キャンピングカーと格闘技とイラストレーター

 キャンピングカーを語る?

街を走っていると、1日一回くらいはキャンピングカーに遭遇する。

特にハイエースベースのキャンピングカーは、気づかないことも多かった。

実は近所にもキャンピングカーオーナーが複数人いて、高級外車やオープンカー同様に特別な人が特別な理由で選ぶ車ではなくなったと言うことだろう。

つまり、車選びも趣味や自身の生き方に合わせて選ぶもので、本来なら誰かと比較して優劣を決めるべきものではない。

格闘技人気が到来した?

国内ではRIZIN、海外ではUFC、ONEなどがあり、そこには個性的な選手が顔を並べる。

勝負と言う意味では、ルールに従って勝者と敗者が決まる。

面白いのはゴングと同時に両手両足を振り回して戦う選手などいないことだ。

もしかすると、小さな集団の中では、「とりあえず」と言う手法も功をすることがある。

しかし、今の格闘技はとてもロジカルにできていて、必ず対処法があって、またそれを踏まえてこそ技を繰り出すと言う状況になっている。

筋肉隆々の屈強な選手が勝つとは限らない。

むしろ、細身で手足の長い選手が、絡みつくように締め付けて相手選手からタップを誘うこともある。

最強のスタイルと言うものが無いのは、キャンピングカーの世界にも通ずるだろう。

好みのスタイルをバックボーンとして、さらにいくつかの技を身につけて、自分らしいスタイルを作り上げる。

スピード重視の場合もあれば、パワー重視や、耐久力重視など、好みの試合運びに合わせた選手に成長していく。

イラストレーターって?

似顔絵を例にすれば、写真に近づく作品とカリカチュアと呼ばれるデフォルメ作品などがある。

写真に近い作品では、元の画像に縦横にグリッドを引き、それはつまりドット画のような感覚で写し取るトレースと言う手法を用いることも多い。

美大の受験経験者は、デッサンと呼ばれる模写の訓練を受けているが、このトレースはそんな模写を会得しなくてもできるのがミソだ。

一方で、カリカチュアとは、対象物の特徴を大袈裟に表現し、「印象」としてイメージさせる。

目が大きいとか、離れているとか、線のように細いとか、感じるままに印象づけて作品にしている。

イラストは、実物の持つ情報を全て写しとってはいない。

特に形状的な部分、心理的な部分、余韻や期待など、実に多くの視点から描き手の好みで抜き取っている。

例えば実物とは異なり、3頭身や2頭身のイラストにすると、それだけでコミカルな印象になる。

それが親しみやすさに繋がる一方で、本来の実物が持っている別の一面がすっぽり抜け落ちてしまうことも多い。

カリカチュアのような技法は、時に描かれた人を落ち込ませてしまうこともある。

なぜって、誇張されるのは大抵がコンプレックスに感じている部分で、わざわざそれをより強調させてしまうのだから、描かれて嬉しいと思ってもらうには工夫も必要だろう。

こみち自身は、イラストが写真になってしまうのはつまらないと感じている。

一方で、カリカチュアのように表面的な処理でイラストにはしたくない。

究極的な意味では、深層心理を描くことができたら、理想的なイラストだ。

お気づきの人がいるかもしれないが、例えば動画をコマ送りして見ていると、時に見たこともないような表情に遭遇することがある。

そして、それを好んで描こうものなら、どんなに正確に描いたとしても「誰?」となってしまうはずだ。

なぜなら、そのような表情は、一般的に認知されていないもので、コマ送りすることで見つけたに過ぎない。

では、その表情は何を意味するのか。

実は相手を話した時に、繊細な人だけが気づく、相手の「素」の部分と言うことになる。

その意味では、コマ送りなど使わなくても、相手をよく観察した時に感じ取れる「素」がある。

喩えるなら、数式のようなもので、法則と言ってもいいだろう。

完全にその解析ができれば、もう何を描いてもそれにしか見えない。

でもそこまで見抜ける人はいないから、描き慣れた風景や人物でも、モデルが必要になる。

無関係に見える三者ではあるが…

個人としての趣味と言う領域なら、他人が横からあれこれと口出すものではない。

しかし、一方ではあまりに個人主義過ぎて、互いに褒め合うことはあっても、学びの対象にはならない。

なのに、大抵、センスの良い人がしている工夫を知りたがり、真似たがる人が現れる。

誰かと一緒にと言う流行が、無意識に無関係な誰かに情報をして流されていく。

「知っている」と言うことが価値となり、それを取り入れていることでセンスある人にもなれる。

ビジネスと言う立場なら、無から作るよりも、圧倒的にセンスある人の真似を探すことだ。

ファッション界では、自身のこだわりを受け入れてもらえる人は珍しく、ある意味で理解されなくても続ける中で、時代が追いついて来た時に一気に評価されたりするだろう。

特にキャンピングカーで言えば、手に入るアイテムでやり取りするのが一番簡単だ。

「売れている商品を紹介する」と言うのが代表的な喩えだろう。

「特別なアイテムが無くても真似られる」

高級なアイテムを持っていなくても、ちょっと工夫したり、改良することで圧倒的に使いやすくなる。

この工夫やアレンジを前面に出すのは「センスの良さ」に裏付けされている。

市場を拡大させたいなら、難しい話よりも盛り上がれるきっかけだろう。

わかりやすく、始めやすい環境は、裾野を広げることになり、今のキャンピングカーなどでも取り入れるべき手法だろう。

例えば「軽キャンカーブーム」を作り出してしまうのだ。

根底には、始めやすさをポイントにしている。

その意味では、あの「車中泊ブーム」もひと役買っていたのかもしれない。

しかしあと一歩、ブームを拡大させるには、ランキングなど、競争心をそそることで、熱量を増やす仕掛けを作ることだ。

例えば、神7のような道の駅やPVパークのシンボリックを生み出し、誰もがそこを巡ってみたいと思う誘導を仕掛ける。



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