そもそも「RVパーク」とは?
コロナ禍で「密」が望まれない中、「車中泊」を楽しむ人は増えています。
しかしながら、実際にキャンピングカーを購入した後に気づくのが、「行き先」でしょう。
中には、無料で開放されている「道の駅」を宿泊目的で訪れ、複数の駐車スペースを陣取る形で「車中泊」をするのは利用マナーにも反しています。
そこで、日本RV協会が「快適に安心して車中泊が出来る場所」の提供を目指し、そのサービスが「RVパーク」という訳です。
多くのキャンピングカーを生産販売しているビルダーも、日本RV協会に加盟し、全国各地で行われるキャンピングカーショーも、日本RV協会が主催、または協賛という形で普及に努めています。
そんなRVパークの特長ですが、トイレや電源設備があります。
特に道の駅との違いは、「外部電源」が有料にはなるものの使用できるので、多くのキャンピングカーに装備された装置を使えば、電気量を気にすることなく心地よい車中泊が出来るでしょう。
ただし、禁止事項も存在します。
全てのRVパークで設定されているとは限りませんが、車外での調理については禁止になっているので、キャンプではお馴染みの「焚き火」や屋外バーベキューもできません。
また、停車中のアイドリング、発電機の使用も禁止事項に含まれるので、いわゆるサブバッテリーや外部電源を利用した車内泊、車内調理が原則になります。
つまり、キャンピングカーではない一般車でRVパークを利用する場合、夜間の過ごし方によっては施設の装備を十二分に活かせないこともあるでしょう。
やはり、RVパークとしては利用制限をしていませんが、キャンピングカーやそれに準じた装備をしている車両向けと考えた方がいいのでしょう。
キャンピングカーユーザーに人気のRVパークとは?
車中泊が中心だった宿泊地のRVパークから、独自の特長をアピールしたRVパークも現れています。
具体的には、「温泉」や「入浴施設」が近隣にあり、車中泊するユーザーも利用できたりします。
確かに車中泊で泊まることができても、一日の疲れを癒すなら「入浴」できるのは嬉しいポイントなので、ユーザーからの人気も高くなるでしょう。
また、レストランなどを併設し、車内調理が多い車中泊ユーザーの胃袋を満たしてくれるRVパークにも人気があります。
例えば、栃木県にある「ホテル・フロラシオン那須」場合、専用駐車場に最大5台まで駐車可能で、ホテル内の施設を有料にはなるものの利用できます。
具体的には、入浴施設やレストランでの朝夕食などです。
長旅の途中やいつもとは異なる贅沢な旅スタイルとして、ホテルが持つ優雅な時間も楽しめるでしょう。
駐車料金は、一台あたり2000円と他のRVパークと比較してもリーズナブル。
しかも外部電源の利用料も含まれています。
ただ、公式サイトで確認すると、RVパークのみでの宿泊が「プラン終了」と表示されることから、今は積極的に行っていないのかもしれません。
何より、ホテルが提供を予定しているプランも多彩で、あれこれと見比べてしまうと「車中泊」にこだわる理由さえ見失いそうな魅力にあふれています。
実際、車中泊を居心地の良さで選択するよりも、自由度の高さで考えるなら、シンプルなサービスをリーズナブルに使える方がいいのかしれません。
当たり前ですが、いくら車内のベッドがあると言っても、ホテルの用意したベッドには敵いませんから。
理想のRVパークとは?
こみちが思う理想的なRVパークは、24時間管理人が在中し、パーク内の安全管理が行われているところです。
単独の運営では、どうしても管理人の人件費賄うために、宿泊費が上乗せされてしまうこともあるでしょう。
しかし、治安維持の保たれた場所の方が、女性や初めて利用する人も安心出来るはずです。
夜間時に使える24時間開放されたトイレの他、ある程度の照明灯、さらには外部電源やゴミ処分、給排水の処理なども行えると助かります。
いい意味で、RVパークは、僅かな平地でも運営できるようで、停車台数も数台という所もあります。
当然ですが、コスト面から専任の管理人をおくことはできませんから、その辺りは装備や運営方法等を確認して車中泊できる場所を探すことになりそうです。
コロナ禍が落ち着き、これまで我慢していた人たちが、安心してロングドライブに出かけられるようになると嬉しいですね。