キャンピングカーを買った後…
「キャンピングカー」を理解するには、その用途を知っておくことがポイントだと思います。
普段使っているマイカーでも、一人での使用や夫婦二人での使用に限れば、日中の数時間程度なら車内で快適に過ごす工夫ができそうです。
車内でスマホやタブレットを使ったり、音楽や読書をしたり、テイクアウトしたファストフードやお弁当なども食べられるので、例えば午前10時からお昼を挟んで午後2時くらいまでという予定であれば、いつもとは違った雰囲気を楽しむことができるでしょう。
経験的な話で言えば、運転席や助手席よりも、後部席の方が便利で、ミニバンのように3列シートがあるモデルや、ハイエースのように後部に広い空間を確保できるなら、さらに自由度の高い姿勢で車内をリビングのように使えます。
こみちの場合、自宅にはリビングがあって、夫婦で使う部屋もあります。
なので家にいる時には、それなりに自分の好みに合わせた環境で過ごせてしまいます。
中高年の方でマイホームを持っている方や、独身者の方で一人暮らしをしている人なら、割と他人を気にしないでも過ごせる「空間」があるでしょう。
キャンピングカーで補えることは、マイカー同様に「移動手段」であり、自宅にいる時のような「マイルーム」感覚です。
子どもやペットがいて、一緒に遠出して遊ぶということであれば、キャンピングカーの良さが引き立ちます。
一方で、こみちのように自宅持ちなら、キャンピングカーの車内をどんな目的で使うのかが気になります。
なぜって、例えばトイレや入浴ってキャンピングカーオーナーの大きな悩みになるからです。
「ラップポン」と呼ばれる最新のトイレがあると便利ですが、限られた車内空間で、たとえトイレがあったとしても気兼ねなく使えるかというと、どうでしょう?
夫婦でもドアの向こうに立っていると思うと、全く躊躇わないとは思えません。
つまり、どんなに便利な機能があっても、生理的な意味で「あると便利なアイテム」という感覚は拭えないのです。
そう思うと、自宅の快適さを超えるのは容易ではなく、キャンピングカー特有のメリットがなければ、むしろ移動手段として「自家用車」で十分ではないかと思ってしまいます。
RVパークの存在
現役のキャンピングカーオーナーの方はもちろんご存知だと思いますが、これからキャンピングカーを購入して楽しみたいと考える方は「RVパーク」という施設を知っているでしょうか。
簡単に説明すると、駐車場の一種で、外部電源などの装備や「車旅」で不可欠なゴミ処理、給排水の処理などにも対応できる有料の施設です。
多くは近隣に入浴施設があったり、トイレなどもあって、車内で一泊する時にあると嬉しい設備が揃っています。
ただし、RVパークは同じ規格で運営されているというものではなく、多少の設備に違いがあります。
また、オートキャンプ場とは異なり、キャンピングカーの脇で焚き火をしたり、外での調理なども禁止されていたりします。
道の駅やサービスエリアと何が違うのか?
停車する場所という意味ではその違いはありません。
しかし、RVパークによっては一区間が広めに設定されていて、ゆったり感があったりするようです。
一方で道の駅やサービスエリアとは車移動の休息所という役割であって、車中泊を目的に使用が許されているとは限りません。
つまり、連泊するというのはかなりの確率でマナー違反となってしまうでしょう。
あえて有料化することで、停車スペースを優先的に使用でき、車内空間で自由に過ごせるのがRVパークの基本的な使い方となります。
ということは、夜間帯に知り合い同士でキャンピングカーを行き来し、ドアの開け閉めや足音、話声に配慮しないでも良いのかというと、もうそれはマナー違反になってしまいます。
そのあたりは、道の駅やサービスエリア、オートキャンプ場でも同じでしょう。
気になるのは?
