「村」を作るには?
過疎化が進む村で問題となるのは、通院の足や食料の調達ではないでしょうか。
また、本格的な介護サービスや医療サービスも一括サポートできれば、双方にとっても大きな強みとなるはずです。
システムとして稼働させるだけなら、介護施設でいる居宅介護支援事務所のような管理施設があれば良いと思うので、実現までのハードルも低いのではないでしょうか。
介護業界の悩み
介護向けブログ記事ではなく、キャンピングカー向けブログにこのような記事を書くことにしたのは、同業者同士で共感して欲しいと言うよりも、全く無縁な環境で暮らしている方々に「そうなんだ」と知って欲しかったからです。
と言うのも、介護サービスは、一般的なビジネスベースでは難しい側面があります。
利益を上げるために効率化が基本である一方、介護はいかに利用者の細かなサポートまで手を回せるかが問われる職種です。
実際には、効率も考えて仕事は進みますが、それだけでは補いきれない問題も多分に含まれています。
その背景には、利用者が全面的に利用料を支払うのではなく、介護保険制度に基づき、介護報酬という形で売上になります。
もちろん、介護保険制度に直接関わらない業務もありますが、多くの介護施設の利益が介護報酬から賄われていたりします。
先ずはRVパークのような施設から
宿泊費を支払うと、キャンピングカーの停車と上下水道、電源などが使える施設を作ります。
一般的なRVパークとして訪れた村落の自然を満喫してもらってもいいでしょう。
一方で、就労者としての受け入れも担うところがポイントです。
食費の配送を行うドライバーや理髪師として訪問理容、楽器演奏や体操などが得意であれば、レクリエーション担当として働くことも可能です。
時間給は1000円程度。歩合制になることもあるでしょう。
キャンピングカーオーナーが働く場合、1日4時間程度働いてもらえれば、宿泊費の割引が受けられ、また日当はその日の内に電子マネーで受け取れます。
このような施設を作ることができれば、まずはキャンピングカーオーナーが全国各地を旅する目的地になりますし、その村に住む高齢者にすれば様々なサービスを受けることにも繋がります。
介護施設(デイサービス)を建てる!?
介護施設と言っても、実はいろいろな種類や目的の施設があります。
その中でデイサービスとは、加齢などによって自宅だけで暮らすことが何かと不便になった高齢者向けに介護士などが施設内で生活支援します。
食事の提供はもちろん、掃除や洗濯、さらに入浴やトイレも安全性に配慮したサポートがあります。
さらに、作業療法士や理学療法士と呼ばれる心身機能回復の専門家によってリハビリも行い、歩行など生活に欠かせない運動機能の維持、向上に努めます。
施設までの移動が困難な高齢者には、施設から巡回車を出して自宅までの送り迎えも担ってくれます。
施設運営の安定性を考えると、スタッフとして就労する場合、最短で2週間くらいが妥当でしょうか。
また、長期間就労すると、報酬アップや奨励金なども用意します。
実際に介護施設で就労者となるには、「介護職員初任者研修」と呼ばれる研修を受講しておくことが理想です。
そこで大手介護系スクールでは、通学に加えて通信+スクーリング方式を採用し、自宅学習を優先しながらも直接的な技術指導は実際に学校等で集中的に学びスタイルが一般的です。
そこで、この機能も取り込み、介護施設に併設する形で資格取得が可能な学校も作ります。
とはいえ、介護施設があるなら、その一角でも行えるのでそれほど負担は増加しないように思います。
つまり、不足している介護士の育成と、キャンピングカーオーナーの就労機会を作る目的で、資格取得まで現地で行ってしまうのです。
例えば
そんな設備が設置された村に訪れ、例えば配達員として働いてみるのもいいでしょう。
1週間ほど滞在し、その内の3日間、1日6時間程度就労し、約2万円をゲットします。
就労期間中は停車代もサービスになり、基本報酬は食費などに使われます。
もっとも停車したキャンピングカーと就労場所は同じ区域にあるので、徒歩圏内なのはもちろん、昼食時などは車内で食べることも出来ます。
夫婦やカップルで共働きすれば、単純に倍稼げるので、旅先ですが現金を得られます。
将来的に全国各地に「村」ができれば
キャンピングカーに限らず、車で各地を巡る旅をしながら、時々「村」に立ち寄って就労体験をしましょう。
資格や勤務実績等を専用のカードで管理できれば、さらに就労による報酬額のアップも盛り込めます。
「常勤スタッフ」として管理まで担う立場なら、半年で200万円くらいを稼げるようにすれば、就労先としての魅力も出てきます。
つまり半年しっかり働いて、残り半年は村を出て全国各地を巡る旅に出る。
そして、どこかの「村」に着いたら、そこでまた「半年」を目処に頑張ってみる。
スタッフ登録者すれば、定住地として登録可能とし、住民票まで取れるようにすると、キャンピングカーオーナーにとって悩ましい「定住地」も確保できます。
あくまでも介護とキャンピングカーの特徴を融合させたビジネスモデルですが、働き方改革が進めば、このようなビジネスモデルが実現しても不思議はありません。
介護施設が難しいなら、飲食店経営にして高齢者向けには宅配弁当を配るビジネスでもいいでしょう。