キャンピングカーの活用方法を考えてみた!
昨今のゲリラ豪雨による災害は、河川の氾濫も多く、住宅の床下や床上にまで及ぶこともある。
そんな状況下で、キャンピングカーを活かせる方法とはどのような場合だろうか。
そもそも、キャンピングカーは独立状態でどのくらい日常生活を賄えるのだろう。
最近のキャンピングカーは、大容量のサブバッテリーを搭載し、しかも走行による充電も早いと聞く。
また、ソーラーパネルを設置すれば、天候次第では充電のサポートにもなる。
そもそもの部分として、キャンピングカーと言っても、ハイエースなどをベースにしたモデルは、トイレやシャワーを完備していないこともある。
それはつまり、積載量が限られた中で、重い水を大量に持ち運ぶことが難しいからだ。
こみちが旅目的でキャンピングカーを購入したいと思った時に、トイレはともかく、シャワーは候補から外すだろう。
なぜなら、考えてもみれば、シャワー室を装備することで、様々な問題が想定されるからだ。
一例を挙げるとすると、室内のカビ取り、排水溝のメンテナンス、水平維持の装備など。
確かに、一般住宅でも湿気のこもりやすい浴室はカビなども発生しやすい場所だ。
シャワー室を外すことで、キャンピングカーの装備はかなりコンパクトにできる。
つまり、国内事情を考えると、キャンピングカーは移動できる「住宅」というよりも、移動できる「リビングルーム」とか「ベッドルーム」という立ち位置だろう。
事実、浸水しびしょ濡れになったままでキャンピングカーに乗り込んでも、多くの車両にはシャワー室はない。
夏場なら多少は問題ないが、秋から冬場になれば汚れた身体を濡れタオルで拭き取れたらいい方で、水が使えるモデルでも温水が出るとは限らないこともポイントだ。
そもそもな話、浸水被害が起こった場所に停めていたら、そのキャンピングカーも使えないかもしれない。
自宅の庭先に停めたままのキャンピングカーは、住宅が機能停止した時は使えないだろう。
現実的には…
災害時の場合、キャンピングカーを個人で所有していても、ほぼ使えないとして、行政が貸し出せる車両を提供することは可能だろうか。
これだってコストや対象人数を考えても、キャンピングカーより仮設住宅を建設した方が利便性が期待できる。
だったら、むしろ走破性という観点から、SUVのような車を用意した方が災害時に役立つ可能性がのあるだろう。
または、それこそ折り畳み自転車のようなアイテムの方が使える場面も多いかもしれない。
キャンピングカーの役割
そう考えると、バンライフが主体の人を除けば、キャンピングカーは独立型を目指すよりも、共存型で十分ではないだろうか。
日本国内であるなら、車内で緊急時に仮眠できれば合格ラインだ。
それなら「8ナンバー登録」にこだわらず、足の伸ばして寝られるスペースで寝袋という組み合わせでいいはずだ。
確かに高額なキャンピングカーなら、板張りのベッドではなく、スプリングまで搭載されたベッドだから、寝心地も申し分ないだろう。
そんなキャンピングカーでも、停車時に水平維持は自動ではないから、エアサスでも付けないと停車場所次第で傾いてしまうことになる。
タイヤの下に噛ませるアイテムも知っているが、結構面倒くさいと感じてしまう。
こみちの個人的な結論は、夫婦二人の短い旅なら、ハイエースのような車にポータル電源を持ち込んで、お湯くらい沸かせる程度でいいのだろう。
それ以上を望むと急に大掛かりになるし、ほとんど「秘密基地」感覚で楽しむしかない。
コロナ禍もあって都道府県を跨いだ移動も控えたい状況だから、マイカーを使ったドライブさえ難しいが、それでもキャンピングカーって夢があるし、車旅にも憧れる。
早くコロナを気にすることなく自由に行動できる日が来て欲しいと切に願う。