「車中泊」は特別なことではない!?だからこその「バンライフ」の在り方

 リモートワークが可能な人なら…

小説家やイラストレーター、建築設計士なども、雇用条件さえ満たせれば、家に住む感覚でバンライフを始められるでしょう。

キャンピングカー購入と、バンライフ中の仕事探しを両立させようと思うと、急にハードルが高くなったように感じる人も出てきます。

しかし、大半の人には住まいがあって、そこで食事や睡眠、さらにリラックスタイムを得ることができます。

それがキャンピングカーになると、急に「車中泊」だの、「車内飯」だの、住まいなら当たり前のことが特別なことになります。

時にはカセットコンロで作る食事さえ、珍しいイベントになるなど、ある意味でブームと呼べる事態でしょう。

趣味のキャンプのノリでキャンピングカーを見た時、青空の下での調理が車内になっただけで、それほどワクワクしたイベントではありません。

また、普段から家で料理をしている人にとっては、3口コンロが1口コンロになってしまったり、冷蔵庫も小さくなってしまったり、水道水も節約したりと何かと制限が増えるのですから、キャンピングカーでの調理が自宅以上に便利と言うことはないでしょう。

それでも特別に思えるのは旅先にも関わらずと言う意識が伴うからで、言うなれば学生時代のアパート暮らしに戻ったような感覚です。

決して快適とは言えないまでも、工夫次第で楽しめる暮らしには、また異なる満足や充実した感覚があります。

キャンピングカーを住まいとして考えた時に、そこでの暮らしが不便ではなく、楽しめることがポイントでしょう。

先日、近所にある大型ショッピングセンターの一角にキャプコンタイプのキャンピングカーがひっそりと停車していました。

車高の違いから、そこにキャンピングカーが止まっているのは明白で、人によっては違和感を感じるレベルでした。

ハイエースタイプのキャンピングカーなら外観だけではキャンピングカーには見えませんが、それでも大きな駐車場で夜間帯、ほとんど一般車両が止まっていない状況になる頃、「あの車って、何?」という不気味さがないとは思えません。

自身の安全と周辺地域への配慮を考えると、キャンピングカーは外観に関わらず、止まっていることが違和感になる場所を避けた方が良さそうです。

無料の駐車スペースと言うのも財布には優しいですが、旅を安全に続けるためには「利用料金」は「安全性を買う」ことでもあります。

意外な盲点ですが、住宅を持たずに車を住まいとすると、ガソリン代だけで月額10万円近くになることもあるそうです。

つまり、車中泊はワンルームマンションで寝泊まりしているくらいの感覚で、むしろ安価な生活ではありません。

もっとも、RVパークを使う場合などはさらに利用料金がプラスされるので、都心部のワンルームや2DKマンションを借りた時の家賃と変わらない金額になってしまうでしょう。

そうなると、道の駅やサービスエリアのように利用代金が掛からない駐車スペースを有効活用したい人と思う人が増えるのは自然の流れかもしれません。

リモートワークなどで収益を確保できる人であれば、車を住まいとした暮らしに切り替えるのは難しい話ではない一方で、「移動できること」の強みを感じられる暮らしを活用しなければ、現実的にはバンライフも見かけ以上に維持するのは簡単ではなさそうです。

「バンライフ」のコスト管理

比較的リセールバリューに優れたキャンピングカーですが、それでも新車購入から約3年程度で200万円程度の値下がりは避けられません。

つまり、メンテナンス費用以外に月額で約5万円程度の利用代金を支払っているのと変わりないことになります。

5日ごとに燃料を満タンにするとして、3日ごとに数千円の有料駐車スペースを利用すると考えると、月額のトータルコストは10万円〜15万円になり、さらに食費や洗濯、入浴コストまで含めると、月収で20万円くらいは稼ぎたいところでしょう。

一般的なアルバイトやパートでこの金額を得るのは簡単ではありません。

まして、バンライフを維持するには、定住しないことがポイントで、どこか特定の勤務先に通うのでは十分にメリットを活かせません。

そこで、夫婦やカップルなど、複数名で稼ぐことにして、先ずは月収で10万円程度を得られる暮らしを考えたいものです。

それでもキャンピングカー購入費をローンにしている場合などは、その費用も加わるので、金額だけで考えると、優雅な生活を得るには収益性がポイントだと分かります。

手軽なwebライターとしてバンライフを維持するのは可能か?

例えばwebライターは比較的始めやすい仕事の一つです。

しかし全体の10%以下が1文字1円を超えるライターでしょう。

こみちもかつては1円の超えるライターだった時代があり、一般的なパートとして働くよりも効率的でした。

上手く才能を活かせば、ライターでも時給換算で2千円を超えることは十分にありますが、競合の多い分野では指名される必要があり、より深い知識量が問われます。

例えばバンライフをしているなら、その分野に関する執筆で強みを発揮するのがおすすめですしょう。

また、アウトドアや通信機器などの分野にも強みを発揮できると思います。

しかし現実的な話をすれば、webライターとして雇われるよりも、自身でwebサイトを運営した方が収益は増加するでしょう。

もっとも、1文字1円以下の単価では、バンライフ以前の話として、月額10万円を稼ぐのも大変で、その苦労を考えるとどこかで働いた方が肉体的にも精神的にも負担も少ないはずです。

例えば報酬が安いと言われる介護職ですが、16時間の夜勤を1回行うと、施設によっては2万円以上稼ぐことができます。

イメージとしては、夕方に施設に入り、翌朝まで働くというパターンです。

途中で仮眠時間もありますが、やはりそれはそれで大変なのは同じです。

しかし週に1回でも、月に4回で月額は8万円くらいになりますから、働き方として執筆で稼ぐつもりもこみちとしては楽に感じます。

フリーライターとして旨みを感じたいならなら、経験を積み1文字2円を超えるライターとして認められるようになるべきです。

そうでないと、取材や新たな知識を収集することが仕事ではなくプライベートな領域になってしまい、気づけば生活全体がライターの仕事に終始して、例えばバンライフをしていても、気ままに散歩する時間さえ作れなくなってしまいます。

それではバンライフを始めた理由が損なわれてしまいますから、別の収入源を確保したいところでしょう。

やはり、実際にバンライフを継続される面々は特別な才能を持った人たちで、移動しながらもしっかりと稼げる手段を持っていると想像します。

例えば、建築士の肩書きで、建物1000万円クラスの戸建ての設計を受注できれば、数十万円の収益になるでしょう。

コンスタントに月に1本から2本受けられれば、それだけでサラリーマンくらいの収入になるはずです。

もっとも、施主にすれば一生に一度の大きな買い物で、それを月に1本受けられる設計士となるには、実績やセンスが飛び抜けていなければ厳しいでしょう。

また、そこまで行くには、大学で建築を学び、一級建築士を取得するなど、道のりは長く厳しいとも言えます。

楽に簡単に稼げるような仕事はそう巡り会えるものではなく、ある意味で自分の持ち味を知り、それをフルに活用することが大切なのかもしれません。


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