「所有欲」だけでは満たされない時代を迎えたら

VR映像やAR映像が新たな体験をもたらす時代

VR映像の一つ、360度映像なら100円ショップで購入できるゴーグルでも視聴可能です。
その画質や視野角では、本格的な高級機には及びませんが、それだけ簡単に体感できることで、物への価値観が異なってくるかもしれません。

キャンピングカーとVR映像

昨日、地方再生とキャンピングカーとの融合をテーマにした記事を書きました。
自由に移動できるキャンピングカーの機動性を活かし、また自由な就労環境と叶える意味でも自然豊かな過疎地に暮らす高齢者の支援につながるのではないかと考えたからです。
さらに視点を変えて、「VR映像」との融合にも目を向けてみました。
もう十数年前の話ですが、一時期こみちは外出できないことがありました。
そんな時によく見ていたのが、ツーリングをテーマにしたブログです。
文章もそうですが、特に画像を見て自分も行った気持ちになり、ひと時の安らぎを感じることができました。
もしも今のようにVRや360度映像が手軽に使えるなら、それで救われる人が一定数いるでしょう。
特に高齢者介護の仕事をしているので、自由に歩き回れない利用者向けに観光地や四季を感じる景色、さらには故郷の街並み触れることができたら、貴重な体験なるのではと思います。
一方でキャンピングカーとVR映像を組み合わせても、そこに新たな価値観が生まれるかもしれません。
なぜなら、これだけ簡単に現地さながらとはいかないにしても、それに限りなく近い環境をしかも手軽に体験できるのであれば、これまでの常識さえ覆される可能性を秘めています。

例えばこんなVR映像を

設定としては視聴者を旅仲間の一人として扱い、旅の出発地点に停めたキャンピングカーで待っています。
「おはよう! 準備はできてる!?」
視聴者が男性でも女性でもいいように、待っているのは男女のコンビです。
先ずはこれから乗り込むキャンピングカーの紹介。
車種や装備などを紹介します。
もしもこれが一般的な旅であるなら、カットすればいいでしょう。
そして、内外装を説明したら、いよいよ出発です。
ここで一つ仕掛け作りましょう。
それが映像を見始める前に、「旅のしおり」として「弁当や飲み物、オヤツなど」を視聴者自身も予め準備してもらうのです。
そうすることで、映像を見ながらも同時に体験できるからです。
ただ実際には、映像から現実戻ってしまうわけですが。
フルタイムコースとしてノーカットバージョンと、ある程度テンポアップしたセレクトバージョンを用意しても面白いでしょう。
道中の道のりでも、映像の男女がいろいろな話をして旅気分を盛り上げてくれます。
そして、時々は視聴者に向かって「聞きている!?」というような反応もあったりして、まるで3人で本当にいるような感覚を体感してもらうのです。
そんな感じでキャンプ地到着、テント設営、クッキングなどを楽しみます。
VR映像であれば、視聴者にストリートを選んでもらうのですが、360度映像ではある程度の含み匂わせるミニストリートを加えても面白いかもしれません。
「薪が足りないんだ。ついて来てくれないか?」
3人の時には見られなかった個々のホンネを知ることで、心情的な深みも増すでしょう。

ここで分かるVR映像の未来予想図

例えば一台1億円を超えるような超高級車でも、実際に購入しなくても乗った体験なら簡単にできてしまいます。
いわゆる試乗レビューと言うような体で、ハンドリングや加速感を紹介すると言う位置づけではなく、1億円の車を興味さえ有れば簡単体験できるようになります。
つまり、医師として働くと、弁護士になったら。
そんなシリーズもできるでしょうし、世界を旅することも今以上に手軽です。
5Gが今以上に広範囲で利用できるようになれば、物理的な居住地など関係なくなるかもしれません。
食事も画面上で予約し、視聴中はサイクルバイクで健康管理も賄うような装備が当たり前になり、もう必要以上に大きな家も購入しないとは思わなくなるでしょう。
それはつまり、火星移住やタイムマシーン、どこでもドアのような世界がある世界です。

3D と言うこれまでの空間認識崩壊すると、幾つかの仕事も変化します。
何より年齢や人との関わり方においても今とは異なるはずです。
そう考えると、現金から電子マネーへと変わっていくのも自然流れなのかもしれません。

それでも超えられないVRの限界

万能に思えるVRにも今はまだ限界があります。
と言うのも、VRが得意なのは「物理的な質量」を変化させる世界。
時間と言う質量も含まれますが、それでも補えないのは「人の温もり」の部分でしょう。
行き詰まった時に、無言で手を握ってくれた経験が、人に生きる勇気や希望、覚悟ができるのは、それは単純に見た目だけではないからです。

「温もり」と「手触り」を再現できるようになったら

ふと想像したのは、テレビの映像はとてもキレイですが、「匂い」は再現されません。
光の三要素みたいに、匂いはスケール化できないのでしょうか。
さらに言えば、温もりを自在に操り、触れた感触や肌触りまで再現できるようになれば、視覚や聴覚に加えた五感(味覚が含まれていませんが)に訴えかけられるからです。
そこまで来ると、もしかしたら「心」まで再現できるようになるのでしょうか。
特に精神性を再現するのではなく、一般人が他人から受ける「印象」としての再現性は格段に向上するかもしれません。


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