行き詰まってからでは、変化に対応できずに下降期へと落ちてしまうケースもあります。

YouTube は「マイナー」だからこそ意味がある!?

テレビ番組では、より的確に放送するために、事前に準備しておくことがあるでしょう。

料理番組などでも、「炒めたものがこちらで」と調理時間を短縮させるために、途中でいくつも用意されたものが使われます。

しかし、YouTube では失敗した内容でも、共感されればコンテンツとして価値を生みます。

テレビ番組でいうNG集のような内容でしょう。

一方でそれは本編があってのことで、いつも失敗ばかりでグダグダになってしまうと、視聴者も安心して観ることができません。

見終えてスッキリしないとなると、ストレス発散にもなりません。

でも一部のチャンネルなら、そんなネガティブさも受け入れられるかもしれませんが、チャンネルの多くが同じ手段では視聴者を集め難いでしょう。

人気YouTuber をテレビで観た時に、話すスピードがかなり遅く感じることがあります。

喋る速度そのものではなく、それだけテレビでは短いコメントを求められているのでしょう。

その意味で、YouTuber からテレビタレントに変身するのがどれだけ大変なのか分かります。

同じ動画コンテンツでも、求められていることが全く違うからだと思います。

その点では、YouTube で車中泊を見せる場合、車中泊そのものに魅力があるというよりも、YouTuber の人柄に集まっているのではないかと想像します。

どんなスキルがあるから人気が出るというより、観ていて癒される人柄がベースにあって、それはタレント性みたいな選ばれた人だけが持っていることとも言えそうです。


こんな記事はいかが?