「ビジネス系セミナー」は胡散臭い!?

「 ビジネス系セミナー」って何をしているのだろう?

中高年になったこみちも、サラリーマンやフリーランス、派遣スタッフなどいろんな形で働いてきました。

40代にもなると、「この先も続けられる仕事」を見つけたいと思うようにもなったのです。

一方で、まだ学生だった頃、いろんなきっかけで「ビジネス系セミナー」の紹介を受け、でもまだ興味もなくて参加したことはありませんでした。

サラリーマン時代、仕事の関係もあって、同業他社の運営するビジネス系セミナーというよりは集まりのような席に顔を出すことができて、扱っているアプリケーションのことや新たに販売されるサービスの展望などを真面目に話したりしていました。

そのバックボーンからすれば、「ビジネス系セミナー」って何をしているのかと気になるのです。

と言うのも、例えば1時間程度のセミナーで講師が受講者に伝えられる内容は、特別なものでは書籍の30ページ分程度でしょう。

これでもかなり駆け足で紹介しなければ結論まで到達できません。

そう考えると、講師が一回のセミナーで盛り込む内容は相当厳選されたものになるでしょう。

つまり、初めて参加した何もバックボーンがない受講者に対しては、「結論」まで到達できないかもしれません。

少なくとも、事業資金が1兆円ある企業と10万円しかない個人では想定されるビジネスも違いますし、活用できるインフラも異なります。

どんな状況からのビジネス系セミナーなのかを絞り込まないと、それこそ話す内容が広くなり過ぎて、一般論に終わってしまう可能性が高まります。

もちろん、これまでに全くビジネスを立ち上げたいと思わなかった人で、どんなものなのか説明を受けたいというような場合には、一般論も悪いものではないでしょう。

しかし、一般論から自身のビジネスを確立させて行くまではとても遠く、むしろそこからが本当に大変な部分です。

決してビジネス系セミナーを紹介したいつもりは無いのですが、個人的には少なくとも事業資金として最低でも100万円くらいは準備しないと、選択できる仕事はあまりありません。

そう考えると、どこかの会社に雇用されて働くしかなく、間違えても自己資金「0円」で始められるビジネスなどありませんから、もしもそれに近い話なら疑ってみるべきでしょう。

「誰得なのか?」を考えると

ビジネスを始めたいなら「誰が得をするのか」を考えましょう。

そのセミナーを受講して得られるものとは何でしょうか。

仮に資格の取得だとしても、資格だけでは稼げないのが実情です。

こみちは現役の介護士をしていますが、資格を持っている人といない人で感じる「差」は、知識が系統的になっているかいないかです。

一見すると資格など持っていなくても仕事では困りません。

しかし、一つひとつの裏付けや成り立ち部分に違いがあって、思えばだからそうなのかと思うような言動があるのは、資格取得時に知るべきことを知らないからです。

でもそれは稼ぐという意味では差にはなりません。

つまり、結論を言ってしまえば、「資格」というワードは便利な言葉ですが、ビジネスを始める意味ではあまり重視されるべきではなく、むしろその先にこそポイントがあるはずです。

簡単に始められるのに世間では誰も初めていないのは何故?

とても簡単な話ですが、誰得という面で、何故セミナーを開くのでしょうか。

もしも今すぐに始めれば儲けられることが間違いないなら、そのビジネスは業界でも注目されています。

ある会社が手掛けないにしても、別の会社が手掛けているはずですし、権利の絡みで行えないなら、素人が簡単に始められる話でもないでしょう。

有りがちなのは「手数料」を支払って、ビジネスの権利を借りるというもの。

それだって本当に利益が見込めるなら、すでに多くの会社が参入しているはずです。

そんな風にいうと、「チャンスを逃してしまう」と指摘されそうですが、資金はもちろん、知識や技術を身につけてやっとスタートラインに立てるというのが本音で、そこまではどこかの会社に雇ってもらい、給料をもらう方が生活は安定します。

リスク回避をするためにも、基盤を整えて始めるべきだからです。

今にして思うと、ビジネス系セミナーって何を教えてくれるのだろうと気になってしまいました。

一回の参加料が例えば1万円で、その金額で公開しても良い内容ってどんなものでしょう。

有益な話なら、それを元にビジネス展開しているでしょうから、そうしていない理由を考えると、まずは気になるビジネス系書籍を読んでみることでも良さそうに思ってしまいます。

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