夫婦でRVパークを利用する際、トイレの場所や夜間時の照明器具、管理者の有無などが気になります。
というのも、かつて、夜間時に一般の駐車場で車を止めている時に、悪ふざけした若者たちが出入りを封鎖し、大騒動になったことがあって、それ以来、閉鎖的な場所に車を止めておくことにとても不安感を持っているからです。
例えば身の危険を感じるようなことが起きたら、連絡できる管理者がいると安心です。
そのあたりは土地勘のある自宅とは治安面で異なるでしょう。
夜間時にトイレまで照明も乏しい夜道を歩いて行くのは男性でも不安です。
まして奥さんや彼女と一緒なら、トイレまでついて行った方が安全なくらいです。
もしくは、車内のトイレを使うことになるでしょう。
キャンピングカーでトイレの設置を検討する理由としては、子どもや女性と同伴する可能性の有無になるはずです。
神奈川県内にあるRVパークを例に説明すると、そこととても見晴らしの良い場所にあって、簡易的でも一般人が自由に立ち入ることができないフェンスを使って仕切られています。
もちろん、乗り越えようと思えば簡単に乗り越えられるのですが、一般の人が間違えて入って来たりはしません。
一泊の料金は3000円で、外部電源を場合はプラス500円で、敷地隅にある建物内にトイレや洗面所もあります。
男性なら十分に使用できるキレイさで、女性の場合は男女共有なので見知らぬ人と鉢合わせしてしまうかもしれません。
こみちなら、無用なトラブルを避ける意味でも建物も外で待っているかもしれないです。
というのも、景色が良い場所なのが魅力ですが、平日なのは自分たち一台だけという場合もあるみたいで、管理者が帰ってしまうと見知らぬ場所で取り残されてしまうことになります。
では、その近隣に宿泊施設は無いのか確認すると、少し車で移動したところに見つけられます。
ビジネスホテルなら一室一名の使用で5000円から。二名になると、7000円から。
ここで問題なのは、駐車場が別途料金になっていたりして、先に紹介したRVパークが一泊あたり3500円と考えれば、他の宿泊施設が6000円を超えるとするなら、かなりリーズナブルに泊まれることになります。
特にRVパークなら、ペット同伴も可能ですし、施設によっては24時間入退場自由だったりして、「自由な旅」「気ままな旅」が叶います。
特に一般的な宿泊施設を利用する場合、全長5メートル高さも2.5メートルを超えてしまうサイズだと駐車場選びに気を使うでしょう。
ここまでを踏まえて理想のキャンピングカー選びを考える!?
想定される「車旅」が一週間を超えることもあるなら、やはり本格的なキャンピングカーが理想でしょう。
ここで言う「本格的」とは、車内で24時間滞在可能なことを指し、車内調理やトイレ、できればシャワーまで浴びられることを指します。
特にRVパークの場合、一般的な駐車サイズよりもゆったりしているので、キャンピングカーも5メートルオーバーも候補になるでしょう。
NUTSの「ボーダーバンクス」、日本特種ボディーの「新型SAKURA」、ダイレクトカーズの「TRIP」などが代表的なモデルです。
もちろん、バンコンと呼ばれるキャンピングカーもメリットは多いのですが、車内に「トイレ」が完備されているか否かで、例えばRVパークを利用中に、それが深夜や雨降りという場合、トイレまで歩いて移動するしかありません。
苦では無い人なら欠点にはなりませんし、不安を感じる人はトイレまでの距離や夜間帯の照明設備なども事前に確認できると助かります。
RVパークであっても、夜間時のアイドリングは推奨されるものではありません。
そのためにも外部電源という装置があるからです。
言い換えれば、キャンピングカー購入時に「外部電源」が付いているモデルを選ぶことは必須かもしれません。
一方で、週末だけとか、季節ごとに遠出したいとか、「車旅」がメインな用途にならないという場合、キャンピングカー購入費用を「旅費」に回すという発想も浮かびます。
キャンピングカーも少し装備の良いモデルとなれば、500万円以下では手に入らないことも多く、しかも旅費は掛かります。
宿泊施設の利用代金が、夫婦二人分で2万円から3万円だとしても、キャンピングカーでの旅より年間で数十万円の上乗せ程度だと考えられます。
それで施設につけば、車内調理から解放され、入浴もできると考えれば、悪い選択肢とはならないでしょう。
RVパークのもっとも特徴的なサービスが、車旅で発生した「生活ゴミ」の処分です。
有料サービスにはなりますが、「ゴミ捨て場」を見つけるのは簡単ではありません。
ガソリンスタンドや宿泊先で相談に乗ってくれることもあるかもしれませんが、それだって絶対とは言えないでしょう。
車内調理すれば、当然ですが野菜の切りクズもでます。
惣菜ばかりでは飽きてしまうという一方で、調理すれば「ゴミ」が出てしまう。
長期の車旅では、悩ましい問題です。
車旅系YouTube を考察
YouTubeを検索すると、「車中泊」をテーマにしたコンテンツがたくさん見つかります。
RVパークや道の駅での「車中泊」を公開しているものも多く、イメトレにもなるでしょう。
一方で思うのは、「車中泊」=「車内調理」になっているコンテンツからどんな工夫ができるのかという部分。
再生回数と「工夫」の量はリンクしているように感じます。
自身の休息やリフレッシュという目的にするのか、これから訪れる人やさらに魅力を紹介したいという内容にするのかでも、映像の取り方や事前の情報集めも異なって来そうです。
ライトユーザーであれば、自家用車+宿泊施設が基本の組み合わせで、流行りの「車中泊」を試したり、RVパーク、道の駅などの紹介へと発展させることもできそうです。
こみち個人としては、「ブログ」の方が使いやすく、必要に応じて動画コンテンツも組み合わせるくらいで十分かもしれません。
改めてテレビの旅番組を観ると、「工夫」がなされていると気づきます。
お近くのRVパークを訪れて、「車旅」を楽しんでみてはいかがでしょう。