「道の駅」に魅せられる理由

 妻を連れて「道の駅」までドライブ

当初の目的地が「道の駅」だった訳ではない。

別の用事で出掛けたが、昼食をどこで食べるのかという話になって、「道の駅」をこみちが提案したという流れだった。

到着したのは昼を過ぎた午後2時前で、それでも駐車場は割と混んでいた。

駐車場内に入り、順路を前の車に続いて走りながら、空いているスペースをキョロキョロと観察していた。

ショップに近いエリアとは違い、少し歩くことを我慢すれば、スペースを見つけることができた。

こみち夫婦の目的が車内飲食だったこともあり、迷わずに遠いスペースを選んだ。

乗って来たのは、いわゆるマイカー。

これがフルサイズのキャンピングカーなら、やはり駐車に気を使うだろう。

車内の居住性と運転のしやすさを考えると、こみちたちにはコンパクトミニバンが最適なサイズなのだ。

とりあえず、車を停められたので早速、車外に出て建物の方へと歩き出す。

家にいる時は「混雑しているし」と思っていたが、実際に来てみると「道の駅」はやはり楽しい場所だ。

イメージとしては、昔の宿場町にタイムスリップした感覚で、入れ違いで旅立つ人や、同じ時間を偶然にも過ごすことになった人、既に食事や入浴まで済ませてくつろいでいる人など、それぞれがそれぞれのタイミングで立ち寄るから旅気分が盛り上がる。

とは言え、こみちたちは別件を終えてからの一行。

内心は昼を大きく過ぎて、腹ペコになった胃袋を早く満たしたい一心だった。

「とりあえず、テイクアウトできるもの限定で」

コロナ禍の感染予防もあるから、館内での飲食は二人のルールでNGとし、昨日から食べたかった「カツサンド」を最初に注文した。

おにぎりと焼き鳥などを陳列する軽食の店先に移動し、それぞれが一個ずつおにぎりを選び、さらに焼き鳥も一本だけ買った。

振り返ると館内中央に設置されたイートインスペースには、ぎゅうぎゅうではないが割と人が座ってそれぞれ何か食べている姿が見える。

三連休ということもあるし、遠出は無理だとしても、気分転換したいと思う人は多いだろう。

「あと、パンも買っていこう」

いい匂いに誘われて、こみちはチーズがたっぷり乗ったピザ風のパンを購入した。

車に戻ると、妻は助手席に座り、こみちはセカンドシートに座る。

時々は逆になることもあるが、今日はそんな感じで腰掛けた。

夫婦だからこそ、横ではなく、前後。

買って来たものを分け合い、ダッシュボードや空いている席をテーブルにして、遅いランチタイムとなった。

こみちもそうだが、妻も自分のスマホを用意して、お気に入りの音楽やYouTube をセットする。

最近、こみちはワイヤレスイヤホンがお気に入りで、耳に装着すると没入感に浸れる。

GoPro かDji pocket2 insta360 go2辺りのカメラが欲しい。

買ってどんな映像を撮りたいのかもまだ決まっていないが、単純に面白そうに思う。

だから、比較レビューをしているコンテンツを好んで観るのだ。

明日の予定もあったから、駐車していたのは1時間くらいだろう。

でも、道の駅を出発して、「やっぱり楽しい」が正直な感想だ。

夕暮れ時から夜になってくると、流石に車内泊は感覚的に「寂しい」と感じてしまう。

だから、装備の整ったキャンピングカーで車中泊を叶えるよりは、日中にブラっと立ち寄ってくつろげる場所にしたい。

ミニバンサイズなら、前後に座れば数時間くらいなら十分に時間を過ごせるだろう。

コロナが落ち着いたら、民宿とかホテルにも気兼ねなく泊まれるだろうから、こみちたちの場合は「車中泊」に重点をおくよりは、移動のしやすさや停車中のデスクワークの便利さが優先される。

いつかも言ったかも知れないが、ハイエースならナロータイプだし、本格的なキャンピングカーなら、日本特種ボディーの「イーグル」が理想だ。

特にイーグルは大きなリビングスペースがあるから、一人や二人で使うのにちょうどいい。

いずれにしても、「道の駅」に行くと旅気分にも浸れて、ワクワクできるからやっぱり楽しいってことだ。


こんな記事はいかが?