「Dentan」さんのYouTube チャンネル
実は今の今まで、この方の動画を一度も見たことがありませんでした。
たまたま「おすすめ」としてピックアップされていて、サムネが車中泊っぽかったのでクリックしてみたという感じです。
現時点でのチャンネル登録者数が36万人超え。
最新の動画は再生回数1300万回超えと、これまで知っているキャンピングカー系動画の中でも上位に入る人気チャンネルです。
興味深いポイントは、軽自動車を使っていること。
しかもスズキのステーシアで、軽キャンカーでもないというところ。
さらに道の駅なども動画内で出てくるのですが、「顔出し」もしていません。
巧みな仕掛けとセンス
まだしっかりと「Dentan」さんの動画を観ていないので、かなりファーストインプレに近いのですが、いくつか巧みな仕掛けに気づきました。
その1つが、使用している軽自動車の「色」です。
画面から見ると「オレンジ系」に見えるのですが、このオレンジ色ってかなりセンスが良いなぁと思いました。
オレンジは、赤と黄色の混合色ですが、赤は衝動のような躍動感、黄色は和みやリラックスをイメージさせる色。
落ち着いた寝室に使いたい照明にも、この「オレンジ系」が好まれます。
実際、画面で見た時に、これが「黒」や「白」では、印象的な雰囲気が生まれません。
あえて言えば、「白」の場合には光が映り込むことで車体全体が染まって見えた時には印象的になることもあるでしょう。
しかし、「旅」をテーマにしたい場合には、旅の冒険心と達成感を期待します。
そう考えると、色味として「オレンジ系」はとてもセンスがいいチョイスなのです。
さらに、小物のセンスが程よくてまた良い感じです。
旅vlog という意味で、車内飯や車内泊もしていますが、自宅でも使えそうな陶器のマグカップなどではなく、しっかりとキャンプを連想させる金属製のものを使用されています。
「飲み物を飲むため」ではなく、「旅先で束の間のリラックス」を演出できるアイテムだからです。
さらに、晩飯の後に出てくるデザートが、これまた間接照明の光を受けて、ほっこりとさせてくれます。
動画内にいくつかの見どころが設定されていて、観ている人を飽きさせませんし、「今日は何かなぁ?」と期待させてくれます。
動画編集の点でも、オシャレな雰囲気がとても程よい。
カメラが好きなのか、構図がカメラマン目線で、光の取り込みやハイとローアングルを使うなど、画面構成もまた単調にならない工夫がさりげなくて感心させられます。
「Dentan」さんのチャンネルから見えた方向性
旅系チャンネルだからと言っても「キャンピングカー」が必要なのではありません。
「Dentan」さんのコンテンツも最初は他のチャンネル同様に試行錯誤しながら製作されたように思えます。
しかし、ブームにもなった「車中泊」を実践しながら、今の形に行き着いたことが見えます。
そして、再生回数に着目した時に、サムネの雰囲気と関連しているようにも感じます。
きっと「カメラマン」としての理想の「絵面」があって、それがバックボーンであり、「らしさ」となっているのでしょう。
とてもセンスのいいチャンネルを見つけた気分です。
ある意味、撮り方なのかも知れません。
オープンングでパンを食べるシーンがあって、場面が変わりドライブシーンへと変化して、道の駅の紹介になり、見覚えのある場面にまた戻ってきて、それがオープンングシーンだと気付かされる。
文章でいう「倒置法」ですが、「あっ!」と思わず気付かされて、どんどん惹き込まれて行くのを感じました。
あえて、リンクは貼りませんが、気になる方は「Dentan 」で検索してみてください。
追伸
Twitterでも確認したら、まさかの新事実。
軽キャンカーの人気YouTuberと繋がっているではありませんか。
確かにセンスに共通点があって、出会うべき方々だと思いました。
でも、そうやって繋がっていくんですね。