原点から考える
YouTube チャンネルの目的は、視聴者を集めて広告を閲覧してもらうことに尽きます。
つまり、いかにして人が見たくなるようなコンテンツを作れるかが問われています。
言い方を変えれば、これからYouTubeチャンネルを始めたいけれど、何をメインテーマにすれば良いのか分からないなら、普段見ているチャンネルを参考にしましょう。
ポイントは、登録者数と再生回数です。
例えば、こみちが公開している「イラスト系チャンネル」は、活躍されている人もいますが、他のカテゴリと比較しても盛り上がりは地味です。
「僕のイラストって上手でしょ!?」の段階では、視聴者も増えるはずがありません。
「プロのイラストレーターとして活躍しています。その製作現場を紹介しましょう!」というなら、ちょっと気になりませんか。
しかも、YouTube とは関係がない場所で、その作品に触れたことがあれば、「あのイラストを描いた人だ!」とさらに関心が高まります。
つまり、バックボーンが無いとイラスト系チャンネルは「上手いでしょ!?」の域を超えられません。
例えば、イラスト製作愛好会を立ち上げ、YouTube を使って活動したらgoogle的にはどう判断するのでしょうか。
実際、キャンピングカー系コンテンツでは、一般ユーザーもいますが、相互に共通の趣味を理解し合えた親しい間柄の方も含まれています。
つまりそれだけ複数回視聴してくれる可能性もありますし、広告を閲覧してくれるでしょう。
しかしながら、広告を依頼する立場になれば、視聴者が限られた再生回数は掲載目的に合いません。
同様に、実質的に同一人物による複数のチャンネル登録にも言えるでしょう。
そう考えると、YouTubeチャンネルをはじめるなら、すでに何かを始めている方が都合いいはずです。
そこに例外はなく、ラーメン屋でもバイクショップでも楽器店でも散髪屋でも、何度も始める前のバックボーンになり得ます。
LIVEカメラのような感覚で、固定カメラを設置し、視聴者はぼんやりと画面に映る人の姿を眺めているでしょう。
自転車店でカメラがあり、そこでパンク修理をしている姿があれば、ぼんやりと覗き見するには丁度いいからです。
一方で、自転車店のテクニックとして、パンク修理の方法をハウツー的にコンテンツにすることもできます。
やりがいは圧倒的に作り込んだ方ですが、原点を思い出すなら「広告を視聴してくれるに値すること」が大前提です。
つまり、一本のコンテンツに100万円を掛けても、ほとんど0円だったとしても、その違いで広告収益に上乗せはありません。
時間を掛けて凝って作り込んだコンテンツは、見応えはありますが、それも再生回数に繋がってこそとも言えます。
つまり、始めようとしているチャンネルの内容が、どれくらい再生回数を獲得できるか予想することはとても重要なポイントなのです。
1000万円のキャンピングカーでチャンネル運営!?
例えば、家が購入できそうな高額のキャンピングカーを手に入れた人が、納車動画を皮切りに、内外装の説明、さらには使ってみた印象をコンテンツにしたとしましょう。
一方で、3万円のミニベロ自転車を購入し、同じように納車動画から装備、試乗インプレとコンテンツを公開したとします。
そこでどれくらいの再生回数に差があるのかがポイントで、単純にコストから考えれば、キャンピングカー系チャンネルは自転車の300倍以上再生されてようやく「同等」です。
これから始める人にとって、「300倍以上」の差を踏まえたら、キャンピングカー系チャンネルに進む前に、もっと低額で反響を試せるチャンネルから始めるべきでしょう。
その意味では、パッケージされた既製品のキャンピングカーを購入してチャンネル運営するよりも、中古車をDIYしてチャンネル運営する方が採算は見込めます。
また、大きなバスコンやキャブコンではなく、軽キャンカーにすることで制限が増え、それが逆にコンテンツ作りの条件にもなって、企画として製作に活かせます。
さらには、既製品レビューなら、購入してコンテンツ作りに入るよりも、依頼されてコンテンツ作りできるようになることが理想なので、自身がいきなり高額キャンピングカーオーナーになる必要はチャンネル運営の面では特にありません。
むしろ、軽自動車であっても、独特なコンテンツを作りだし、それを観てもらってレビューに繋げることが望ましい姿です。
例えば、軽自動車のオーナーが車内飯で、簡単中華料理を作ったとします。
「美味しかった」で終わるのではなく、レンチン炒飯でも十分に美味しいのか、さらにアレンジはできないのかなどに話を広げることもできれば、そもそもレンチンではなく中華鍋を振ってみたという話でも面白いでしょう。
できるかできないかではなく、実際にしてみたら〇〇だったがポイントです。
そして、高額キャンピングカーなら軽キャンカーでは難しい料理がどれだけ簡単に、また豊富なアレンジに耐えるのかを紹介できたら、視聴者も「流石にすごい」と感じるでしょう。
それをしないまま、「高額キャンピングカーに三口コンロが設置されています!」と紹介しても、すぐさま購入を検討したいとはなりません。
もちろん、原点である視聴されなければ意味がないという視点からは、あれこれと戦略を練る前に、分かりやすいコンテンツ作りが大切です。
キャンピングカー系チャンネル運営の様子を見る限り、1000万円の先行投資を回収できる見込みは少なく、ビジネスではなく憧れや趣味として購入したいがあってこそで、それだけチャンネル運営としてのハードルは高いといえます。
つまり、キャンピングカーショーなどに出向き、キャンピングカーの強みを独自の視点でレビューする方向ではなく、メーカーやビルダーの意向を汲み取った視点でコンテンツ作りに徹したらどうなるでしょうか。
そのスタイルを徹底することで、例えばバンコンのレビューなら〇〇チャンネルが詳しいと評判になれば、メーカーからのプッシュもあってチャンネルの認知度は格段に向上するでしょう。
流石に1000万円をポンと貸してくれるメーカーはありませんが、有名人とのコラボであれば、1000万円もギャラと考えればそれほど痛い出費ではありません。
その試算として、数日間開催されるイベントで、例えば来場者数30万人程度、つまり一日あたり8万人程度だとして、その8万人がどれだけ出店したキャンピングカーを見てくれたでしょうか。
内外装まで視察して、パンフレットまで手にしてくれた人となると、その半分になってしまうはずです。
仮にそのイベントが30万円のテナント料だとしたら、1人の訪問者にどれだけのコストが掛かったのかが分かります。
同じ考え方をすれば、YouTube チャンネルで一本の紹介動画を8万回視聴してもらえたら、企業としてはそこに数十万円のコストを掛けても良いと判断します。
もちろん、買って良かったが理想ではありますが、それ以外に「見てもらえるとコンテンツ作り」を意識することで、ビジネス化も可能になります。