「旅」を考えた時の「手段」の話

 旅を叶える「手段」

旅を可能にする「手段」として、「飛行機」「船」「鉄道」「車」「バイク」「自転車」「徒歩」が一般的だろう。

個人によっても認識は異なると思うが、日帰り旅を想定するなら「車」の場合、高速道路を使って片道200キロ、下道だけなら片道100キロくらいが行き先として限界ではないだろうか。

おおよそ片道3時間程度の走行になり、朝から移動して日中を旅先で過ごし、また帰って来るという流れだ。

「バイク」を使った場合でも、移動距離としては似たような設定で、違いがあるとするなら移動中の格好や持ち物の分量ではないだろうか。

車であれば、スーツやジャケット、女性ならスカートも履ける。

しかし、ロードモデルの跨る乗車姿勢ではそれなりに着れる物も制限される。

スクーターなら、もう少し気軽に選べるが、その分移動距離の面では短くなってしまうだろう。

旅の手段としての「自転車」選び

他の乗り物に比べて差が生じるのが、「自転車」だろう。

というのも、スピードも出て長距離走行が得意なロードモデルなら、割と片道50キロを3時間程度で走行するのも不可能ではない。

しかし、同じ自転車でも「折り畳み可能なミニベロ」なら、それを達成できるのは限られた人になってくる。

特に旅先でもしっかりと満喫して、帰りも同じ道のりとなると、「ミニベロ」を選ぶメリットがあったのかと思うだろう。

とは言え、折り畳みタイプを選ぶ理由として「輪行」がある。

自転車を畳み、専用のバックに収納し、電車内に手荷物として持ち込む方法だ。

また、車のトランクに積み、旅先をより自由に移動するために用いるということもできる。

車、バイクという同じ流れで、ロードバイクを選び、移動距離では短くなってしまうものの、旅を楽しむ手段として「自転車」を選ぶことができる。

一方で、全ての移動を自転車だけで行おうとしないなら、「折り畳める」利点を活かして、ミニベロを選ぶという選択肢もある。

「旅の移動」として自転車を考えるなら、走行性能に優れたロードバイクか、軽量コンパクトな折り畳み自転車の二択だろう。

こみちの貧弱な脚力では、20インチの折り畳み自転車で、片道20キロ位が旅を楽しむ心地よい距離だろう。

どこまで行くのか?

東京駅を起点として、下道だけなら、南は神奈川県小田原市、千葉県館山市、茨城県水戸市、群馬県前橋市あたりが片道3時間程度の距離になる。

イメージとして、関東平野なら日帰り旅のできる範囲となるだろう。

例えば高速道路が使えない125ccのバイクでも、疲労感は別として、距離的にはその辺りまでカバーできる。

ホンダのハンターカブやモンキー、PCX125など、人気の小型二輪車があれば、関東圏の各地を訪ねることが日帰りで可能だ。

車に比べて、持ち運べる荷物の量は減ってしまうものの、燃費の良さもあってリーズナブルに気軽な旅ができるだろう。

さらに一泊二日という設定で、往復ではなく片道で5時間6時間の走行を考えると、東京駅から大阪府や新潟県、宮城県辺りまでが高速道路を使えば旅先になる。

それ以上の距離の場合、飛行機を使うと北海道や沖縄も視野に入る。

高速料金やガソリン代まで含めれば、一人旅なら飛行機代もそう変わらないし、長期間の旅が難しい人にとってはお金で時間を買っていると思えば、損ではないだろう。

キャンピングカー選び

旅の手段としてキャンピングカーを選ぶメリットが出てくるのは、コロナ禍の今と、ペット同伴の宿泊施設を利用し難い人ではないだろうか。

また、キャンピングカーを移動オフィスとして使うような人だろう。

マイカーで移動し、又は電車で移動し、旅先では宿泊施設を利用するという人にとって、キャンピングカーを選ぶメリットは、旅のコストを抑えられる部分だろう。

ただキャンピングカーがどれだけ便利な装備を積んでいても、どこにでも停車できる訳ではないから、治安面も含めて数千円の出費は掛かる。

そこに風呂代と電気代を加えれば、格安のビジネスホテルに一人で宿泊するなら、快適さとコスト面でいい勝負ではないだろうか。

ただペットや複数名での旅となると、キャンピングカー内で泊まる方が安上がりではある。

旅に何を求めるのかになるが、観光地を自由に移動するなら、大きなバスコンでは不便だし、背の高いキャブコンでは高さ制限も気になる。

その意味では、自家用車や現地でレンタカーを使う方が利便性が高い。

又、例えば折り畳み自転車の場合、条件付きではあるものの飛行機にも携帯できるそうで、旅のスタイルによっては面白い選択である。

キャンピングカーを選ぶメリットは、宿泊施設を利用できない人向けなのかもしれない。

自家用車でも短時間の仮眠なら車内でもどうにかなるし、飲食だって不可能ではない。

しかし、そんな生活が数日続くとなると、いろんな面でストレスを感じるだろうし、真夏や真冬であれば、そもそも車中泊したいとは思わない。

それを可能にするのがキャンピングカーだろうし、そこまで求める旅のスタイルがなければ、むしろ多方面の選択肢を活かすこともできる。

東京から北海道まで、キャンピングカーで一泊二日の旅には出たくないし、そうしようとは思わないだろう。

だったら素直に飛行機を使うし、行き先を変えた方が旅としても楽しい。

キャンピングカーを選ぶ旅なら、例えば日帰り旅で自然豊かな場所に行き、そこで身体を動かして帰って来たり、キャンプ場を巡りながら数日、一か月掛けてゆっくりと巡る旅が似合う。

北海道一周、四国一周、九州一周、そして日本一周。

もちろん、路線バスだけ、各駅停車の電車だけ、自転車だけのような縛りのある旅も面白いが、のんびりと期間を掛けられるなら、キャンピングカーの良さが光る。

特に一人や夫婦旅ではなく、子どもやペットを連れて移動するなら、装備の整ったキャンピングカーを選びメリットは大きい。

こみちの場合

日帰り旅なら、自家用車、折り畳み自転車、小型二輪が候補になる。

片道3時間以内の距離が目安だ。

一泊二日の場合、自家用車プラス折り畳み自転車、電車、飛行機が候補。

片道5時間程度で、離島を除けばほぼ全国をカバーできるだろう。

もっとも、北海道や沖縄を一泊二日で旅すると、かなり慌ただしい。

現実的には、もう少し時間に余裕がないと楽しめないとも思う。

ただ、一人旅や夫婦旅なら、コロナ禍がなければ、キャンピングカーを選ぶメリットは限定的に思える。

移動距離の面でも自家用車よりも厳しいだろうし、旅先でも宿泊施設以上に快適さは望めない。

車内調理をするとしても、家でするようにはできないし、むしろ旅先なら現地の店で食べたい。

秘密基地的な魅力がキャンピングカーにはあって、その部分で憧れる。

でも、見知らぬ場所で人気の無い場所で車中泊するのは、いくら治安のいい日本だとしても不安がある。

その安全性を宿泊施設を使うことで補えるなら、今はそっちを選ぶだろう。

若い頃は怖さもなくて野宿や山奥でも泊まったけれど、今は怖さの方が勝ってしまう。

そう考えると、電車や船、飛行機、さらに折り畳み自転車とか、バイクを利用した方が旅は面白くなるのかもしれない。

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