「電動キックボード」が公道を走れるって話

 「電動キックボード」の可能性

「車旅」を模索する中で、本格的な「キャンピングカー」という選択肢がある一方で、自家用車という選択肢が外れない背景も否めません。

これは、収益化という目線で考えた時に、「キャンピングカー」でしか達成できない魅力と自家用車との「差」が少ないからです。

車旅をしている中で、気になるのは「停泊地」。

キャンピングカーを使っても、現実的にはキャンプ場やRVパーク、道の駅、サービスエリアなど、治安面や社会的配慮を含めると「どこでも自由に」という訳ではありません。

自家用車を使う場合も、例えば店舗の駐車場を勝手に陣取り、そこで車中泊するのは常識的におすすめできません。

実際、自家用車を使った「車旅」では、旅先でホテルや民宿などを使うことが一般的で、食事や入浴はもちろん、布団やベッドで安心して寝られるのは言うまでもないでしょう。

一方で、ペットなどを連れていたり、宿泊費を抑える目的もあって、キャンピングカーで車中泊をする場合でも、トータルで無料とはなりません。

管理された場所を使う場合、一台数千円程度の出費はありますし、ゴミ処理や炊事、トイレや入浴などの費用も考えると、安いビジネスホテルなどと比較して、必ずしも「お得」とは断言できないでしょう。

秘密基地にいるようなこだわりで、車中泊を楽しむのであれば、それもまた印象深い経験になりますが、成人男性のこみちであっても、よく知らない土地での車中泊はちょっと怖くも感じます。

ただ、旅先での宿泊地を考える時に、未だにコロナ禍が問題で、その意味では「車中泊」の安心感もあるでしょう。

しかし、そもそもそんな社会的状況で、わざわざ「車旅」なのかという意味では、キャンピングカーだろうが、自家用車だろうが、安全に注意した行動が求められるはずです。

そんな中、「電動キックボード」というトレンドワードが飛び込んできました。

「電動キックボード」は、自転車のようなハンドルがあって、ペダル部分が平らになった簡素な乗り物です。

重量も数キロと軽量なものもあり、とにかく手軽そうです。

しかも「公道を走れる」という話です。

最も、今すぐ、どんな電気キックボードもということではなく、これから1、2年掛けて法整備がされていくという点には注意しましょう。

もしも、そんなことが可能になったら、それこそキャンピングカーを使った「車旅」という選択肢以外に、「電動キックボード」で全国一周という方が注目度を集めるでしょう。

バックパッカー的なスタイルで、1日20キロずつ移動して行くようなゆっくりさで、旅を続け、その先々での出来事を動画配信しても面白くなりそうです。

事実、キャンピングカーの車内で、ワンルームマンションのキッチンのような装備で、レンチンされた食事を食べても、興味はあまりそそられません。

あくまでも車旅ということで、旅先の食材を活かせる料理は挑戦したくなるでしょう。

しかし、そこまで本格的に考えると、車内調理よりもキャンプ料理として屋外で行う方がやり易いのも否めません。

結局のところ、車内にキッチンは装備されていますが、そこでキッチンカーのような料理をしないのは、給排水面で制限がある構造的な問題も否定できません。

そういう話なら、キャンピングカーの装備にこだわらず、「電動キックボード」という新たなモビリティを活かした「旅」に注目です。

電動バイクという選択肢

芸能人の出川さんがヤマハの電動バイクで旅をする番組に出演されていましたが、実際、旅としての感動は「風」を感じた方が大きくなるのは事実でしょう。

「車旅」よりも、バイクや自転車、公共機関での旅の方が制約も増えますが、旅をしている感動は増えます。

家にいる時と変わらないことを目指し過ぎると、面白いもので旅気分は失われてしまいます。

結局のところ、豪華で快適な大型キャンピングカーほど、プライベートが保ち難い著名人や有名人向けで、こみちのような平凡な人間なら、いい意味で「一日中車内でこもる」ということにこだわらない方がいいはずです。

本来なら、マイカーで移動して、現地で折り畳み自転車を組み立て、街を散策して食事や観光をし、夜になったら予算に応じた宿でくつろぐ。

それが一番です。

高速道路を快適に走行できる車や、リッターバイクですが、旅の中でどれくらいのパーセントを占めるでしょう。

確かに快適なのは分かるけれど、先を急がないでもいい旅なら、例えば車なら「新型アルト」とか、バイクなら125ccクラスとか、シンプルで親しみやすいこともポイントです。

例えば、110ccのスーパーカブで、1日に500キロも移動しようとは思いません。

トコトコと走って、疲れたら止まる。

その場所でネタを集めて、町の景色や情報を発信する。

めちゃくちゃ、「平凡」だからこそ安心して視聴してもらえる。

例えばそれが、さらにストイックに、バイクから「電動キックボード」になったら、一日20キロも移動したら、8時間の充電を強いられる。

めちゃくちゃ、手間です。

旅先でどうするのか。

一回1000円で現地の人に頼むのか。何かお手伝いして恩返しするのか。

でも、それでコンテンツとして「繋がれる」なら、面白いきっかけになるのかも。

電動キックボードの法整備。今後が気になりますね。

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