車旅の魅力を再確認
車旅の魅力は何と言っても「気まま」に楽しめることでしょう。
行き先もそうですが、移動のルート次第でも全く異なった旅情になるからです。
そして、誰と行くか。
もちろん、一人だって構いません。
「こうしないといけない」が無いことが、車旅の良さです。
宿泊するなら?
でも車旅で大きなポイントがあるとすれば、「泊まる」か否か。
自家用車の多くは、座って移動するのに特化しているので、車内で「寝る」のはちょっと苦手。
それもそのはず、車のシートは移動時に姿勢を保持できるようになっていて、例えば腰から背中に掛けて包み込むように丸みを帯びていたり、揺れに耐えられるように両サイドが少し出っ張っていたりします。
もしもこれが平面的なシートになってしまうと、乗り心地の面で評価を下げてしまうでしょう。
それだけを考えても、車内をベッドとして活用するのは簡単ではありません。
その意味でも、常設ベッドを備えたキャンピングカーの利点が際立ちます。
しかしながら、一夜を明かすという限定的な用途と思えば、乗用車でも就寝することはできます。
さらに、後部席をフラットにできる車種であれば、マットレスなどを活用し、寝心地を向上させることもできます。
一方で、車中泊にこだわらないというのであれば、日中で過ごしやすいレイアウトを目指すと、より快適な空間が作れます。
外観は一般車両と同じなのに、後部席だけが対面シートになり、その中央部にテーブルがあって、脇には冷蔵庫やミニキッチンまで装備したライトなキャンピングカーもあります。
車検証上は、キャンピングカーとして登録されていない分、普段使いや一般車両と同じような使い勝手ができるのがポイントです。
ではそんな車の場合、どこで寝れば良いのでしょうか。
実は就寝場所は旅先でも結構見つかります。
もちろん、宿泊施設を利用すると「宿代」が掛かりますが、地方に行けばビジネスホテルも格安で泊まることができます。
全国展開しているいる大手などでは、宿泊費に朝食が付いていたりするので、リーズナブルでしょう。
何よりポイントは、ベッドでぐっすり眠れるので、旅先でも疲れをしっかりと癒せます。
また、場合によっては、キャンプ場のバンガローや、テント設営をしてみるのもありでしょう。
車旅なので、寝心地を問わなければ、いつだって車の中で寝ることはできます。
それでも車中泊が人気なのは、「気楽さ」があるからでしょう。
車を停める場所としては、外部電源を使えるRVパークや、道の駅、サービスエリアなどがあります。
季節によっては車中泊を楽しむ車が集まっているので、心細くないでしょう。
逆に夜中まで話声や足音、ドアの開け閉めなどが気になってしまうかもしれません。
ただ、RVパークなどでは有料にはなりますが、旅の途中でできたゴミなどを処分してくれたり、持ち込んだポータブル電源を充電したりと、次の日の準備もできるのがポイントです。
入浴施設があると
旅先で思うのはトイレ休憩の場所で、宿泊するなら入浴施設も気になります。
施設によっては、手ぶらでも入浴できたりしますが、シャワーでも浴びられるだけで1日の疲れも吹っ飛ぶでしょう。
ちなみに全国的には銭湯の入浴料が400円から500円の間。
観光地にある見晴らしの良いホテルの日帰り入浴が、1000円というのも頷けます。
道の駅で入浴施設も完備している場合、銭湯よりも少し割高で500円から700円くらいが多いようです。
とにかくリーズナブルに就寝したいと思うなら、車中泊がお手軽ですしオススメです。
その際に寝心地を考えると、一般車両よりもフラットでクッション性にも富んだベッドを備えたキャンピングカーは快適です。
広さや治安面などを考えると、宿泊施設には敵いませんが、ビジネスホテルでも素泊まりで夫婦2名5000円から1万円程度は準備したいところ。
RVパークで利用代と入浴料を含めると夫婦2名で3000円くらいは必要でしょう。
差額分を車中泊アイテムにつぎ込むのか、それとも宿泊施設で気軽さを取るのかは意見の分かれるところです。
個人的には、宿泊施設派なので、車旅だとしても自家用車で事足りますし、欲を言えば後部席で簡単な食事やデスクワーク環境が整えばさらにポイントアップです。
そんな用途を考えるなら、ホンダのフリード+がオススメでしょう。
車中泊をより快適にと常設ベッドを求めるなら、「ナロー銀河」のような車両が手頃ではないでしょうか。
より快適性を求めるなら、アルファードやキャブコンタイプにグレードアップしてもいいでしょう。
車旅だと、本当に寝る場所と入浴できる場所で苦労します。
気ままさが車旅の良いところなのですが、そのスタイルによって理想となる車両が異なります。